――CHANDAN。
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#131 [ケまッきーx]
  

「無理矢理チューとか
無理矢理したりとか
そんな事・・・
前は無かったモン・・」


「・・・そうだよね。
傷つけちゃったね・・
俺最低だよね。
本当ごめんね・・・」

波はそう言って
由美子の前に
座りなおした。



「・・やだ。」


「ん・・・?」




「なっちゃん・・
すぐ謝る・・・・」

⏰:07/01/21 02:38 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#132 [ケまッきーx]
  

「・・・・」


ぢゃあどうすれば
由美子は泣きやむ?


喧嘩なんてしたくない

辛い顔は見たくない


ただ一緒にいたい


ただ一緒に


笑ってたいだけなのに

⏰:07/01/21 02:40 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#133 [ケまッきーx]
  

「・・・ごめん。」


波は心の言葉を
押し殺して
笑顔を作った。


だがいつものように


上手く笑えない



「お邪魔しましたっ」

由美子は涙を拭って
部屋を去った。



波は溜め息をついた

⏰:07/01/21 02:45 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#134 [ケまッきーx]
  

何で今日
泊まりだったのか


由美子は忘れたの?


明日は俺等の
記念日なのに・・・


「最悪過ぎ・・・」


波は鞄から包み紙を
取り出した。


サイズ合ってるかな?


気にいってくれるかな

2人でいる時に
こっそり買った
ペアリング。

⏰:07/01/21 02:48 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#135 [ケまッきーx]
  

明日渡したかったな


そういえば俺等


今まで喧嘩した事
1度も無かったね。


「どうすりゃ
良いのかな・・・」


波は包み紙を
見つめて


涙をこらえた。

⏰:07/01/21 02:50 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#136 [ケまッきーx]
  


時間は刻々と過ぎ
20時を回った。


「波さん・・・?」


母親の
扉越しに呼ぶ声。


「ご飯出来たけど、
お友達の分も・・」

⏰:07/01/21 13:29 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#137 [ケまッきーx]
  

「いらない。」
波はポツリと言った。


「お友達は?」


波は乱暴に扉を開けた

「帰った。しかも
あの子は友達ぢゃなくて・俺の彼女。」


母親はうつ向いた。


「いつから?」


「3ヶ月前ぐらい」

⏰:07/01/21 13:33 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#138 [ケまッきーx]
  

「まだ高校生よ?!
なのに・・あんな事
それにあの子は
どこのどんな家の子?
イヤらしい軽い子ね。」


その言葉に波の理性は
どこかふっきれた。


「あんな事?
あんた達だって
そーゆー事したから
俺が生まれたんでしょ
俺だって由美を
愛してるから・・・」

パシンッ!!!


廊下に乾いた音が
響きわたる。

⏰:07/01/21 13:40 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#139 [ケまッきーx]
  

「子供のくせに
イヤらしいっ…。」


波は叩かれた
頬をさすり
扉を閉めた。


「明日お稽古…
忘れないでね…?」
母親はそれだけ言って
歩いて行った。



何で殴り返さない。


何で言い返さない?



俺……最低だな。


波は涙をこらえて
ベッドに横になった

⏰:07/01/21 13:49 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


#140 [ケまッきーx]
  

波の頭に
懐かしい風景が浮かぶ


「何度言ったら
分かるのッ!!!??
もう知りません!!」


「お母さん!!
良いでしょ?
バスケ教室
入りたいんだよっ!」

小学3年生の時だ。

⏰:07/01/21 13:56 📱:W42SA 🆔:o35IfNEM


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