冷めた身体
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#51 [主]
あたしの彼氏。
和也(かずや)。19歳。
和也は友達の友達だった。
で付き合って
もう2年。
でも毎日「可愛い」「好き」
って
言ってくれる。
元チャラ男。
今は落ち着いた感じのカジュなお兄。
:06/11/04 08:57 :V703SH :QJrKc6o.
#52 [主]
あサンありがとデスッ♪
−「どこ行きたい?」
「ん〜和ちゃんは?」
「唯が行きたいとこでいいよ」
和也は優しい。
いつもいつでも。
それが少しだけ
物足りない。
:06/11/04 08:59 :V703SH :QJrKc6o.
#53 [主]
「唯ちょっとお腹空いたかなぁ」
「おし!んじゃ飯行くか♪」
嬉しそうな横顔で
アクセルを踏む。
あたしはこの人も
失いたくない。
愛してくれる人を
全員手放したくない。
傷付けるって
ちゃんとわかってるよ?
:06/11/04 09:03 :V703SH :QJrKc6o.
#54 [主]
でも結局あたしは
自分に甘いからね。
独りは寂しいじゃんって
全ての事をごまかして過ごしてる。
「唯ちゃん昨日の夜何してた〜?」
ギクッ
「長風呂したの〜そしたらのぼせて…そのまま寝ちゃッてた☆」
:06/11/04 09:06 :V703SH :QJrKc6o.
#55 [主]
「そーなんだ大丈夫だった?
メール返事ないから心配したよ〜」
あ-2、3回バイブ鳴ってたな。
雅樹とキスしてた時。
「ごめんね…
和ちゃんは何してた?」
何もなかった顔で
平気で嘘を付く。
いつからかな。
こんな人間になっちゃったのは。
:06/11/04 09:10 :V703SH :QJrKc6o.
#56 [主]
「俺はテレビ見て〜
唯ちゃんの事考えて〜
寝た♪」
考えてくれるのは嬉しいけど
唯ちゃん違う男と
えっちしてましたよ。
「そっかぁ笑」
車がファミレスに到着して
軽くご飯。
残したのは和也が全部食べてくれた。
:06/11/04 09:23 :V703SH :QJrKc6o.
#57 [主]
それから大きいショッピングモールに行って
買い物。
黒のニットセ-タ-と
ピンクリボンに黒レ-ス付いてるえろかわポーチ買った♪
和也はいつも一緒に見て回ってくれる。
唯は可愛いからなんでも似合うなって
言ってくれる。
優しいけど
やっぱ刺激がない。
:06/11/04 09:27 :V703SH :QJrKc6o.
#58 [主]
夕方からは映画。
ありふれた
カップルのデ-トコ-ス。
チケットを買う為に列に並ぶと
和也が小声で言う。
「皆ひでー顔してるね(笑」
あたし以外には毒舌。
「んな事言ッちゃダメ〜」
頭を軽くくしゃってすると
和也は決まって嬉しそうに笑う。
:06/11/04 09:31 :V703SH :QJrKc6o.
#59 [主]
優しいな。
可愛いな。
いつも思うよ。
大事だとも思う。
でもなんだろ-ね。
言葉って嘘っぽいんだよ。
裏切られたりして
もう信じ切れない
寂しい人間になっちゃった。
和也、こんな女でごめんね。
:06/11/04 09:33 :V703SH :QJrKc6o.
#60 [主]
映画館に入り座る。
「人少なくね?笑」
「だっても-これ古いし!」
「あ〜そかそか」
周りにはポツポツと人やカップルがいる。
館内が暗くなって
映画が始まった。
:06/11/04 09:37 :V703SH :QJrKc6o.
#61 [主]
今日観る映画は
あたしが大好きな純愛系♪
純愛してないけど。
真剣に観てると
和也の手が太ももに触った。
和也を見ても
視線はスクリーン。
でも手は動いて
太ももを撫でる様に触ってきた。
「…和ちゃン…?」
「シー…」
人差し指を唇に持ってきた瞬間
キスされた。
:06/11/04 10:01 :V703SH :QJrKc6o.
#62 [主]
まぢで?!
って思った。
だって和也はM男だし
強引になんて
絶対ならない。
ましてや外…てか映画館で手出すなんて
ありえない。
「ん…んッ」
しかも激しいし。
濡れちゃう。
:06/11/04 10:04 :V703SH :QJrKc6o.
#63 [主]
「唯…声出すとバレるから…」
席は割りと端っこで。
周りに人はいないけど
全くいない訳じゃない。
「だって…和ちゃ…」
今日の和也はおかしい。
あたしの服装はミニスカにニーハイだったから
肌が出てる太もものとこを
舐めるみたいに触る。
:06/11/04 10:08 :V703SH :QJrKc6o.
#64 [主]
「ん…ハァ…」
も-グチョグチョ
自分でも解るくらい
濡れてる。
だって和也が強引なんだもん。
「和ちャ…どーした…の?」
息が荒くなる。
和也はあたしの巻き髪を後ろにやって
首筋に強くキスをした。
:06/11/04 10:13 :V703SH :QJrKc6o.
#65 [主]
「ぁ…ッや…」
一部分を舐め回す。
「んッ…ちょッ…なに」
「誰に付けられた…?」
身体がビクッてなった。耳元でしゃべんないで。
「ハァハァ…え…?」
「このキスマーク」
:06/11/04 10:16 :V703SH :QJrKc6o.
#66 [あ]
ずっと読んでます :06/11/04 10:30 :N902i :/6fM4.o6
#67 [みゅき]
唯チャンの気持ち分かるからスゴィ好き
:06/11/04 12:56 :SH901iS :23q/rTN.
#68 [みゅー]
なんかときたま笑える〜
楽しぃょ!
:06/11/04 17:36 :W21CA :jCyJdH0E
#69 [主]
感想ありがとうございます☆とッても嬉しいです♪
:06/11/04 20:41 :V703SH :QJrKc6o.
#70 [主]
やば…
昨日だ。
キスマ-ク付けられてる事も気付かないくらい
昨日わ乱れてたんだなぁ。
…じャなくて。
どうしよう。
和也の手がスカ-トに入ってきて
下着の上から指で優しく撫でられる。
「んん…ッ」
:06/11/04 20:44 :V703SH :QJrKc6o.
#71 [主]
「何濡らしてんだよ」
…えぇ?
ほんとに和也?
Sじゃんッ
「だッ…て…和ちゃんが…」
「俺が何?」
「触るん…だもん」
あたしは基本Mだから
強引なのには
かなり弱い。
:06/11/04 20:47 :V703SH :QJrKc6o.
#72 [主]
「他の奴にも触らせたの?」
低くて
冷たい声。
耳元で
突き刺さるみたい。
やだ。
嫌いにならないで。
「唯は…ッ和ちゃんだけ…」
「絶対?」
「ん…ぜ…ッたい」
それ以上
和也は何も聞いて来なかった。
指を3本入れて
中を掻き回された。
:06/11/04 20:52 :V703SH :QJrKc6o.
#73 [主]
痛い。
愛がないッて
こんなに違うんだ。
指じゃない
冷たい機械が入ってるみたい。
感じてるフリをして
イッた演技をした。
終わって
映画館を出た。
:06/11/04 20:56 :V703SH :QJrKc6o.
#74 [主]
「も-暗いね〜
唯ちゃん寒くない?」
「え、うん
大丈夫…」
いつもの和也だ。
駐車場に着いて
車に乗った。
沈黙が
なんか怖い。
:06/11/04 20:59 :V703SH :QJrKc6o.
#75 [主]
「俺さーお前の事好きだよ」
静かな空気の中に
響いた和也の声。
なんか
こんな事言えるって
すごい。
和也はきっと
あたしが浮気したのも解ってる。
だけどそれでも
「好き」って言葉をくれる。
嬉しいのに
苦しいよ。
:06/11/04 21:02 :V703SH :QJrKc6o.
#76 [主]
「和ちゃん…」
ごめんは
言えない。
言ったらまた
和也を傷付ける。
「唯ちゃん?ど-した?」
「ん?なんでもないよ!」
「よし!じャあ行こか☆」
頭をポンポンッてして
車を発進させた。
ハァ…
自分の汚さに溜め息が出る。
:06/11/04 21:25 :V703SH :QJrKc6o.
#77 [主]
家まで送ってもらって
いつもみたいに
バイバイのキスをした。
「今日はありがと」
「ん。あったかくして寝ろよ?」
「和ちゃんも気をつけて帰るんだぞ!」
「はーい」
優しい笑顔を見せて
帰ってった。
:06/11/04 21:32 :V703SH :QJrKc6o.
#78 [主]
誰もいない
家。
あたしんちは
お母さんがいないから。
お父さんは夜勤でいないし。
寂しいって気持ちが
いつまでも無くならない。
もう子供じゃないのにな。
:06/11/04 21:42 :V703SH :QJrKc6o.
#79 [主]
ブ-ブ-
あ、電話だ。
画面には
「雅樹」
の名前。
ハァ…
タイミングいいな。
でも和也の温もりが
唇にまだ残ってるから
今夜は独りで
寝るよ。
:06/11/04 21:46 :V703SH :QJrKc6o.
#80 [主]
シャワ-を浴びて
部屋に戻ると
メールが3件。
ピッ
雅樹『唯ちゃ-ん(>_<)何してる?逢いたいよー!』
和也『ただいま!家着いたよ☆唯ちゃん今日もありがとね(^3^)/chu☆』
…二人はなんか似てる(笑)
あと1件誰だろ?
:06/11/04 21:58 :V703SH :QJrKc6o.
#81 [我輩は匿名である]
:06/11/05 00:43 :N901iS :Huwx68V2
#82 [猫]
:06/11/05 01:21 :P901iTV :GtCVH7eo
#83 [しいな]
続きみたあ-L1
:06/11/05 09:59 :SH901iS :sxVsfWsA
#84 [主]
うわぁ応援嬉しいです☆ちょっと書きます☆
:06/11/05 11:23 :V703SH :yl6a8Fk.
#85 [主]
ピッ
「…」
髪を拭いてた手が止まった。
『ユイハヤクセックスシヨウヨ』
…
知らないアドレス。
でも…ユイってあたしの名前…。
何?誰?いたずら?
:06/11/05 11:25 :V703SH :yl6a8Fk.
#86 [主]
気持ち悪い…。
とりあえず部屋のカーテンを隙間なく締めて
玄関の鍵も確認しに行った。
あたし…
なんかした?
してないよ。
だって誰とでもヤル訳じゃないもん。
やだ怖い。
:06/11/05 11:28 :V703SH :yl6a8Fk.
#87 [主]
携帯を見た。
和也は家が遠い。
車でも40分以上かかる。
雅樹の名前を
画面に出した。
プルルル…
すぐに聞こえた
優しい声。
「唯ちゃん!?♪今どこよー?」
「まさきぃ…」
「んを!!どーした!?なんかあった?!行くわ!!どこ!?」
「おうち…」
:06/11/05 11:33 :V703SH :yl6a8Fk.
#88 [まちこ]
あげイ
:06/11/05 11:38 :W41CA :X5WmAMrw
#89 [主]
「家な?待っとけよ!?すぐ出るから!」
電話越しにガチャガチャって音がした。
急いで車の鍵探してくれてる。
「ごめんね」
「はー?いいって!俺唯ちゃんに逢いてぇし!」
お礼を言って一旦電話を切った。
:06/11/05 11:38 :V703SH :yl6a8Fk.
#90 [主]
心当たりは全くない。
どうしよう。
…あ、とりあえず雅樹に会うしお化粧しなきゃ☆
あたしはお化粧が早いのでパッパと完成。
10分経って
雅樹から着いたよのメール。
ロングカ-デを羽織って家を出た。
:06/11/05 11:50 :V703SH :yl6a8Fk.
#91 [主]
車から出て待っててくれた。
「唯ちゃん!大丈夫?」
駆け寄ってきて顔を覗き込んだ。
「こあいよー!」
弱い子ぶってる訳じゃないよ?
本気で怖いんだもん。
雅樹はあたしをよしよしして、肩を抱いて助手席に乗せてくれた。
:06/11/05 11:54 :V703SH :yl6a8Fk.
#92 [主]
バタンッ
雅樹も運転席に乗り込んだ。
「やべーシャンプ-の匂いするしッ♪」
おい。
ちょッと。
「唯が怖いってゆってるのにぃ!」
「あ-ッごめんごめん!
何があったん?」
「…これ見て?」
例のメ-ルを開き雅樹に見せた。
:06/11/05 12:01 :V703SH :yl6a8Fk.
#93 [ようこ]
頑張って
:06/11/05 12:18 :SH902iS :ciY/TfN6
#94 [主]
ようこサンありがとォ☆
−「何これ。…誰?」
「わかんない。だから怖いんだよぉ」
「返信した?」
あ。そんな事考えもしなかった。
あたしは首を横に振った。
「返信していい?」
不安だったけど
何か分かれば、と思い頷いた。
:06/11/05 12:29 :V703SH :yl6a8Fk.
#95 [主]
『誰ですか?』
雅樹が打った内容はそれだけ。
刺激しないように
敬語使ってみたらしい。
ピッ 送信
−すぐに携帯が震えた。
メ-ルだ。
:06/11/05 12:31 :V703SH :yl6a8Fk.
#96 [主]
『キノシタダヨ。
ワスレタナンテ
イワセナイヨ。』
「…木之下…だって。唯ちゃん知り合い?」
心配そうに
雅樹があたしを見る。
その名前に
鳥肌が立った。
木之下は同じ高校の
2個上の先輩。
あたしの処女を
レイプで奪った男。
:06/11/05 12:36 :V703SH :yl6a8Fk.
#97 [主]
「ゆ-い-ちゃん?」
「ぅッ?あ、ハイ。
大丈夫です。」
「ははッ今おもっきり飛んでたね〜」
「飛んでたぁ」
「可愛いなぁ。笑
で、知ってる奴なん?」
「んーん。唯知らない!」
:06/11/05 13:25 :V703SH :yl6a8Fk.
#98 [主]
「そかぁ。
じゃあ怖ぇな〜」
雅樹はあたしを抱き寄せながら
自分の携帯をいじり出した。
「俺連れとかに木之下って奴知らないか聞いとくわ」
雅樹はギャル男雑誌に載るくらい有名人。
地元のクラブではかなり顔が広い。
「ありがと。迷惑かけちャッてごめんね?」
:06/11/05 13:28 :V703SH :yl6a8Fk.
#99 [主]
「唯姫の為なら余裕〜♪」
優しく笑いながら携帯を置いて
あたしの顎を指先で上げた。
「ん…」
ゆっくり触れる唇。
あったかくて
柔らかくて
気持ちい。
だんだん激しくなってくる。
あたしを抱き寄せる力も
舌の動きも。
あ-キスだけで濡れちゃう。
:06/11/05 13:32 :V703SH :yl6a8Fk.
#100 [主]
あたしさっきまで
和也の事想ッてたのに。
木之下の事思い出して鳥肌立ッてたのに。
簡単だなぁ。
快感で
全部流れてく。
「んッ…ぁハァ…」
ん?ちょい待ち。
ここ家の前じゃん!
ご近所さんに見られる!
:06/11/05 13:37 :V703SH :yl6a8Fk.
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