殺人かくれんぼ
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#1 [我輩は匿名である] 13/01/11 10:25
 
 
“スナイパー”に見つかった者は殺される…


それが“殺人かくれんぼ”


制限時間内に彼らに見つかる事なく無事生還できた者には賞金1千万円…


…あなたには参加できますか?

#2 [我輩は匿名である]
 
 
 
 
第一章・プロローグ

⏰:13/01/11 13:49 📱:iPhone 🆔:xqlyJyD6


#3 [我輩は匿名である]
 




午前8時15分ー


都内・西南第一中学校




「ねぇ…今日の朝、家のポストにこんなのが入ってんだけど…なんだと思う?」


そう言って隣の席の友人に紙を見せる中学3年生の小泉梓。



「なにこれ?」

友人はその紙を受け取ると、白い紙に書かれたそれらの文字を冒頭から声に出して読み始める。 

⏰:13/01/11 13:57 📱:iPhone 🆔:xqlyJyD6


#4 [我輩は匿名である]
 




「これは、現在、来年受験を控えた学生の皆様へお送りしております。

 日々勉強のストレスを溜めている受験生の皆々様方へ、そんなストレスを一風で消し去るお得なゲームのご案内をさせて頂きます。


 ゲームの内容は、小さい頃に誰もがした事のある遊び…


 そう…“かくれんぼ”です。



 制限時間内に『スナイパー』…すなわち『鬼』に見つかる事なく生還できた方には、閉会式にて優勝の賞金1千万円をその場で贈呈させて頂きます。


 もちろん贈呈されるのは賞金だけではありません。

 賞金と一緒に、優勝者様の来年ご希望する学校の試験合格通知も合わせて贈呈させて頂きます。


 これは受験生である皆様にとって決して悪いお話ではないかと存じます。


 参加資格は、来年受験を控えた学生の方であればどなたでもご自由に参加いただけます。


 参加ご希望の方は裏面に記載されたURLへ、携帯電話あるいはスマートフォンからアクセス頂き、表示されたページの内容に沿って参加登録を行ってください」



友人はそう最後まで読み上げると、唖然とした表情で梓の方に向き直った。

⏰:13/01/11 14:26 📱:iPhone 🆔:xqlyJyD6


#5 [我輩は匿名である]
  

 
 
 「…なにこれ。まさか梓、こんなの信じてんの?」


 「べ、別に信じてるとかじゃなくてさ、ただポストに入ってたから気味悪いって思っただけ。
…でもさ、イタズラだとしても手込みすぎじゃない?」


 梓は友人の言葉に多少反論するように強めに言う。



 「ただの暇人が作ったんじゃない? うちら今大事な時だし、そんなの気にしてる暇あったら受験勉強した方がいいよ〜」


 友人は上から目線にそう言って席を立ち上がると、教室の隅に置かれたゴミ箱にその紙を投げ入れるようにして捨てた。

⏰:13/05/29 14:04 📱:iPhone 🆔:SvF3FD42


#6 [我輩は匿名である]
 
 
 
 
 
 「あっ、ちょっと…!」


 梓はすぐに友人の後を追い、ゴミ箱からその紙を拾いあげようとした時、一瞬早く先に誰かがそれを拾いあげた。



 「あっ」

 思わず声を漏らし、先に紙を拾いあげた人物の方に顔を向ける。



 そこに立っていたのは、一人のクラスメートの男子だった。



 「あ…ちょっとそれ、返してくれる?」

 そう言いながら男子の手にした紙をとっさに奪い返そうとするも、男子はヒョイと手を上げて、背の低い梓をからかうような姿勢をとった。

⏰:13/05/29 14:21 📱:iPhone 🆔:SvF3FD42


#7 [我輩は匿名である]
 
 
 
 
 
 「相変わらずだよね〜、涼は」


 隣の友人が微笑みながら言う。



 「さっきお前らの話聞いてたんだけど…」

 男子はそう言いながら紙面に目をやり、やがて興味深々な顔で二人を見直すと




 「これ本当かどうか確かめてみる価値あんじゃね?」


 目をキラキラさせて言い放った。

⏰:13/06/03 09:02 📱:iPhone 🆔:VZYcj1wI


#8 [○○&◆.x/9qDRof2]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/10/24 15:01 📱:Android 🆔:JMKv58vc


#9 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)

⏰:22/10/26 22:23 📱:Android 🆔:AtV/.tU6


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