冷めた身体
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#296 [主]
読んでくれてありがとうッ☆



しばらく沈黙が続いた。

『‥唯ちゃん』

小さな声。

あたしは携帯を耳に押し付けた。

「なに‥?」
 

⏰:06/11/25 11:36 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#297 [主]
『‥俺ってチャライじゃん?だから女とは適当にヤッて楽しんで‥そ-やって付き合ってきた』

「‥ん。」

『でもさ、唯ちゃんはそんな風に‥適当に扱えねぇわ』

「‥ぅん。」

真っ直ぐで
でも消えてしまいそうな声を

目を閉じて聞いていた。

⏰:06/11/25 11:41 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#298 [主]
雅樹に逢いたくなった。
触れたくなった。

直接顔を見たら
言えなくなりそう

でも

あたしだって
適当に

雅樹を好きに
なったんじゃないよ。


『唯ちゃん‥
最後にするから、ちゃんと別れるから
だから‥逢いたい。』
 

⏰:06/11/25 11:45 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#299 [主]
あたしは和也の顔を思い出しながら

うんって返事を
返した。

今から行くねって
雅樹は電話を切った。

あたしは和也の名前を画面に出して

通話ボタンを押した。

プップルルル‥
 

⏰:06/11/25 11:58 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#300 [主]
『もしも-し
唯ちゃんどした?』

あ-和也の声だ。
安心する。

「和ちゃん、唯ね
和ちゃんが1番大事だよ」

『いきなりど-した笑
やっと気付いた〜?』

いたずらに笑った。

「うん‥やっと気付いた。
だからちゃんと和ちゃんだけにする」

⏰:06/11/25 12:10 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#301 [主]
『‥ん?‥うん』

「今から会ってくる。
ちゃんとしてくるから」

和也はしばらく黙った。

驚きとか不安とか嫉妬が
あったんだと思う。

1番は不安かな。

和也は心配症だから。
 

⏰:06/11/25 12:13 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#302 [主]
『やだよ‥』

「え?」

『会って欲しくないよ。だってそいつもどうせ唯の事好きなんだろ?』

「‥ちゃんと
終わりにするから。」

『…分かった。
信じてるから行っていいよ。頑張ってな』

和也
強がり言わせてごめん。

でも最後だから。

⏰:06/11/25 12:17 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#303 [主]
『唯!俺まじでお前の事好きだから!』

いきなり告ってきたよ。

「知ってるよ(笑」

『やだーって言っても絶対離さんからね!』

「はいはい」

『帰ってきたら絶対連絡してよ‥』

「うん分かってる。ごめんね、和ちゃんありがと。」

⏰:06/11/25 12:22 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#304 [主]
和也は明るく電話を切った。

今まで相手を想いながらも
結局自分本位だった。

でもあたし達
少しは成長したよね?

これからも二人で

支え合って
いけたらいいね。

和也がコケたら
あたしが手を貸すし

あたしがコケたら
馬鹿にしたみたいに
優しい笑顔で笑ってね。

そ-やって行こうね。

⏰:06/11/25 12:32 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#305 [主]
電話を切るとすぐに
雅樹から着いたよのメール。

コ-トを羽織って
急いで部屋を飛び出した。


最後
最後
最後

この言葉が
頭の中を駆け回っていた。

ガチャ‥

玄関を開けると
雅樹の車があった。

これを見るのも最後‥

⏰:06/11/25 12:37 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


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