――CHANDAN。
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#156 [ケまっきーx]
「バスケットを習いた
いのは分かった。」
「習字もお花も
続けられる?」
波は頷く。
「1日も休まない?」
波は頷く。
:07/01/27 12:48 :W42SA :DfJG0vSs
#157 [ケまっきーx]
「波は優しいから
約束を破る事なんか
無いよな?」
「お花も習字も
下手だけど……
ちゃんとやる。」
波の顔は真剣だった
:07/01/27 12:50 :W42SA :DfJG0vSs
#158 [ケまっきーx]
「お母さんも
きっと分かってくれた
と思うんだが……」
祖母は顔をしかめた
「…もう行かないと」
「ばあちゃん
疲れちゃうし…」
波は立ち上がった。
祖母は病気で
自分1人では
立ち上がれなかった
「優しいな波は。
死んだおじいちゃん
にそっくりだよ。」
:07/01/27 12:57 :W42SA :DfJG0vSs
#159 [ケまっきーx]
「そうかな…
ただの泣き虫だよ。」
祖母は眼鏡を外した
真剣な目を波に向け
「波…笑うんだ。」
波は首を傾げた。
「お前の笑顔は…
人を幸せにする。」
:07/01/27 13:07 :W42SA :DfJG0vSs
#160 [ケまっきーx]
「お前の笑顔は
人を助ける。
どんなに悔しい事が
起こっても
笑顔だけは
忘れるな…?
お前のじいちゃんは
そうだったぞ…?」
「…うん。」
いつになく
真剣な祖母の顔に
思わず頷いた。
これが
ばあちゃんと話す
最期の日だったね。
:07/01/27 13:14 :W42SA :DfJG0vSs
#161 [ケまっきーx]
「お前は優しい。
良い男だよ。
鶴田家の誇りだ。」
ばあちゃんは
気づいてたのかな?
自分の身体の事……
「…おやすみっ!」
戸惑いを隠せずに
部屋を飛び出した。
真っ暗な廊下を
うつ向いて
早歩きで歩く。
:07/01/27 15:49 :W42SA :DfJG0vSs
#162 [ケまっきーx]
目が覚めると
目には涙が
たまっていた。
最近よく見る夢。
ばあちゃん。
俺・どうしたのかな?
:07/01/27 15:53 :W42SA :DfJG0vSs
#163 [ケまっきーx]
気付くと携帯を
手に取っていた。
「もしもし…?」
相手は返事をしない。
「今日は本当ごめん
親に紹介する前に
あんな事………」
波は続ける。
「明日…ってか今日
記念日だからさ…?」
「俺はずっと由美の事
絶対嫌いなんかには
ならないからね?」
:07/01/28 00:05 :W42SA :Cf.TqwVg
#164 [ケまっきーx]
「うん…。
私もごめんなさい。
ひどい事言って…」
由美子が口を開いた
「明日は…
会えない?」
母の言葉が
頭をかすめる。
「…夜なら。」
「夜ぢゃやだよ…」
:07/01/28 00:14 :W42SA :Cf.TqwVg
#165 [ケまっきーx]
「次の日なら!」
波はバイトを休む
決意をしていた。
「次の日は友達が
泊まりに来るんだ」
女友達なら良いの?
俺も泊まり行きたい
波は言葉を飲み込み
そっか…と呟いた。
:07/01/28 00:16 :W42SA :Cf.TqwVg
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