初恋

｢ぼく、大人になったらゆきちゃんと結婚する！｣

｢ほんと？ゆきもね、りょうちゃんと結婚するー！｣

私の初恋は幼稚園から一緒の幼なじみ、亮佑だった。

蓮｢えーいいの？！誰も気にいらなかった？｣

サキと携帯で赤外線を送信し合いながら蓮君はこっちを見る。

雪｢楽しかったけど…いいや！｣

私は特になんとも思わずに言った。

サ｢えー！あの十夜って人でいいじゃん？！｣

蓮｢あ、そうだよ！俺も仲いいし！十夜呼んでくるね！♪♪｣

雪｢え？！あ、ちょっと！｣

蓮君はすぐに席を立ちどこかに行ってしまった。

その後すぐ十夜が席に戻ってきた。

十｢送り選んでくれてありがとう｣

さっきと同じ少しクールで冷静な笑顔だ。

雪｢あ、はい……｣

空気に押されて私は十夜とアドレスを交換した。

蓮｢ねーねーこの後四人でカラオケ行こうよ！｣

サ｢えー？！まだお店じゃないの？｣

蓮｢一時間くらいしたら終わるから、どっかで待っててよ！｣

雪｢待つの？！(笑)｣

バカらしいと思った。初めて会った知らない男の為に、時間つぶしながら待たなきゃいけないなんて。

サ｢じゃあ待つ！♪ばっくれんなよ！♪｣

サキはノリノリで蓮に言った。

雪｢マジー………？｣

サ｢お願い雪乃！今日だけ！ね？！｣

サキのお願いだし……まあいっか。

明日休みだし。

蓮｢じゃああとで♪♪｣

十｢じゃあね～～｣

ビルの出口まで送ってもらい外に出た。

サ｢いやー楽しかった！｣

雪｢サキ、もう飲めないんじゃないの？｣

サ｢んー！そう思ってたけど、まだイケちゃうかも！(笑)｣

雪｢まったく(笑)｣

私達は近くのファミレスに入って時間を潰した。

雪｢んまーい！｣

私はデザートのケーキを食べた。

サ｢デザートなんてシメだよシメ！あたしポテトたのもー｣

雪｢さすが！よく食べるね～(笑)｣

お互い少し酔いがさめたのか冷静な会話をしてた。

サ｢十夜は人違いだったんだね！｣

雪｢あぁ、もういいやって感じ♪いるはずないもん。似てただけだなって思う｣

そんな会話をしてたらあっという間に一時間が過ぎた。

━━━ピリリリリリ♪

サキの携帯が鳴った。

サ｢あ！蓮からだ！もしもーし？｣

私はふと腕時計を見た。

終電なくなっちゃうじゃん…！

タタッタタタテン

『サービスサービス♪』

どうしたの？

なにもー

今日でここ書くの終わりますね