冷めた身体
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#72 [主]
「他の奴にも触らせたの?」
低くて
冷たい声。
耳元で
突き刺さるみたい。
やだ。
嫌いにならないで。
「唯は…ッ和ちゃんだけ…」
「絶対?」
「ん…ぜ…ッたい」
それ以上
和也は何も聞いて来なかった。
指を3本入れて
中を掻き回された。
:06/11/04 20:52 :V703SH :QJrKc6o.
#73 [主]
痛い。
愛がないッて
こんなに違うんだ。
指じゃない
冷たい機械が入ってるみたい。
感じてるフリをして
イッた演技をした。
終わって
映画館を出た。
:06/11/04 20:56 :V703SH :QJrKc6o.
#74 [主]
「も-暗いね〜
唯ちゃん寒くない?」
「え、うん
大丈夫…」
いつもの和也だ。
駐車場に着いて
車に乗った。
沈黙が
なんか怖い。
:06/11/04 20:59 :V703SH :QJrKc6o.
#75 [主]
「俺さーお前の事好きだよ」
静かな空気の中に
響いた和也の声。
なんか
こんな事言えるって
すごい。
和也はきっと
あたしが浮気したのも解ってる。
だけどそれでも
「好き」って言葉をくれる。
嬉しいのに
苦しいよ。
:06/11/04 21:02 :V703SH :QJrKc6o.
#76 [主]
「和ちゃん…」
ごめんは
言えない。
言ったらまた
和也を傷付ける。
「唯ちゃん?ど-した?」
「ん?なんでもないよ!」
「よし!じャあ行こか☆」
頭をポンポンッてして
車を発進させた。
ハァ…
自分の汚さに溜め息が出る。
:06/11/04 21:25 :V703SH :QJrKc6o.
#77 [主]
家まで送ってもらって
いつもみたいに
バイバイのキスをした。
「今日はありがと」
「ん。あったかくして寝ろよ?」
「和ちゃんも気をつけて帰るんだぞ!」
「はーい」
優しい笑顔を見せて
帰ってった。
:06/11/04 21:32 :V703SH :QJrKc6o.
#78 [主]
誰もいない
家。
あたしんちは
お母さんがいないから。
お父さんは夜勤でいないし。
寂しいって気持ちが
いつまでも無くならない。
もう子供じゃないのにな。
:06/11/04 21:42 :V703SH :QJrKc6o.
#79 [主]
ブ-ブ-
あ、電話だ。
画面には
「雅樹」
の名前。
ハァ…
タイミングいいな。
でも和也の温もりが
唇にまだ残ってるから
今夜は独りで
寝るよ。
:06/11/04 21:46 :V703SH :QJrKc6o.
#80 [主]
シャワ-を浴びて
部屋に戻ると
メールが3件。
ピッ
雅樹『唯ちゃ-ん(>_<)何してる?逢いたいよー!』
和也『ただいま!家着いたよ☆唯ちゃん今日もありがとね(^3^)/chu☆』
…二人はなんか似てる(笑)
あと1件誰だろ?
:06/11/04 21:58 :V703SH :QJrKc6o.
#81 [我輩は匿名である]
:06/11/05 00:43 :N901iS :Huwx68V2
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