――CHANDAN。
最新 最初 🆕
#16 [ケまっきーx]
波はいつもの
溜まり場の
農道を走り抜ける。


今日は本当に
やけに蒸し暑い。


自転車で来れば
良かったと後悔した





「貴方は鶴田家とゆう
自覚が足りないわ。
活け花もお琴も
全然上達しないわね
お母さん恥ずかしい」




そんな事を
言われたのも
こんな風に
蒸し暑い日だったな



波は走り続けた。

⏰:07/01/09 01:29 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#17 [ケまっきーx]
    


「本当ごめんっ!!!!」


波は手を合わせて
頭を下げた。


「家族いないから早め
に来ても平気って

なっちゃんが言ったのに・・・・・。」


「本当・・ごめん」


波は罪悪感で
うつ向いた。

⏰:07/01/09 01:39 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#18 [ケまっきーx]
   



「でもサボってたら
もっと怒ってたな」


「もう遅刻しちゃ
駄目だかんね?」


俺の向かいで
チョコンと座っている
のは彼女の由美子。


「由美大好き〜!!」


波は由美に近寄る。




由美と出会ったのは
4月の事でした。

⏰:07/01/09 01:43 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#19 [ケまっきーx]
地元の友達と
ナンパしたのが
女子大生で
合コンを企画した。


合コンで良い出会い?
笑わせんなよ。
ただヤりてぇだけの
寂しい女と男だべ。


ヘラヘラしてる俺には
軽い女が寄って来る


ケバい化粧の
裸に近い薄着の
馬鹿な女の子達が。


その場が楽しければ
俺は良いよ。


由美子はその合コンに
頭合わせで
参加していた。

⏰:07/01/09 01:52 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#20 [ケまっきーx]
正直・・・


人目惚れってやつ。


挙動不信に
辺りを見回してて
今にも泣きそうな顔
でひたすらお酒を
口に運んでた。


何かほっとけなくて
チョコンと隅に
座ってた由美子に
俺から近寄った。

⏰:07/01/09 01:55 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#21 [ケまっきーx]
「慣れてないべ。」


波は由美子の隣に
座りなおす。


「え?あ・・うん」

垂れ下がった
茶色い前髪から
綺麗な白い肌が除く


「初めて?」


由美子は頷く。


「緊張するよ・・」
由美子は上目使いに
波を見た。



鶴田波。
打たれました。

⏰:07/01/09 02:02 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#22 [ケまっきーx]
その日の合コンで
俺等はいろいろ
話した。


由美子は大学1年生で
高校の時1回だけ
彼氏がいた事。


あまり話し上手では
無い事


波の笑顔が
気にいった事。


俺も由美子を
気にいった事。

⏰:07/01/09 02:09 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#23 [ケまっきーx]
合コンが終わる前に
2人で抜け出して
カラオケに入った。


いつもなら
速攻ラブホだけど。
由美子には
軽い男って
思われたくなかった


2人は歌う事無く
語りあった。


「へぇー!ぢゃあ波くん家和室なんだ。」


「そうそう。親がね
古風な感じだからさ」

「でもお花良いな〜」

由美子は波の話を
表情豊かに
聞いてくれた。

⏰:07/01/09 02:17 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#24 [ケまっきーx]
「いや〜・どうかな
俺・こんなぢゃん?
活け花も才能無いし
親も恥ずかしいよ。」


「そうかな・・?」
由美子の顔が曇る


やべ!!!
俺今どんな顔してる?
笑わないと!!!

「ごめん!こんな話
やめよやめよう!!」

波は笑顔で
由美子を見た。



由美子は波に
抱きついた。


「由美ちゃん?
酔ってんの〜??」


「私!!おかしいかも」

由美子は弱々しく
呟いた。

⏰:07/01/09 02:23 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


#25 [ケまっきーx]
何言ってんだよ。
そんな事よりも
離れてくんないと
やばいっ・・・


「どしたの・・?」


由美子の顔は
真っ赤に熱っていた


「1日しか会って無いのに・・・・私」



「なっちゃんの事
好きかもだあ・・・」

⏰:07/01/09 02:29 📱:W42SA 🆔:88SAfPDU


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194