STORY

お前なんか産みたくなかった

じゃあ産まなきゃ良かったじゃん
あたしだってこんな腐った世界に産まれたくなかったよ

「てめえ人の男とヤって悪いと思わねえのかよ」

「…」

「答えろよ！」

「…べつに」

「は？」

「別にあっちが求めてきたからヤってあげただけ｡」

バチンｯ

「ぶざけんじゃねーよ！」

「あーもうめんどくさいな！ヤったぐらいでｶﾞﾀｶﾞﾀ言うなよ！それにあっちが求めてきたし現に今だって付き合いたいって言ってくるしこんな事する前にあたしよりいい女になってから言ってこいよ」

「ちょっと待てよ！」

「理沙やめなよ」
「そーだよ｡らいには叶わないよ」

「うっさい！絶対許さない！」

「おい！お前等ー授業始まるぞ！」

「やばっ理沙行こう！」

「ﾁｯ｡らい！これで終わりだと思うなよ！」

「あーはいはいーご苦労様ー」

あー女ってめんどくさい

早川徠(17)

自分で言うのは何だけど
顔もｽﾀｲﾙも完璧
言い寄ってくる男は多いけど
憎んでる女も多いみたい

悪く言えば
めんどくさい顔とｽﾀｲﾙってこと

はあー厄介な女共はいなくなったし
屋上行って
昼寝するかなあー

「おい､また喧嘩かあ？」
「うっさいなあー」

「女っておっかねー！どーせ屋上行くんだろ？俺も一緒に昼寝するー」

こいつはテツ｡
入学式の日話しかけられて
勝手になついて勝手についてくる

暇潰しにはいい相手かな

「んー気持ちい！徠！今日も天気いーな！」

「あーうん」

私は横になり
タバコに火をつけた

「あ！俺にもタバコちょーだい！」

「おまえ少しは自分で「ありがとうー♪」

まー

いっか｡

ｶﾁｯｶﾁｯ

「ﾌー…」

風が気持ちいい
このまま寝れそうだ

「らい！らい！あの雲みて！犬みたいじゃね？」

あー

うるさい