あなたの声が好き…(GL)

まず始めに…
声優との恋愛物語です
名前やストーリー等､完全オリジナルで実際にある事務所や実在する声優とは全く関係ありません!
スレ主の単なる妄想で出来上がっていくフィクション小説です(^_^;)
下手な文章かもしれませんが読んで頂けると嬉しいです

※同性愛(♀×♀)に否定､偏見の方は読まないで下さい

>>2
人物紹介

チャンスかぁ
私は別にどうでもいいんだけど…
なぜか言葉に表せない感覚に陥った
きっと自分は開けたらいけない扉を開けようとしてるんじゃ－…
いいえ､Tくんに夢中なんだし
ゴクリと喉を鳴らしながらツバを飲み込み

｢いいよ！土曜日は用事ないからさ一緒に行こう☆｣

-土曜日-[レインボー7事務所近くのイベント会場にて]

わぁ～たくさんの人の数
こんなにもファンがいるんだ…
って何､傷ついてんだ私
おかしいだろ

｢人いっぱい集まってるね～！歌楽しみだね♪｣

那子ちゃんってば私の気持ちも知らないで脳天気だなぁ､全く…

は～っとため息がこぼれた

｢どうしたの？人混みで疲れた？｣

とっさに手を×にして
｢そんなんじゃないよ！大丈夫だから｣

事務所によるイベントである宮園冴のミニライヴは屋内で行うことになっている
整理券が配布されその順番に会場内へと進み好きな席でみることができるのだ

どうしよう…
緊張してるのか心臓の鼓動が早くなる
もういっそ帰ってしまおうか？

と思い那子ちゃんに
｢ごめんね！急に悪いんだけど､あまり調子が良くないから帰るよ｣

｢えっ！？大丈夫？じゃあ送っていくよ｣

｢そんな…いいよ｣
頭を横に降り小走りで外へ出る

これでいい…
私は最初からアニメなんて､声優さんなんて興味がないんだから…

第2話

ハァ…ハァ…
少し走りすぎたみたいだ
なんだか喉が渇いたのでコンビニへと足を運ぶ

｢いらっしゃいませー｣

ペットボトルを手に取りレジの前へ
お金を払い終わりコンビニから出ようとすると後ろで並んでいた高齢の女性が財布を落とし小銭が散らばった
すぐに駆け寄り拾って
｢はい､どうぞ！｣

｢すまないねぇ｣

｢いいえ､これくらい(笑)｣

｢良かったら家へ寄ってお昼ご飯食べてって！｣

急に言われてビックリしたものの､これといって用事もなかったので丁重にお断りすることなく
｢それじゃあ､お言葉に甘えていただきます☆｣

－高齢女性宅－

新築の高層マンションだった
こんなに新しくて広い家に失礼だが見た感じ80歳を越えた方が､しかも一人で住んでいるなんて…
と思っていたら
｢ここで孫と二人で暮らしているの､だけど孫は仕事が忙しくて…｣

｢そうなんですか｡｡それは寂しいですね｣

｢いいやぁ､孫はそれでも仕事の合間に帰ってくるから言うほど寂しいことはない｣

笑顔で答えてくれたので
安心して他の話を問う

｢そうなんですね！お孫さんって何歳なんですか？｣

｢30は越えてるはずだが…はて何歳だったかな？｣

｢大人ですね！私はまだ大学生になったばかりなので18歳です｣

｢じゃあいっぱい食べなきゃね､たいした物はないけど｣

そうおっしゃっていたが私には豪華にみえた

｢ごちそうさまでした､とてもおいし…！｣

言い終える前に
ガチャ…

玄関のドアが開く音が聞こえた
あっ､お孫さんが帰ってきたのかと判断した

｢おかえり､冴｣

えっ……
今なんて…

さささ冴って！？
急にまた心臓が高鳴る

｢あれ？珍しい～！お客さん来てるの？｣

｢さっきお金を拾ってくれてね､お礼にご飯を…｣

ちょ､､待って！
冴って宮園冴！？
しかもこの人のお孫さん！？
確かに声がエレクトリックの川原秀と全く同じ。

気付かないうちに声に出して
｢えぇ～！？｣
と叫んでしまった