*Ｎｏ.２*

１番じゃなくてもいい、
２番だっていいの。。。

あなたが私を見てくれてる、
それだけでいいの。

♀南紗姫(Saki Minami)21歳
私の恋人は、既婚者。

♂川崎隼人(Hayato Kawasaki)27歳

妻の立場が強いのなんて
最初っからわかってる。

いつか捨てられるんじゃないか
って毎日不安でいっぱい。

言ったらこれで終わりなんじゃないか

そう思うと辛くてなかなか言葉がでない。

だけど隼人さんの幸せを考えたら

終わらした方がいいんだよね??

紗「...見たの。」

隼「見たって何を?」

紗「隼人さんと美樹さんが
赤ちゃんの服選んでるところ」
隼「えっ?」

紗「隼人さん、私に言ったよね?
美樹さんとの子はいらないって。
美樹さんとはしないって。」

自然と涙があふれてきた。

隼｢見られてたんだ｣

隼人さんは違うって否定してくれると思ってた。

あれは他の子へのプレゼントを選んでたって

笑顔で言ってくれると心の中で願ってた。

隼｢...｣

紗｢美樹さん妊娠したの?｣

もうこれで終わり?だよね...

そう思って部屋を出ようと思った瞬間...

紗｢...ひゃｯ｣

隼人さんは私を強引にベッドに押し倒した。

紗｢...んｯ.....あｯ..やｯ///｣

いつもより強引にされているのに

いつもより感じてしまう私の身体。

どうして私の質問に答えてくれないの??

紗｢...やｯ.....んｯ..｣

必死で抵抗したけどまるで無意味。

むしろ隼人さんに火をつけてしまっただけ。

事が終わった後もしばらく
隼人さんは黙ったままだった。
もぉ終わりだ。

そう思い服を着ようと
力の入らない身体を無理やり起こした時

隼｢...ごめん｣

紗｢えｯ...?｣

私は思わず手を止めた。

隼｢俺...美樹とはしてないとか嘘ついてた...｣

どうして本当のこと言うの??

嘘ついてたなら嘘を貫いてくれた方がよかったのに。

隼｢まさか...美樹が妊娠するなんて思ってなかった...
俺が手出さないのを疑い出してさ
探られたくなかったから...｣

これも嘘なのかな??
だって一緒に笑って服見てたじゃん??

隼｢避妊してたはずなんだけどさ...｣

もぉ聞きたくない。

紗｢おめでとう...ございます...｣

私は無理やり笑顔を作った。

隼｢えｯ..?｣

紗｢隼人さん子供欲しいって言ってたもんね?よかったじゃないですか。｣

私は素早く服を着た。

隼｢それは紗姫との子だよ｣

まだそんな嘘言う。

紗｢美樹さんとの子なら絶対可愛いですよね。｣

隼｢俺は紗姫との子じゃないと｣

紗｢さてと、もぉお遊びは終わりです。｣

そう、隼人さんから卒業しなきゃ。
隼人さんの幸せ願わなきゃ。

紗｢さよなら｣

私は部屋を勢いよく飛び出した。

隼｢紗姫待てｯ!!｣

服を着ていない隼人さんは
当然追いかけてこない。

もぉ２度と会わない...
ううん、２度と会えない...

家に帰る気も起こらず、
ただ歩いていた...

｢ねぇねぇお姉さん１人?｣

あぁもぉうざい。
シカトして少し早歩きした。