チョッチョチョリース★

俺、動物病院の獣医。
ドクター土利 透(ドリトオル)！

職場でも家でも動物に囲まれてまヒャッホウ！

でも実はそんなに動物好きじゃねえんだよな〜ﾜﾗﾜﾗ

そんなビジネスのみ、感情ナシで動物と向き合っていた俺のカオスな７日間のお話★

"ねえ、透さん…"

んー？何だよ寝かせてくれよー。

"んもう、透さんってば"

金髪美女が俺の顔をペロリ。

むほほほほ！エロい！

『おぉぉぉおおおお！』

ガバッと金髪美女に抱き付く俺。

…………ん？
キミ、なんか抱き心地が………

「ハッハッハッ………」

すごくふわっふわの………

「ハッハッハッ………」

もっふもf…

「ワン！！」

『わんわんをぉぉおおおおお！？』

突如大音量の鳴き声が耳元で響き、
びっくりして目を開けると……

「ワンワン！」

俺は金髪美女ならぬ、ゴールデンレトリバーのマイキーに抱き付いていた。

マイキーは尻尾をフリフリしながらワンワン言って、俺の顔にベシャッと濃厚な唾が掛かった。

『おぇええええ激クサ！お前かよ！つーかお前女ですらないじゃねえかよ！おぇええええ！』

俺がえずいているにも関わらずマイキーは口をだらしなく開けながら尻尾フリフリ。

「ハッハッハッ♪」

なんか表情も息遣いも笑ってるみたいでザイウー。
この犬めっちゃザイウー。

俺は目の前のザイウー犬を睨みながら激クサ唾液をぬぐう。

『はぁ…お前みたいなアホ犬には悩みなんてねえんだろうなー。
なーんも考えて無いんだよなきっと。』

そう、この能天気な顔を見てるとちょっと羨ましく思えたりもする。

俺は今からリビングという名の戦場に行くというのに…。

え？なぜリビングが戦場なのかって？

はは、
そりゃまあ…見てれば分かるよ。苦ﾜﾗ


――――――――――
―――――――…
―――……

俺はまだ眠い目を擦りながら、恐る恐るリビングの扉を開ける。

すると…

『うわっ、煙た！』

リビング中にモクモクと漂う煙。
その煙の元を辿ると……

『…！　麻耶！』

金髪でガラの悪い小娘がタバコをふかしていた。

ちなみにこの反抗期丸出しの小娘は麻耶(マヤ)。

………俺の娘だ。

マヤは俺を見た瞬間、汚物でも見るような表情でこちらを睨んで来た。

そして
「チッ…クソ親父もう起きてきたのかよ…。」
と、ボソッと呟く。

こいつ…父親をナメやがって…！

『おいマヤ！換気もせずにリビングでタバコ吸うなって言ってんだろ！』

「…うるせえよ。」

『あぁ？つーかお前それ以前にまだ未成年だろうが！』

「…あと１年もすりゃーハタチだっつーの。」

『あと１年でも違法は違法だろうが！
全く…家を煙まみれにしやがって！
お前はスモーキー大佐か！？』

「はあ？なにそれウケると思ってんの？
まじきめえ…。」

マヤはチッと舌打ちするとそのままリビングのドアをバンッと乱暴に閉めて出ていった。

はぁ……あいつあんなだから友達いねえんだろーな。

あげる

あげるよ