〜透明な世界〜
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#1 [ころ] 12/01/01 13:17
はじめまして!
ころと申します。
小説書くのは初めてなので、生暖かい目で見ていただけると嬉しいです!
基本は亀更新なのですが、ご意見、ご感想など頂けると嬉しいです!!
非望、中傷はお止め下さい(・ω・;)
#2 [ころ]
あなたに伝えたい言葉
伝えたかった言葉
伝えられなかった言葉
ねぇもし…もしもう一度会えたなら
あなたに言いたかった、伝えたかった
この言葉を、気持ちを絶対に届けるから。
君が
消えてしまう前に
透明になってしまう前に…
:12/01/01 13:23 :PC/0 :gyx2lBCc
#3 [ころ]
♯1 初めまして
高校一年の春、
私は独りだった。
理由はいたって簡単。
私のクラスには知ってる人が一人もいなくて。
人見知りが激しい私は自分から初対面の人に話しかけることが出来ない。
声をかけられても、恥ずかしくて
「ああ」とか「はい」とか愛想のない返事しかできない。
しまいには、目が合うとすぐに俯いてしまう。
そんな私に友達ができるわけもなく、みんな自然と距離を置くようになった。
もっと普通にみんなと話せたら、私にもっと、コミュニケーション能力があれば…
いつもそんな無謀な事を考えながら、独りで退屈な毎日を過ごしていた。
きっと今日も同じ、退屈な1日を過ごすんだ。
そう思っていたとき、
「ねぇ!」
頭の上で声がした。
:12/01/01 17:44 :PC/0 :gyx2lBCc
#4 [ころ]
ふと声のするほうを見ると、
「俺、中西良平ってんだ!よろしくな!」
私のことを見て、言った。
正直、凄く嬉しかった。
飛び跳ねそうになるほどに。
だけど、人見知りな私はやっぱり
「はぁ…」
としか返せなかった。
まただ。上手く話せない。
「あのさ、名前!なんていうの?」
明るい人だな。
彼、中西君は私の愛想のない返事なんか気にせずに話を続ける。
「花尾…雅です。」
「雅か!よろしくな!雅」
改めて挨拶をしてきた中西君は、
人懐っこく、爽やかで屈託のない笑みを私に向ける。
可愛い人だな…
「よろしく…」
あまりに綺麗に笑うから、目を合わせられなくなった私はそれだけの言葉を小さくいって、顔を伏せてしまった。
:12/01/01 18:09 :PC/0 :gyx2lBCc
#5 [ころ]
私が急に顔を伏せた事に何かに思ったのか、中西君は不思議そうに尋ねる。
「なんで顔伏せるの?」
「……」
「こっち向いてよー」
「……」
「雅〜?」
「…………]
恥ずかしかった。
テンパって赤面してるであろう自分の顔を、他人に見られてしまうのが嫌だった。
「なぁってば〜」
「……」
中西君はめげずに私に声をかける。
私も対抗するようにずっと顔を伏せている。
:12/01/04 23:58 :PC/0 :Coo36hW2
#6 [ころ]
「……」
「……」
「…………」
「…………」
中西君の声がやんだ。
――どっか行っちゃったのかな…?
「はぁっ…」
――また、友達作るチャンス逃しちゃったよ。
私はため息をついて伏せていた顔をあげる」
「ため息つくと幸せ逃げるよ?」
「!!!!!」
「やっとこっち向いた!!」
:12/01/05 00:06 :PC/0 :dsPLlQKA
#7 [ころ]
「なっ、ぁ…ええ!?あの?」
びっくりした。
言葉にならなかった。
目の前にはさっきと同じ笑顔の中西君。
――なんで、なんで?
――どこかに行ったんじゃなかったの?
若干…いや、かなりパニックの私に、
「なかなかこっち向いてくれないからさ!押してダメなら引いてみろだよ」
今度は悪戯っぽく笑った。
「なんで…」
やっと出た、まともな言葉。
小さな疑問。
だって普通ならみんな絡みづらいって何処かへ行っちゃうのに。
――何でまだいるの…?
:12/01/05 00:20 :PC/0 :dsPLlQKA
#8 [ころ]
そんな私の疑問に気が付いたのか、
「俺って結構しつこいからね。仲良くなりたい奴がいたら、友達になるまで諦めないんだ!」
そう言って、今度はちょっと自慢げに笑った。
――いろんな笑い方する人だな。
――こんな人と友達になれたら、楽しいのかな。
そう思った。
:12/01/05 00:27 :PC/0 :dsPLlQKA
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