An eternal friend
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#1 [歌綾] 12/05/24 05:46
「お前死ぬのか…?」
「そうみたいだな」
「そうか…」
「冷てぇ奴だな」
「……………」
「しっかりしろ、次はお前が継ぐんだ…」
「俺は……――――」
#2 [歌綾]
「アルフレド?」
「ん…」
「アンタいい度胸じゃない、警備中に居眠りなんて」
「…………」
「すぐ黙り込むんだから、ほらもうすぐヒィナ姫様の登場だから行くよ?」
「…ああ、わかった」
夢、
小さい頃の夢
なんで今更
俺は…
「アルフレドーっ」
遠くで頬を膨らませ怒っている女はエミリア。チビで容姿は子供そのもの。だけど面倒見がいい
俺とエミリアは此処ヒィンデルンの国の傭兵をしてる。
今日はヒィナ姫様の誕生日街は一段と賑わっている。
:12/05/24 05:54 :P03D :☆☆☆
#3 [歌綾]
「よぉ、アル相変わらず容姿端麗だこと」
エミリアの背中を追いつつ城へ向かっている最中、酒屋のエドが声をかけてきた。俺をアルと呼ぶ。
「どうも…」
「相変わらず素っ気ねぇなぁ…、あ…そういや…ただの噂ならいいんだがよ怪しい奴らを何人か見掛けたっつーんだが、一応気つけろよ?まぁアルは剣の達人だしな大丈夫だろうが」
「任せておけ」
「アルフレド冷たいなぁエドごめんね?」
「いつものことじゃねーかエミリアちゃんも気をつけてな?」
俺は二人のやり取りに待っている理由が見つからなかったが故、先に歩いた
いつのまにかまた膨れっ面のエミリアが隣にいた。
「アルフレドもっと笑ったら?というか笑ったところ見たことない」
「笑う理由がないからな、それより日が暮れてきた早く城に向かうぞ」
「ま、待ってよぉ」
:12/05/24 06:06 :P03D :☆☆☆
#4 [歌綾]
俺達か到着した頃には城の前には沢山の人、そしてオープニングセレモニーの花火と歓声で警備ができる状態じゃない。
「うわぁ、凄い人!やっぱりフィナ姫様は愛されてるんだね美人だし可愛いし…アルフレドもやっぱり可愛いとか思うの?」
「仕事に集中しろ騎士達の動きを見てるかぎり姫が登場するのは間もなくだ」
気がつけばエミリアは消えていた、この人混みで流されたのだろうか。とりあえず責務をしてくれればいいんだが、エミリアのことだしっかりやるだろう。
そう思っていた時
「アルフレドっ!」
:12/05/24 06:27 :P03D :☆☆☆
#5 [歌綾]
人混みの中から何か聞こえる多分エミリアだ、だがこの歓声の所為で聞き取れない。
「エミリア!昨日話した配置につけ、合流は今は無理だ務めを果たせ、いいな?」
「アルフレドっ!たすけてっ…――」
「エミリア…どこにい――!」
人混みから聞こえたエミリアの声に不安を覚え駆け付けようとした時だった
先程よりも更に歓声が上がった、城へ目線を向ければ城中心のバルコニーからフィナ姫が皆に手を振るのが見える。
:12/05/24 06:34 :P03D :☆☆☆
#6 [歌綾]
姫の登場で沸き立つ会場
とてもエミリアを探せる状態じゃない。
俺は一旦人混みを離れ人気の少ない場所に向かった
「エミリア…どこに言ったんだ…」
【見つけた】
不意に背後から聞こえた声に俺は咄嗟に剣に手をかけ振り向いた。そこには黒装束で身を包み性別すら判断ができない。
「誰だ」
【やっと見つけたよアルフォント・フレドリック】
「何故その名を知ってる」
【それをよこせ…】
:12/05/24 06:41 :P03D :☆☆☆
#7 [歌綾]
そいつの目線が俺の剣に向けられる。
「これをどうする気だ」
【君には相応しくない、君が持っていても意味を成さない】
「…アルフレドっ!」
話しを割り込むように怪我を負ったエミリアが駆け付けてきた、その瞬間と同じく先程までの歓声が悲鳴に変わった。
「エミリアっ…どうしたんだ」
エミリアの身体は小刻みに震えていた。
「天門が…っ、天門が開いたっ…」
「なん…だと…」
:12/05/24 16:04 :P03D :☆☆☆
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