冷めた身体
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#231 [主]
だって
あたし

もう傷付けるの嫌だもん。

こんな光みたいに

濁らずに輝きたいもん。


「和ちゃん
もう終わりにしよ?」

あったかい涙が
頬を伝った。
 

⏰:06/11/18 14:36 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#232 [主]
和也と雅樹

あたしはどっちも
必要で

大好きで

大切だから

選べない。


だったらもう
二人と離れるしか
ないじャん。

なんか不器用過ぎて
馬鹿だけど

あたしはこ-ゆう女だから
仕方ない。

⏰:06/11/18 14:39 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#233 [主]
『…唯…なんかあったの?』


「唯ね、他に好きな人が出来たの。」


言葉にした瞬間。

押し込めてた
二人への罪悪感や
想いが溢れた。


きっと理恵は
なんで言うかな〜バカじャん!!
って苦い笑顔で笑うと思う。

⏰:06/11/18 14:43 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#234 [主]
浮気

そんな単純な一言では

とても片付けられない。



それくらい
あたしの中には

雅樹の温もりが
残ってるんだ。


だけど簡単に
雅樹に行けない。

それくらい
和也の温もりも
大きいから。

⏰:06/11/18 14:46 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#235 [よおこ]
ハマる
頑張って-

⏰:06/11/18 14:47 📱:SH902iS 🆔:i4FSDTOo


#236 [主]
『…唯ちゃん
逢いたいから
行くから
そこで待ってて』


絶対泣いてるって声で

和也は電話を切った。

「和ちゃんは泣き虫なんだよね…」

小さく笑って
ツリーを見上げた。

滲む視界の全てが

光に包まれていた。
 

⏰:06/11/18 14:50 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#237 [主]
どれくらい経っただろう。


寒さで手の感覚が無くなった時

握られた温かさで
現実に戻った。


「ハァ…居た‥」

「和ちゃん‥」


「こんな冷たくなって‥アホか」

両手でほっぺたを潰された。

「らってかじゅちゃ-が待っててってゆったから」

「‥ぷっ笑」

⏰:06/11/18 15:00 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#238 [主]
愛しそうに
あたしを見る瞳

和也は本当に
いつも優しい。

それが物足りないだなんて

あたしどんだけ贅沢なんだろ。


なんで当たり前の幸せを

もっと大切にしないんだろ。
 

⏰:06/11/18 15:04 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#239 [主]
「ぶっさいく-笑」

「和ちゃんに言われたくないもん!!」

手を離したら

冷たい風が吹いた。

「怒るなって-
唯、ほら」

あったかい紅茶の缶を渡された。
 

⏰:06/11/18 15:07 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#240 [主]
「それ唯が好きって言ってたやつだろ?」

「うん、そう‥
なかなか見つからない伝説の…」

「いや普通に自販にあったよ」

「…」

膨れるあたしのほっぺを
指先で触った。

こうゆうのを
幸せって呼ぶんだよね。

⏰:06/11/18 15:11 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


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