いつか叶ったら

あなたのその笑顔も
困った顔も
優しい声も
いじわるな声も
全てすべて私のものだったらいいのに

「だーかーらー！健人くんとはどうなの？」

「どうってー。普通」

「健人君可哀想。まだやっぱー引きずってるの？」

私には健人ってゆー1ヶ月になる彼氏がいる。だからといってラブラブな訳でもない
私には忘れられない好きな人がいるからだ。
恵理は会うたびに心配してそれを聞いてくる
正直健人の話もそいつの話も今はしたくない

正直

「前を向かなきゃ！このままだと幸せ離れるよ？」

「うん」

散々説教され解散した
深夜3時
あの人は何をしてるんだろう
まー寝てるか

1年前、私は彼に出逢ってしまった

きっかけはサイト。
ひとめ惚れってやつだった。

お互いにlineをし合って
電話する仲に。
そのときにはもう惹かれていたんだと思う

会う約束をして
少し遠い県まで私は電車に揺られながら会いに行った

待ち合わせ場所に着き電話をかける

彼はすぐに私に気付いてくれた

「おつかれー」

彼はにっこり笑い私の手をひっぱった
手を繋いで車まで歩く

その時の会話は何を話したか正直覚えていない

けど彼といるだけで人生の暗闇から光が見えた。
気がする笑

家について２人でDVD鑑賞

流れでSEX

彼のsexは優しくて意地悪で
何回も私はそれを求めた

バイバイしてから
彼からの連絡が少なくなり
私から無理矢理忘れようと連絡を途絶えた

だが無理に忘れるなんて出来ていない現実

健人には悪いけど
忘れるために健人と付き合った

自分の家に着いて見てなかった携帯を鞄から取り出す

着信3件

全て健人からだった

(そういえば連絡してなかった...)

慌てて電話をかけるが出なかった

(夜中だし寝てるか)

はぁ...

溜め息がひとつこぼれた
珈琲を作り口にすると自然に涙が溢れた

(たかひろ...)

携帯でlineを開き彼のページをみる
消すことが出来ないページ

連絡なんて来ることもないのに
何処かで期待をしている

馬鹿な女

ふいに携帯が震える
健人からの電話だ

涙を拭き
泣いてたなんてバレないように電話にでる

「もしもし」

「風呂はいってた。何してたの？」

「恵理とご飯行ってて今帰ってきた。連絡遅くなってごめんね？」

「まーいいけど。てか夜遅いんだしもうちょっと早く帰ってこいよ」

「うん、ごめんね？」

そこからまた説教が始まり気付けば朝の7時を回っていた