カステス

「面接お願いしたいんですが…」

あたしは今日､
夜の世界すすきのへ一歩踏み出した。

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働きたい女の子大募集！

日給30000円から｡

内容フロアレディ

未経験者､見た目に悩みある方大募集！

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「…もしっ」

まさはいつもダルそうに電話をでる。

「明日あたし面接！飲み屋さんで働くの！」

「…はぁ？…頑張れよ……受かったら。てか今居酒屋にいて金足りないんだけど。」

まさはお金の管理ができなくていつもお金がないの。

「いまいくね！」
カップルって助けあいだよね？

居酒屋に着くと可愛いギャルがいた。谷間を見せつけるキャミにパンツが見えそうなスカート…。

「まさ？だれ？」

「友達。やきもち？笑」

「うん…あたし帰る！！！」

いっつもまさは女の子とあそぶ。しかも可愛い子ばかり。あたしって…。

「麗美！！！」

あたしはまさをシカトする。
「麗美にヤキモチやかせたかったんだよ！…やましい事あんなら､呼ばね～し！」

「……。」

「麗美…。」

あたしは泣いてしまった。

「……まさのばか」

あたしとまさは
抱き合った。

「ごめんな。会計終わったら解散するから…」

あたしはまさに一万あげた。

家につくころには､「解散したよ★」とメールが一件。返事を返したが､まさからはメールが来なかった。

寝たんだよね…まさ学校だし…

今日は面接。
あたしの､しじみ目はいつも以上に小さい。昨日泣いたからだ。
塗れるとこまでアイライナーをひき､バサバサのツケマツゲに､マスカラ。
ひじきみたくなった。

髪は少し巻いてみたが失敗して､ただの癖毛みたくなった。

…あたしって不細工……

夕方になるとまさからメールがきていた。
「がんばれよ！面接。」

まさ…。なんだかんだ優しいまさ。
あたしの宝物。

あたしは
すすきのに向かう。
お店の名前は「ハイビスカス」

あった！ハイビスカス！

エレベーターをあがり､ハイビスカスがある五階へ…。

エレベーターをおりるとすぐ店内。
店内は年中無休の夏。
名前のとーりだ。

「迷子かな？」

スーツを着こなした若者があたしの存在にきづく。

「…6時から面接の長谷川です！」

緊張するな…！

「え…あ､ちょっとまってて」

いまひきつってた。やっぱりあたしダメかなぁ…

少し待つとイカツイいかにも､お金あります的な方が来た。
「麗美ちゃん？こっちに来て！」

さっきのスーツ若者より全然愛想がいい。

あたしはイカツイ人についていく。

事務所に案内された。

「自分､樋口と言いますので。」

そう言いイカツイ人は名刺をあたしにくれた。

「麗美ちゃん､オナニ～経験あるかな？てかエッチはあるよね？」

樋口さんはとんでもない質問をした。

エッチは､まさと沢山…
オナニーは毎日だけど………言っていいの！？

「エッチはあります…」