バトルロワイヤルの世界を借りた物語
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#58 [高]
その仁の目を見て、睨み付けられた軍人が口を開いた。
「なんだ貴様その目は!」
……その目は?この目はお前らが憎いから見たんだよ。
:06/11/23 19:55
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#59 [高]
もう我慢の限界だった。軍人に殴りかかろうと思い、拳を握り締めた。
「おい、仁。はやく並ぼうぜ。」
斎藤が仁の肩に手を置き、落ち着け。という顔で言った。
:06/11/23 20:22
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#60 [高]
「……ああ。」
仁は握り締めた拳を緩めた。
そうだ。ここで殴りかかっても、軍人の持っているマシンガンで蜂の巣にされるだけ。
今は我慢だ。
:06/11/23 22:06
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#61 [高]
2年3組が整列する。こんなにも素早くこのクラスが並ぶとは。いつもはダラダラして並ばないのに。
それを見て、軍人が声をあげる。
「よし、整列したな。ではここで武器を決めるための番号を決めてもらう。」
「神田 雪!お前が委員長だな?お前が番号を決めろ。3番と8番以外残っているぞ。」
:06/11/23 22:47
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#62 [高]
下を向いていた雪が顔をあげる。
少しの間をとり、雪がはっきりとした口調で言った。
「あの、私だけで決めてもみんな納得できないと思うんです。だからみんなで決めたいんですが。」
:06/11/23 23:24
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#63 [高]
軍人が眉間にしわをよせ、イラッとした顔をする。
「余計なことは言わなくていい!時間がないんだ。お前が決めろ!」
:06/11/23 23:30
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#64 [高]
軍人の低くて大きな声にクラス全員が驚く。いや、恐がるという表現が正しいか。
:06/11/23 23:35
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#65 [高]
雪も少し驚いた様子ですぐに返事をする。
「……わかりました。すみません。それなら7番がいいです。」
:06/11/23 23:41
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#66 [高]
……7番
仁はこの数字を聞いた時、昔を思い出した。
:06/11/23 23:46
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#67 [高]
仁は小、中学校と野球をしていた。
ショートで4番。野球を始めて1年後の小学4年からそれは仁の定位置となっていた。
背番号は7番。これは中学になってからついたもの。
仁は背番号なんてどうでもよかったが、当時野球部のマネージャーをしていた雪が、仁は7番が似合う。と言ってなかば強制的につけられた。
:06/11/24 00:02
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