BL?*...ゆめのぞむ。
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#1 [Lily] 12/02/19 02:28
◇ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
湯目 望 。
ゆめ のぞむ。
よみがなが
希望でいっぱいな名前の
高二、新学期の転校生。
________◇
#8 [Lily]
◇
始業式も終わり、今日は帰路につく。といっても寮生の俺は学内の寮へと帰るのだが。
荷物は送っていて、もう部屋に届いているらしい。必要最低限のものだけなのでそんなに多くはないはずだ。
俺の部屋は二階。二階建てのこの寮には、全部で16部屋ある。割と少人数制の寮だ。
:12/02/19 23:34 :SH906i :wmsvIRLQ
#9 [Lily]
(俺は角部屋か…)
二階16号室の鍵を管理人から貰い、扉を開ける。角部屋は他の部屋より広いらしい。
成る程確かに一人だと多少持て余してしまいそうな部屋だ。
「――今日からその部屋?」
「!?」
不意に話し掛けられ、身体がびくっとした。茶髪の男子だ。
:12/02/19 23:40 :SH906i :wmsvIRLQ
#10 [Lily]
「ははは!!驚きすぎだぞお前。あ、俺、奈良岡悠加。ゆーかって呼んで。」
「……は、はぁ……。えっと、俺は湯目望。」
唐突に自己紹介され焦ったが、なんとか俺も自己紹介。というか、ゆーかって、なんか女みたいな名前、だとおもう。
「望か!よろしく!……とりあえず部屋、入らないか?」
:12/02/19 23:46 :SH906i :wmsvIRLQ
#11 [Lily]
「えっ、入るって、」
「あ、パンフレットになかったか??角部屋はマックス3人部屋になるんだよ。とりあえず、望は転校生だから、角部屋をひとりで悠々と使っていた俺と同室、ってわけ。」
成る程、つまり俺はゆーか、もとい奈良岡くんとこれから同室、ルームメイト、というわけか。
「…なんか悪かったな……」
:12/02/19 23:50 :SH906i :wmsvIRLQ
#12 [Lily]
「え?ああ、いいよ。どーせ広い部屋なんだ、二人くらいいたほうが絶対いいって。望なら大歓迎!!」
「そう?…ならいいけど。」
俺たちは二人、とりあえず部屋の真ん中にあるちゃぶ台に、向かい合って座った。
なんだか他人の家に来ているような気分だ。
「…奈良岡は、二年生?」
:12/02/19 23:55 :SH906i :wmsvIRLQ
#13 [Lily]
とりあえず相手の年齢を知っておくことが重要だと感じたので、聞いてみた。
「ああ。ついでに俺はBクラス。てか、奈良岡と呼ぶな!ゆーかだっつの!!」
「ご、ごめん!ゆー、か……あっ俺はA組だから隣か。ちなみに俺も二年。」
「なんだー!Bだったら教室も同じだったのにな〜。けど、ま、慣れるまではどんどん頼ってくれよ。」
:12/02/20 00:00 :SH906i :rLgk4RA.
#14 [Lily]
「あぁ、よろしく。」
「…慣れたあとも頼ってくれていいんだからな?」
かくして俺にはルームメイトができた。これから共に過ごすのだから仲良くしていこうと思う。
見た目は茶髪で元気な奴といったところだから、きっと嫌な奴ではないはずだ。
「とりあえず寮の中案内してやるよ!ついでに夕飯を食べよう!」
:12/02/25 13:15 :SH906i :UxS.ZUek
#15 [Lily]
「あ、あぁ!そうだな、ありがとう。」
「礼なんていらないって!さ、行くぞ〜。」
◇
「…で、ここが風呂。俺達の部屋からは一番遠いからちょっと不便なんだよなぁ。」
「確かに。でも中々広くていいじゃないか。……でもゆーか…ひとつ疑問が……」
:12/02/25 13:20 :SH906i :UxS.ZUek
#16 [Lily]
先程から気になっていたのだが、なんと脱衣所に入る扉が二つあるのだ。ひとつは青い暖簾で、ひとつはピンクの暖簾。
「あれは…女風呂なのか?」
「え?あぁ、あれね。ここ風呂が二つあるんだよ。だから暖簾の色とは関係なく、両方とも男風呂。」
「なんだそうだったのか。」
「でも、基本的には皆こっちの青い暖簾のほうの風呂にはいるからさ。あっちはほぼ貸し切り!悩み事とかがあるときは結構いいぜ。」
:12/02/25 13:26 :SH906i :UxS.ZUek
#17 [Lily]
「ふーん。まぁピンクの暖簾はなんか…駄目そうな感じというか、男に対しては結界みたいな感じだもんな………。多分俺は利用しないと思う。」
「俺も使ったことないや。…やっぱ入りにくいもんなあ。さ、飯行こうよ!さっき通り過ぎたとこ、寮の玄関の真ん前が食堂だからさ。」
「あぁ、行くか。」
俺たちは食堂にむかった。
:12/02/25 13:32 :SH906i :UxS.ZUek
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