――CHANDAN。

　　　　

「いや…ごめん。
そうゆうのはっ…」
　　
波は愛の身体を
ゆっくり離した。
　　
「ぢゃあっ……
今だけは駄目…？」

愛は波を見つめた。

波は視線をそらす。

　　　

「今だけで
けじめがつくの？」

愛はゆっくり頷く。

波は愛を抱き寄せた

「要の事もあるし…
今だけなら…良いよ」

「先輩っ……」
愛は波の首に
手を回した。

　　

「あったかい…。」

愛が耳元で囁く。

波の鼓動が高まる。
不覚にも
愛の声にドキドキ
してしまった。

「もっと…
あったかくなりたい」

愛は波の首筋に
優しく触れた。

　　
波は理性が
吹き飛びそうだった

愛は波の首筋に
唇を這わせる。

「何やってッ…--」

愛は波の唇に
舌を絡める。

　　　

波は愛を押し退けた

ドサッ…

「いたっ……」

愛はベンチから
落ちてしまった。

「お前マジッ……」

言いかけて波は
怒りを抑えた。

「だって…
好きなんだもんっ…」

　　　
波は愛に
手を差しのべた。

「ありがと…--」

ドサッ…

愛の顔がこわばる。

波は愛に覆い被さり
唇を重ねた。

　　　

罪の意識が
無いわけぢゃない。

由美の事を
嫌いな訳でも無い。

あの時の感情は
当人も分からない。

頭が真っ白で
人目も気にしないで
愛の唇に口付けて

　　　

愛を抱き寄せて
ベンチに向かい合う
ように座った。

「良いの…？」

「今更何？」

「先輩怒ってる？」

「だったら何？」

波は感情のままに
言葉を発していた。

　　　
愛の腰に手を回し

優しくキスをした。

軽く…軽く…深く…

Yシャツに
手をかけた時に
由美の顔が浮かぶ

「先輩…？」
愛が急かすように
呼びかける。

愛の小ぶりな胸を
優しく愛撫する。

　　
「せっ…ンぱ…い」

声を出そうとする
愛の口に
手を押しつけた。

「しーッ…。
我慢して…？」

波は意地悪そうに
微笑んだ。

愛は下着をゆっくり
下にずりおろす。