キミガミタモノ

#1 [まどり] 11/12/03 06:10

　

『どうしてあんたは生きてるの』

#4 [我輩は匿名である]

面白そう続きを早く頼みます

:11/12/03 13:31 :SH004 :☆☆☆

#5 [まどり]

>>4

ありがとうございます

:11/12/08 03:23 :N04B :☆☆☆

#6 [まどり]

目が覚めた。いつもと同じ見慣れた天井には君の好きなアーティストのポスター。

なあ、今でもこいつら歌い続けているんだ。相変わらず人気はないけど不思議とよく目にするよ

:11/12/08 03:32 :N04B :☆☆☆

#7 [まどり]

ついこの間発売されたCDだってきちんと買ってある。くっだらない失恋ソングで聴いて15秒で思わずプレイヤーから取り出してしまったよ

:11/12/08 03:43 :N04B :☆☆☆

#8 [まどり]

『正義も聴いてみなよ！とっても良い歌なんだよ！』

そういいながらウォークマンに繋がれたイヤホンを差し出すお前をもう一度、一度だって良いから

抱き締めたい

:11/12/08 03:54 :N04B :☆☆☆

#9 [まどり]

けたたましく鳴り続ける目覚まし時計を乱暴に止めて、重たい体を起こすと俺の一日が始まる

斎藤正義もうじき21歳になる

:11/12/08 04:01 :N04B :☆☆☆

#10 [まどり]

足音をたてないように部屋を出て狭いキッチンでお湯を沸かす。

『おいまじかよ今時雨漏り‥』

自身にポタポタと落ちる滴が雨漏りを知らせた。

このボロくて汚い木造建てのアパートの一室には俺を含め三人が生活している

:11/12/09 04:51 :N04B :☆☆☆

#11 [まどり]

１７歳も下の妹と、わずか１０歳しか歳の離れていない母親が俺の家族だ。

『業者呼ばなきゃなあ』

幸い屋根の染みはそう大きいものではなく滴もまったりとしたペースで落ちていたためマグカップを水受けとして代用した

:11/12/11 03:26 :N04B :☆☆☆

#12 [まどり]

『にーに、おはようございます』

ちょうど湯が沸いた頃に片目をこすりながら妹の愛美が起きてきた。

『愛美おはよう。顔を洗っておいで、にーにとご飯食べよう』

はーい、とリビングと接続されるよう創られた洗面所へ向かう。

:11/12/11 03:44 :N04B :☆☆☆

#13 [まどり]

粉末を入れたマグカップに沸いた湯を注ぎ、愛美の好きなコーンスープが出来上がったところで

『あーみもお手伝いします』

少し前髪を濡らして戻ってきた愛美が言った

:11/12/13 07:38 :N04B :☆☆☆

C-BoX E194.194