クレイジー☆サイキッカーズ
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#1 [だま] 11/08/03 05:27
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サイキック【psychic】
霊能力のある人。
超能力者。
また、超自然的なさま。
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#3 [だま]
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━━━━━━…
━━━30分前…
放課後、授業を終えて
教室を出ようとしたら
「たくちゃん!」
聞きなれた声で
後ろから名前を呼ばれる。
振り返ると
「一緒に帰ろ!」
と、太陽みたいな笑顔で笑う
焦げ茶色のショートヘアに
白い肌の女の子が
俺の制服の袖をぎゅっと掴んだ。
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:11/08/03 08:58 :P07B :☆☆☆
#4 [だま]
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「おう。」
俺は短い返事を返して
2人で教室を出る。
━━こいつは俺の幼馴染みのヨウコ。
ヨウコとは家が隣ということもあって、物心ついた頃からずっと仲がいい。
そして小・中・高となぜかクラスもいつも一緒だし、いつも席も近い。
こうして一緒に帰るのも
もはや当たり前のことだ。
いつも「たくちゃん、たくちゃん、」って俺のケツを追いかけ回すから、本当にいつも隣にはこいつがいる。
俺の予想では恐らくヨウコは俺の事か好(ry
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:11/08/03 09:12 :P07B :☆☆☆
#5 [だま]
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俺は改めてヨウコをじっくり見る。
髪と同じように少し茶色い大きな瞳に、身長は低いがすらりと伸びた手足。
こうして一緒に帰っていると
色んな所から男のジェラシー全開な視線を痛いほど感じる。
本人は気付いていないが
ヨウコは結構モテてるらしい。
まあ、残念だが男子諸君、
ヨウコは俺の事が好(ry
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:11/08/03 09:32 :P07B :☆☆☆
#6 [だま]
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俺がそんな事を考えながら
勝手にムフフな優越感に浸っていると…
「……たくちゃん?」
突然ヨウコが訝しげに俺の顔を覗き込んできた。
「うおっ!なんだよ急に!」
「………たくちゃん、いま変なこと考えてたでしょー」
ドキッ(;´д`)
「べ、別に!ただぼーっとしてただけだよ」
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:11/08/03 09:47 :P07B :☆☆☆
#7 [だま]
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「ふ〜ん、なんか悩みでもあるわけ?」
「まあ……な。
モテる男はツラいぜ…」
満点のドヤ顔をかましながら
ちらりとヨウコを見ると
(´・ω・`)………。
心底同情した目で俺を見ていた。
ちくしょう!なんだその目は!
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:11/08/03 09:58 :P07B :☆☆☆
#8 [だま]
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俺が内心…orz
←な状態に陥っていると
「そういえば……さ。」
ヨウコは突然マジメなトーンで
「今日……何か変わった事は無かった?」
と、俺をじっとりと見つめながら聞いてきた。
………まただ。
こいつは昔から毎日1回はこの質問をしてくる。
毎回、この目を……どんな動揺も嘘も見逃さないような目をしながら。
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:11/08/03 10:14 :P07B :☆☆☆
#9 [だま]
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「いんやー…特にねぇなあ。
ってかお前、毎日同じ事聞くのな。
前から思ってたけど…それってなんか意味あんの?
」
俺はふと、長年の疑問をヨウコにぶつけてみた。
すると……
「へっ?……や、そそ、そんなんじゃないよ?」
どもる口調と泳ぐ目から
明らかな動揺が見て取れた。
うーん怪しい。怪しすぎるぞヨウコ。
こいつ何か隠してやがる。
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:11/08/03 23:46 :P07B :☆☆☆
#10 [だま]
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「おい、ヨウコ。なに慌ててんだよ。」
「べっべつに慌ててなんか…」
「もしかして俺に何か隠し事してないか?それも、すげえ秘密を」
間髪入れずに問い詰めると
「………………」
ヨウコは困ったように俯き、黙り込んでしまった。
だんまりを決め込むか。
そんなに言いにくい秘密…一体なんなんだ?
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:11/08/06 11:17 :P07B :☆☆☆
#11 [だま]
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2人の間に気まずい沈黙が流れる。
その空気の重さに耐えきれなくなった俺が、「もういいよ」と口を開こうとした………
…━━━━その時。
「……見つけたぞぉ。長谷川たくやァ……。」
突然、背後からドスの聞いた声と共に、ボスッと肩を捕まれた。
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:11/08/13 12:54 :P07B :☆☆☆
#12 [だま]
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反射的に振り返ると━━
スキンヘッド、黒スーツにサングラスの、まるでプロレスラー(ちなみにヒール役)みたいな男が立っていた。
そして俺の顔を見るなり
ニタアッと不気味に笑い、
「ずっと探してたんだぞ〜?」
と言いながら、肩を掴む手にぐっと力を込めた。
……まるで"逃がさない"とでも言うように。
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:11/08/13 13:13 :P07B :☆☆☆
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