キモオタな俺が美女と付き合えるチャンスを逃した話
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#1 [色えんぴつ] 14/08/29 00:48
今俺は猛烈に興奮している。



年齢=彼女いない歴

デブ、メガネ、ハゲかけの28才。
一応、仕事はしている。

いや、そんなことはどうでもいい。



何故俺がこんなにも興奮しているか。

こんなにも舞い上がっているか。

今はそこに注目してほしい。



俺の幼い記憶のエピソードと共にお届けする。

#34 [色えんぴつ]
胸を揉んでしまったことや、桃川さんが、変に俺のことを褒めてくることはこいつらに言うと絶対めんどくさいので隠しておこう。

案外後藤くんや、他のクラスメイトと話すのも悪くないと思っていたけど、それも何故だか素直に認められない自分がいた。

何より俺達オタクは自分に自信がない為に、調子に乗りたくないのだ。

⏰:14/08/30 23:11 📱:SBM302SH 🆔:QzfBa6IA


#35 [色えんぴつ]
「ねぇ、俺さ、一度で良いから桃川さんと話してみたい!のび太うまいことやって、俺と桃川さんが話せる空気作ってよ!」

スネ夫がそう言うと、ジャイアンはモジモジしながら

「俺は見てるだけで良いやぁ…。」

と言った。

「無理無理!俺にそんな事出来るわけないじゃん。いっつも話しかけてくるのは向こうだし…。」

「うわ!自慢かよ!」

「ただの事実だよ!」

言い合う俺達の様子を伺いながらジャイアンが小さな声で言った。

⏰:14/08/30 23:16 📱:SBM302SH 🆔:QzfBa6IA


#36 [色えんぴつ]
「…じゃあさ、こうゆうのはどう??国語の先生さぁ、いつもチャイムが鳴ってから5分くらいは教室に来ないから、みんな席につくの遅いじゃん??俺とスネ夫が、先生が来るまでのび太の席に固まってるんだ。そしたら、もしかしたらチャンスがあるかもしれないよ。」

「それだ!!!」

スネ夫はご機嫌でその案を賛成。

そんなにうまく行くんだろうかと、俺はしぶしぶ了承。

だいたいいつも時間通り席につく俺らが、そんなことしたら不自然なんじゃないのか。

⏰:14/08/30 23:19 📱:SBM302SH 🆔:QzfBa6IA


#37 [色えんぴつ]
そんなこんなで、いざ、決行。

キーンコーンカーンコーン

いつものようにチャイムが鳴っても席につかない生徒たち。

スネ夫とジャイアンは、慣れない雰囲気満載で俺の席のそばに固まって、俺と会話をする。

俺達からしたら、すごく慣れていない光景だが、まわりは特に気にしていない。

さすが存在感のない俺達。

⏰:14/08/30 23:21 📱:SBM302SH 🆔:QzfBa6IA


#38 [色えんぴつ]
三人とも横目で桃川さんに釘付け。

桃川さんは、後藤くんに話しかけられて笑っていた。

「フゥー。フゥー…。」

ジャイアンの鼻息が荒い。

きっと、至近距離の桃川さんに、興奮しているんだろう。

「やべぇよ、全く話せる感じしないよ!」

スネ夫が焦ると、鼻息をピタリと止めてジャイアンが力強く言った。

「秘策があるんだ。」

⏰:14/08/30 23:24 📱:SBM302SH 🆔:QzfBa6IA


#39 [色えんぴつ]
その瞬間ジャイアンが桃川さんの机のしたの方へ、胸ポケットに入っていたボールペンをわざと落とした。

カランカラン。

それに気付いて拾い、俺達の方を向く桃川さん。

桃川さんと目があったのか、スネ夫は直立不動で固まる。

ジャイアンがそんなスネ夫をドンと押し、桃川さんに、一歩近付く。

「おわっ!」

真っ赤っ赤のスネ夫。

「これ、スネ夫くんの?」

⏰:14/08/30 23:27 📱:SBM302SH 🆔:QzfBa6IA


#40 [色えんぴつ]
「え!?あ!うん!そう。あ、ありがとう…。」

スネ夫の夢、叶う。

「はい!」

「あ…。ありがとう!…ございます…。」

もう、ふにゃふにゃのスネ夫。

「なんか珍しいね、ここに集まってるの。いつもベランダの扉の前にいるでしょ?スネ夫くんたち三人とも。」

「…。はい。たまたま、はは。」

⏰:14/08/30 23:30 📱:SBM302SH 🆔:QzfBa6IA


#41 [色えんぴつ]
その時また後藤くんが、桃川さんに話しかけた為、会話終了。

こんな短い薄っぺらい会話でも、スネ夫のテンションとジャイアンの興奮はうなぎ登りだ。

「のび太、ありがとう!!!お前のおかげだ!!!」

「ココロの友よ〜!!」

爽やかな表情で席につくスネ夫とジャイアン。

⏰:14/08/30 23:33 📱:SBM302SH 🆔:QzfBa6IA


#42 [ん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/27 20:11 📱:Android 🆔:DE5DdzBs


#43 [わをん◇◇]
抑揚のない声とは対照的に、顔は少し悲しそうに見えた。
なんとなくそれ以上聞けなくて黙っていると、亮が口を開いた。

「ナナシさんはこの仕事好きですか?」

好きなわけない。
決して楽しいわけじゃない。
そこまで心を失ってはいない。

⏰:22/11/03 18:47 📱:Android 🆔:DPKzmpdw


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