冷めた身体
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#234 [主]
浮気
そんな単純な一言では
とても片付けられない。
それくらい
あたしの中には
雅樹の温もりが
残ってるんだ。
だけど簡単に
雅樹に行けない。
それくらい
和也の温もりも
大きいから。
:06/11/18 14:46
:V703SH
:nPSKYjU.
#235 [よおこ]
:06/11/18 14:47
:SH902iS
:i4FSDTOo
#236 [主]
『…唯ちゃん
逢いたいから
行くから
そこで待ってて』
絶対泣いてるって声で
和也は電話を切った。
「和ちゃんは泣き虫なんだよね…」
小さく笑って
ツリーを見上げた。
滲む視界の全てが
光に包まれていた。
:06/11/18 14:50
:V703SH
:nPSKYjU.
#237 [主]
どれくらい経っただろう。
寒さで手の感覚が無くなった時
握られた温かさで
現実に戻った。
「ハァ…居た‥」
「和ちゃん‥」
「こんな冷たくなって‥アホか」
両手でほっぺたを潰された。
「らってかじゅちゃ-が待っててってゆったから」
「‥ぷっ笑」
:06/11/18 15:00
:V703SH
:nPSKYjU.
#238 [主]
愛しそうに
あたしを見る瞳
和也は本当に
いつも優しい。
それが物足りないだなんて
あたしどんだけ贅沢なんだろ。
なんで当たり前の幸せを
もっと大切にしないんだろ。
:06/11/18 15:04
:V703SH
:nPSKYjU.
#239 [主]
「ぶっさいく-笑」
「和ちゃんに言われたくないもん!!」
手を離したら
冷たい風が吹いた。
「怒るなって-
唯、ほら」
あったかい紅茶の缶を渡された。
:06/11/18 15:07
:V703SH
:nPSKYjU.
#240 [主]
「それ唯が好きって言ってたやつだろ?」
「うん、そう‥
なかなか見つからない伝説の…」
「いや普通に自販にあったよ」
「…」
膨れるあたしのほっぺを
指先で触った。
こうゆうのを
幸せって呼ぶんだよね。
:06/11/18 15:11
:V703SH
:nPSKYjU.
#241 [主]
あたしが好きな飲み物
好きなお菓子
嫌いな物
頑固で考え曲げない所
キレたら超怖い所
すぐ道に迷う所
免許あるのに車庫入れ出来ない所
本当はお母さんがいなくて寂しいってこと
本当は泣き虫ってこと
:06/11/18 15:17
:V703SH
:nPSKYjU.
#242 [主]
全部
全部
和也だけは分かってくれた。
誰にも心を開けない。
孤独が嫌いなくせに
わざと孤独を選んできた
こんな不器用で強がりな
どうしようもないあたしを
和也だけは受け止めてくれたんだ。
あたしは確かに
愛された。
:06/11/18 15:20
:V703SH
:nPSKYjU.
#243 [主]
「ツリー綺麗だな」
「…うん
去年よりおっきくない?」
「お前去年も同じ事言ってたよ(笑」
「そ-だっけ?」
「多分唯が年々縮んでるんじャない?」
「も-無視!」
和也は笑いながらあたしの手を取って
車まで歩いた。
:06/11/18 15:25
:V703SH
:nPSKYjU.
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