――CHANDAN。
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#101 [まッきー]
走り出した瞬間
雨が激しく降り
雨が当たる皮膚が
少し痛んだ。
やべーよ。
昨日の由美子の言葉
が頭をかすめた。
:07/01/19 16:00 
:W42SA 
:UUnvlvsE
#102 [まッきー]
坂道を下れば
家はもうすぐだ。
波は一気に
駆け降りた。
玄関の前で
鞄を胸にしまいこみ
雨に打たれている
由美子がいた。
:07/01/19 16:02 :W42SA :UUnvlvsE
#103 [まッきー]
「由美ッ!!!!」
その声に
ゆっくり顔を上げた
「ごめんね・・・。」
息が荒れて
それ以上が話せない
波は鍵を開けて
由美子の背中を
ゆっくり押した。
:07/01/19 16:05 :W42SA :UUnvlvsE
#104 [まッきー]
「また掃除に
なっちゃって・・」
タオルで由美子の頭
を拭きながら話した。
「雨降るって言って
無かったのになあ」
「ごめんね本当。
寒くない？」
「俺の服着る？」
:07/01/19 16:08 :W42SA :UUnvlvsE
#105 [まッきー]
どんな言葉を
投げ掛けても
由美子は言葉を
発しなかった。
波はタンスから
ｽｳｪｯﾄ上下を
由美子に差し出す。
由美子はその手を
思い切り叩いた。
由美子なりの
精一杯の反抗。
:07/01/19 16:10 :W42SA :UUnvlvsE
#106 [まッきー]
ｽｳｪｯﾄは音も無く
波の腕から落ちた。
「風邪引くよ。」
「乾燥機に入れるから
貸して？」
波は立ち上がり
由美子を見つめた。
:07/01/19 16:14 :W42SA :UUnvlvsE
#107 [まッきー]
由美子は立ち上がり
後ろを向いて
脱ぎ始めた。
着替え終わり
自分の服を波に投げた
「よくできました」
波は言って部屋を出た
:07/01/19 16:16 :W42SA :UUnvlvsE
#108 [まッきー]
ガコンッガコンッ
乾燥機の音に包まれ
波は溜め息を付いた
罪悪感でいっぱい。
波はぼんやり
クルクル回っている
由美子の洋服を
眺めていた。
:07/01/19 20:42 :W42SA :UUnvlvsE
#109 [まッきー]
「波さん？
帰ってたの」
波は驚いた顔で
振り返った。
「あれ？帰ったの？」
予想外だった。
いつもこの時間は
明日の花を買いに
行っているのに。
:07/01/19 20:47 :W42SA :UUnvlvsE
#110 [まッきー]
「今日はゆっくり。
お友達来てるの？」
「うん。」
波は乾燥機を止め
見えないように
自分のｾｰﾀｰの中に
洋服を丸め込んだ。
「靴が女物だった
から・・・。」
「・・・うん。」
波は気まづくなり
母親をすり抜け
部屋へ向かった。
:07/01/19 20:50 :W42SA :UUnvlvsE
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