紅い月と唇
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#1 [ぴっぴ] 12/04/24 20:09
あまり更新できません
短編になるか長編か未定です
表現も卑猥になるかもしれません
お願いします
#2 [ぴっぴ]
4月―
桜が咲く道を走る女子高生、優香(高3)
「やばい、絶対遅刻!」
新学期の登校初日から寝坊してしまった
今日はクラス替えの発表で昨日の夜はちっとも眠れなかった
その優香の背後から近づいてくる自転車の音
通り過ぎた男子高生は栗色の髪に脚が長いってことしか優香にはわからないくらいあっさり越された
「あたしだって明日から自転車だもんっ」
優香は自転車登校の許可書をまだ提出しておらず今日に間に合わなかった
無理もない
優香の両親はおととい交通事故で亡くなってしまったばかりなのだから
:12/04/24 21:42 :P10A :☆☆☆
#3 [ぴっぴ]
ようやく着いた学校にはクラス替えが掲示されている場所には、もう数えるほどしか人はいなかった
「3年…3年…っと、あった!」
3組かぁ
知り合いいるかなー
キーンコーン
カーンコーン♪
予鈴が鳴ってしまった
「やばいっ
」
慌てて出席番号を確認し、新しい教室へと向かった
:12/04/25 19:55 :P10A :☆☆☆
#4 [ぴっぴ]
ガヤガヤ―
教室に入るとみんなの雑談があちこちから聞こえる
「おはよう♪」
友達に挨拶しながら自分の席を探した
あれ?
優香の席には男の子が座っていた
友達と話しているらしい
「みんな席に着いてーっ」
新しい担任と思われる先生が入ってきた
:12/04/25 20:00 :P10A :☆☆☆
#5 [ぴっぴ]
「あっ わり」
朝の男の子だ
すぐにわかった
特徴的な髪の色と背の高さで
小さく頷いて席に座った
先生の自己紹介など耳に入らなかった
なぜかあの整った顔だけ頭に描いてた
:12/04/26 19:50 :P10A :☆☆☆
#6 [ぴっぴ]
その日はあの男の子のことを1日中考えていた
入学式も終わり帰宅しようと携帯に電源を入れると不在着信が一件
「大家さんからだ」
かけ直しても出なかったから気にはなったがそのまま帰った
新しい友達、真央と仲良くなり一緒に帰った
真央はバド部で副部長をしてるらしい
明るく素直でしっかり者という印象が強い
そんな真央と部活の話で盛り上がり途中別れた
:12/04/26 20:05 :P10A :☆☆☆
#7 [ぴっぴ]
アパートまで歩くと、優香の前に黒のベンツが止まった
へ?
「矢沢 優香さんですか?」
イケメンな若い男のドライバーが窓を開けて聞いてきた
「は、い・・・」
「お乗りください^^」
・・・
何がなんだかわからない優香は気がついた時には車に乗っていた
座ったことのないような椅子に広い車内
グラスやワインセラーみたいなのがあり身動きさえできなかった
:12/04/27 20:58 :P10A :☆☆☆
#8 [ぴっぴ]
車が着いた場所は大豪邸
「お降りください」
言われた通り降りることしかできなかった
玄関らしき門が開けられるとそこには学校で会った男の子が立っていた
「優香さん、だね?」
「はい、」
「君、今日から俺専用メイドだからよろしく」
・・・
一瞬何があったかわからなかった
というか今も理解不能
「あの、初めから話してください
全然意味わかんないです、わたし
」
:12/04/27 21:09 :P10A :☆☆☆
#9 [ぴっぴ]
「君のパパさんと俺の親父が死ぬ前に残した約束、
知らないの?」
約束?
「俺とお前は契約上は許嫁、でも実際は俺のメイド
つまり俺の親父はお前の親父に貸しがあるってわけ」
貸しってなんだろ
「夜の9時、俺の部屋にこい
時間は守れよ」
頭の中はぐちゃぐちゃだった
死んだパパとママは私に何をさせたいのだろう
どうして私がここにいるのだろう
そしてあの男の子は誰?
何の関係があるのか
:12/04/27 21:15 :P10A :☆☆☆
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