――CHANDAN。
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#200 [ケまっきーx]
  
「満更でも無かった
みたいだけど?
何だっけ.愛ちゃん」
     
「泣いてんぢゃん
お前無理矢理…?」

   
「お前には関係無い
手離せよチビちゃん」

⏰:07/01/29 13:21 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#201 [ケまっきーx]
   
波は要より小さくて
要は波を見下す形に
なった。


「お前最低だな。」


「そんな最低な奴と
お前はつるんでんだ」

2人は睨みあう。


波は手を離し
愛に駆け寄る。

⏰:07/01/29 13:24 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#202 [ケまっきーx]
   
「平気…??」
要は愛を包み込む。
    
愛はカタカタ震えていた


「お前本当偽善者」

要は後ろで呟いた。


「誰にでも優しい
のが正しいとは
俺は思えねぇよ。」


「俺が気にくわねぇ
なら直接言えよ。
この子は関係無い」

⏰:07/01/29 13:28 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#203 [ケまっきーx]
    
「かっこつけんな
バカバカしい。
もういいや。」


要はお手上げの形を
取り階段を降りて行く

「要っ!!!!
…本当意味不明。
愛ちゃん大丈夫?」


愛は泣いていた。


波は愛の背中を
擦り始めた。

⏰:07/01/29 13:31 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#204 [ケまっきーx]
   
「ごめんね。」

波は愛を見つめた。


「要も本当は
良い奴なんだけど。
どうしたんだろ…」


「…大丈夫です。」


「2人で何でいたの?」

愛は言葉に詰まった

「何か…呼ばれて。」

⏰:07/01/29 13:34 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#205 [ケまっきーx]
   
「そっか……。
教室行ける…?」


「帰ります……」
   
愛はよろよろと
立ち上がった。


「送る。」
波は愛の肩を支える


「大丈夫ですっ……」

「良いから!
ほっとけないから。」

⏰:07/01/29 14:46 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#206 [ケまっきーx]
    

「バイク家だから
少し歩くけど…?」


「大丈夫ですっ…
すいませんっ……」

愛と波はゆっくり
学校を後にした。







「やべぇな………。」


窓から2人を見下ろし
要は溜め息をついた。

⏰:07/01/29 14:50 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#207 [ケまっきーx]
   
「ちょっと待ってて」

波は愛の肩を擦り
玄関に入った。


愛はそわそわしながら
辺りを見回す。


立ち話をしている
近所の人達が
愛をチラチラ見ている

「バイク出すね?」
波はヘルメットを
愛に差し出し
微笑んだ。

⏰:07/01/29 14:53 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#208 [ケまっきーx]
  
「今日バイト?」
運転中波が
問いかける。


「はいっ…!」
    
「俺もーっ!!!
だるくない?」


愛は苦笑い。


「門限とかある?」


「特に無いですっ…」

波は左に曲がった。

⏰:07/01/29 14:55 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#209 [ケまっきーx]
   
「あっ!今の右…--」     
「気晴らしに
ドライブ行くべっ!」    
波は笑った。
    
「でもバイト……」


「今日ぐらい
良いぢゃんっ!!?
落ち込んでる時こそ
気晴らし気晴らしっ」

愛は微笑んだ。

⏰:07/01/29 14:58 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#210 [ケまっきーx]
   
2人は色々な所を
ドライブに行った。


波が笑顔を見て
愛は幸せだった。


波も要がした事に
責任を感じてか
愛を楽しませた。


「うけるねあそこ!」
2人はベンチに座り
暗くなった
空を見上げた。

⏰:07/01/29 15:03 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#211 [ケまっきーx]
  
「バイト…
大丈夫ですかねっ?」   
愛は心配そうに呟く。

「平気平気っ!
上手く説明したから」   
波は空を見上げた。

耳のピアスが
蛍光灯に反射する。

愛は波の横顔に
見とれてしまった。

⏰:07/01/29 15:10 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#212 [ケまっきーx]
  
波は視線に気づき
愛のほうを見た。
    
「どうした?」
波は愛に顔を近づける

辺りはカップルばかり
それに気づき
愛はうつ向いた。
    
「先輩…私の事…
嫌いですか…?」


波は目を見開いた。

⏰:07/01/29 15:13 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#213 [ケまっきーx]
   
「どうして…?」
波は戸惑う。
    
「嫌いな訳無いよ」
     
愛は波を見つめた。
     
「ぢゃあ………
抱き締めても…
良いですか……?」
     
「へっ…?何で?」


愛はギュッと
波を抱きしめた。

⏰:07/01/29 15:16 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#214 [ケまっきーx]
   
「愛ちゃんっ…?
どうしたの?」
    
「私の事好きぢゃなく
て良いんですっ…
嫌いぢゃないなら…
こうしてて下さい」
    
「俺彼女いるから…
こうゆうのは…--」
   
波の言葉をさえぎる。

「好きなんですっ…
入学した時から…
そのオレンジの髪の毛も
細い眉毛も
鼻ピも拡張したピアスも
…その笑顔もっ…
全部全部好きっ…」

⏰:07/01/29 15:22 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#215 [ケまっきーx]
   
「誰にでも
優しくするのが
正しいと思わない」
   
要の言葉が
頭の中で繰り返される

あぁ〜…
俺やっちゃった。
優柔不断な態度が
こんな事に……


「先輩は優しいから
自分の気持ち
押し殺してる……」

⏰:07/01/29 16:01 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#216 [ケまっきーx]
   
「優しくないよ…
何も言えないだけ。」    
「先輩の彼女に
なれなくても良い…
2番目でも良い…
だからっ………」
    
愛の力は強くなった


「いやっ…ごめん。
無理だよ…。
彼女は裏切れない」

⏰:07/01/29 16:06 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#217 [ケまっきーx]
   
「喧嘩したんなら
別に1回ぐらい
良いんぢゃないっ…」     

「………」
     


波は言葉を選んだ。
愛を傷つけないよう
   


下手な言葉は一生
心に残るものだから

⏰:07/01/29 16:10 📱:W42SA 🆔:hg74VlA6


#218 [ゅぃ]
ここだけの話ですが要ファンです

愛ちゃんダメ(>_<)いやだぁいやだぁ
波もビシってして由美ちゃん泣かしちゃいやだよ

⏰:07/01/29 21:04 📱:P902iS 🆔:mxxXJzfo


#219 [ゅぃ]
あげq(^-^q)

⏰:07/01/31 22:55 📱:P902iS 🆔:Sa.UnFEM


#220 [ケまッきx]
ゆいちャンテP

要ファンですか笑
クールボーイ好きですねエ

今から書きますy

⏰:07/02/01 20:07 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#221 [ケまッきx]
    

「いや…ごめん。
そうゆうのはっ…」
  
波は愛の身体を
ゆっくり離した。
  
「ぢゃあっ……
今だけは駄目…?」


愛は波を見つめた。


波は視線をそらす。

⏰:07/02/01 20:13 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#222 [ケまッきx]
   

「今だけで
けじめがつくの?」

愛はゆっくり頷く。


波は愛を抱き寄せた

「要の事もあるし…
今だけなら…良いよ」

「先輩っ……」
愛は波の首に
手を回した。

⏰:07/02/01 20:16 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#223 [ケまッきx]
  

「あったかい…。」

愛が耳元で囁く。

波の鼓動が高まる。
不覚にも
愛の声にドキドキ
してしまった。


「もっと…
あったかくなりたい」

愛は波の首筋に
優しく触れた。

⏰:07/02/01 20:18 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#224 [ケまッきx]
  
波は理性が
吹き飛びそうだった


愛は波の首筋に
唇を這わせる。


「何やってッ…--」


愛は波の唇に
舌を絡める。

⏰:07/02/01 20:22 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#225 [ケまッきx]
   

波は愛を押し退けた

ドサッ…

「いたっ……」

愛はベンチから
落ちてしまった。

「お前マジッ……」

言いかけて波は
怒りを抑えた。


「だって…
好きなんだもんっ…」

⏰:07/02/01 20:25 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#226 [ケまッきx]
   
波は愛に
手を差しのべた。

「ありがと…--」


ドサッ…


愛の顔がこわばる。


波は愛に覆い被さり
唇を重ねた。

⏰:07/02/01 20:26 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#227 [ケまッきx]
   

罪の意識が
無いわけぢゃない。


由美の事を
嫌いな訳でも無い。


あの時の感情は
当人も分からない。


頭が真っ白で
人目も気にしないで
愛の唇に口付けて

⏰:07/02/01 20:29 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#228 [ケまッきx]
   

愛を抱き寄せて
ベンチに向かい合う
ように座った。


「良いの…?」



「今更何?」


「先輩怒ってる?」


「だったら何?」


波は感情のままに
言葉を発していた。

⏰:07/02/01 20:32 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#229 [ケまッきx]
   
愛の腰に手を回し

優しくキスをした。

軽く…軽く…深く…

Yシャツに
手をかけた時に
由美の顔が浮かぶ


「先輩…?」
愛が急かすように
呼びかける。

愛の小ぶりな胸を
優しく愛撫する。

⏰:07/02/01 20:35 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#230 [ケまッきx]
  
「せっ…ンぱ…い」

声を出そうとする
愛の口に
手を押しつけた。


「しーッ…。
我慢して…?」

波は意地悪そうに
微笑んだ。


愛は下着をゆっくり
下にずりおろす。

⏰:07/02/01 20:38 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#231 [ケまッきx]
   

「お前軽いな…」

波は苦笑いを浮かべる
「ここ外だよ?
最後までするの?」

「だって…
今日だけだから…」



愛は下を向いて
下着を下げる。

⏰:07/02/01 20:40 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#232 [ケまッきx]
   
愛の中に指を入れると
愛の身体は
激しくよがった。


必死に口を押さえ
声を押し殺している


それでも小さく
声が辺りに響く。


「イッ……クッ…」

波のYシャツを
強く握る。

⏰:07/02/01 20:43 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#233 [ケまッきx]
   

果てた愛は
波の胸に
身体を落とした。

荒い吐息が
辺りをつつむ。

それを冷静に
見つめている波。


やり終わって
後悔が身体を
かけめぐる。

⏰:07/02/01 20:46 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#234 [ケまッきx]
   
「今日は…
ありがとう……」


あれから今まで
波は愛と
口を聞かなかった。

「送ってくれて…
あと……」


「忘れてね。」
波は小さく呟く



「波……?」

その言葉に
波は振り向く。

⏰:07/02/01 20:50 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#235 [ケまッきx]
  
波の身体に
戦慄が走った。

「由美………」

そこには友達と
由美子の姿があった

愛は由美子を見つめ
軽く会釈する。

「何してるの…?」
由美の声が震える

⏰:07/02/01 20:53 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#236 [ケまッきx]
   
「こんばんわ〜。
覚えてる?波君。
由美と会った合コン
に私いたんだけど。」
「あぁ!!うん!!
久しぶり!!地元
この辺なんだ!!!」

友達は頷く。

「この子バイトの子!
地元ここなんだけど
知り合い?」

友達は愛を見つめて

「あーっと…
もしかしてバスケ部?」

⏰:07/02/01 20:58 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#237 [ケまッきx]
  
「はい。1回先輩に
教わりました
学年はかぶって
ませんけど……」

「だよね!!
知ってる知ってる!!」
友達は愛に
笑いかける。

「送ってあげたの?」
由美子は波を見る。

⏰:07/02/01 21:00 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#238 [ケまッきx]
  
「うん。
バイト被ったからね」

由美子は愛を見る


「彼女さんですか?」
波が言う前に
由美子が話す。

「そうです。
波がお世話に
なってます…。」


「愛っていいます。
送ってもらっちゃって
すいません……」

⏰:07/02/01 21:03 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#239 [ケまッきx]
  
由美子は波に
視線を戻して

「今日はこの子の家
泊まるの…。
明日そのまま
なっちゃん家行く。
夜メールするね?」


「分かった。」
波は由美子の頭を
愛しそうに撫でる。


「ばばい…」
由美子は波に
手を振り歩いた。


波は深い溜め息を
ゆっくり吐いた。

⏰:07/02/01 21:06 📱:W42SA 🆔:/d4hgvg6


#240 [ゅぃ]
な、波さぁぁん!!ってか愛ちゃん…いや、ちゃんなんてつけてやんない(>皿<)愛、ダメだって(--;)

続き気になります(((^^;)

⏰:07/02/02 00:02 📱:P902iS 🆔:ZGiddb2Q


#241 [ゅぃ]
あげあげです

⏰:07/02/04 19:30 📱:P902iS 🆔:Cnz72T9U


#242 [ゅぃ]
もっかいあげであります

⏰:07/02/06 15:22 📱:P902iS 🆔:GYAfAj5U


#243 [ケまきxたまケ]
名前変えました!


ゆいちャンxx
遅れてごめンねL
ありがとおx+゜

⏰:07/02/09 02:29 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#244 [ケまきxたまケ]
   

2人に気まづい
雰囲気が流れる…

最初に言葉を発した
のは愛だった。

「彼女…可愛い人」


「まあねっ…」
苦笑いでうつ向く波


「よく普通に話せたね…
私のが焦ったよ…」

⏰:07/02/09 02:32 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#245 [ケまきxたまケ]
  
波は黙って
煙草に火を付ける


「今日で、諦めてくれ
るんだろ…?」


波は恐る恐る
愛に問いかける。


少し間をあけて
愛が頷いた。


「ありがとう。」


波は安心したように
微笑んだ。
八重歯の先が
チラッと見える。


その笑顔に
愛の心がチクリと
痛んだ。



   

⏰:07/02/09 02:36 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#246 [ケまきxたまケ]
    


朝…外は梅雨入りか
雨が強く降っている


波は学校に
行く気分になれず
ベッドでうなだれた


幸いにも今日は
母親が起こしに
来なかった。

⏰:07/02/09 02:38 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#247 [ケまきxたまケ]
   
早く由美に会いたい。

そう思う反面、
頭の中は


昨日の愛との事。


愛の吐息。


昨日の自分が


チラついている。


昨日の愛は
いつもの愛よりも
大胆だったな…

⏰:07/02/09 02:40 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#248 [ケまきxたまケ]
   

由美子の顔よりも

頭には昨日の

声を必死に我慢してた

愛が浮かび上がる…

波は頭を
思い切り横に降った



とにかく…忘れろ。
自分に言い聞かせた

⏰:07/02/09 02:42 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#249 [ケまきxたまケ]
  
机の上で
携帯の振動が響く。

波は飛び起きて
携帯を開く。


「着いたよっ!
まだ学校…?」

電話は由美からだった

「いや!家だよ!
今行くねっ!!」


波は電話を切り
頬を数回叩き
玄関へ向かった。

⏰:07/02/09 02:51 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#250 [ケまきxたまケ]
  
「今日は早いね。」

由美はにっこりと
微笑んだ。

「まあね!!」
波は微笑み
部屋のドアを開ける


どんなに喧嘩をしても
由美子はすぐに
ケロリとしている。
妙にサバサバとゆうか
細かい所は気にしないみたいで…。

⏰:07/02/09 02:54 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#251 [ケまきxたまケ]
  
2人はベッドに座り
アルバムを見ていた


「これが要くん?」

由美子が指差したのは
高校1年の頃の写真。

「どれ?そうそう!
懐かしいな〜…!」
波は遠くを見るように
呟やいた。


「何かクールそう…
なっちゃんとは真逆」

⏰:07/02/09 02:57 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#252 [ケまきxたまケ]
  
「そうだねぇ〜…
真逆かもねっ……」




要は気にいった子
にしか優しくしない
チャラチャラしてるけど
割り切った関係が
できてるんだよな…




なのに俺は………

⏰:07/02/09 03:06 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#253 [ケまきxたまケ]
   

「…ちゃん?波ッ!?」

由美子が耳元で叫ぶ


「うぉッ!!ごめん」
波は驚いて
笑って誤った。


ベッドにぱたんと
横になった。

「なッちゃん平気?
どうしたの…?」
由美子は心配そうに
波を見つめている。

⏰:07/02/09 03:09 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#254 [ケまきxたまケ]
  
「何か疲れてる…
ごめんね…?」

波は微笑んで
目をつむった。


由美子も横になり
波のほうを見る。


「ぢゃあ添い寝…
してあげるね?」

長くて綺麗な髪を
うざったそうに
耳にかける。

⏰:07/02/09 03:11 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#255 [ケまきxたまケ]
  

由美子は波に寄り添い
ギュッと抱き締めた


「なッちゃん
あったかい……。」



[先輩あったかい…]


[もっとあったかく
なりたい……]


昨日の愛の表情が
頭をかけ巡った。

⏰:07/02/09 03:13 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#256 [ケまきxたまケ]
  
波は由美子に
覆い被さった。


ビックリした表情で
波を見つめる。

「怖いよ……」
由美子は顔を背ける


由美子は
俺が上にくるのを
いつも怖がる。


だからいつも
座ったままだったり


由美子が上だったり…

今の波には
そんな気づかいまで
頭が回らなかった。

⏰:07/02/09 03:17 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#257 [ケまきxたまケ]
  

愛の顔…
愛の小さく漏れる声
愛の感触…


昨日を忘れたい。


波の思いは1つだった

由美子に優しく
口付けた。


波の頭で
愛との口付けが
思い浮かんでは消え…
それを繰り返していた

⏰:07/02/09 03:19 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#258 [ケまきxたまケ]
  
愛の吐息…

愛の感触…

愛の表情…

目の前にいるのは
違う女なのに……

「なっちゃん……」

波は優しく
由美子の髪を撫でる


「電気消して良い?」

⏰:07/02/09 13:02 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#259 [ケまきxたまケ]
  
由美子は頷く。

今日の由美子は
いつもより素直だ。


波は起き上がり
電気を1つ消す。

流れている音楽の
音量を上げた。


ベース音が
心臓に響いてくる。

⏰:07/02/09 13:09 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#260 [ケまきxたまケ]
  
由美子に覆い被さり
首筋に唇を這わせる


「なみっ……。」

由美子の首に
小さな跡が付いた。


由美子を抱き上げ
向かいあった。

由美子は波の首筋に
唇を近づける。

⏰:07/02/09 13:14 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#261 [ケまきxたまケ]
  
由美子の動きが
ピタリと止まった。


波は由美子の
髪を撫でる。

「どした…?」

由美子は黙ったまま
動かない。


機嫌を損ねてしまった
のだろうか……


「辞める…?」

波は由美子を
自分から離した。

⏰:07/02/09 13:17 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#262 [ケまきxたまケ]
   
波は電気をつけようと
ちらっと由美子を見た

由美子は涙をこらえ
顔が赤かった。


波は由美を気づかい
電気をつけるのを
辞めた。


「由美?どしたの?」

⏰:07/02/09 13:20 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#263 [ケまきxたまケ]
  
「言わなきゃ俺…
分かんないよ?」

波は由美子の顔を
自分に向かせた。

「なっちゃん…
首筋に付いてるっ…」

波は自分の
首筋をさすり
首を傾げた。


「何が…?」

⏰:07/02/09 13:23 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#264 [ケまきxたまケ]
   
由美子はこらえきれず
涙を流した。


昨日の事が頭の中に
鮮明に広がる。


…ちょっと待って。



波は部屋を出て
洗面台に走った。


「うわッ!…。」

⏰:07/02/09 13:27 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#265 [ケまきxたまケ]
  
波の鎖骨の辺りに
500円玉ぐらいの
赤紫色の印が
こびりついていた。


やられた。

そう思った。


虫刺され。
そんな言い訳
子供ぢゃないんだから
すぐバレるだろう。

いつも由美子は
俺に付けられて
いるのだから。

⏰:07/02/09 13:30 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#266 [ケまきxたまケ]
    

ゆっくり部屋に戻り
由美子を見た。


由美子は体操座りで
肩を震わして
泣いている。


波は首筋をさすり
ベッドに戻った。


ベッドまでの道のりが
偉くつらかった。

⏰:07/02/09 13:35 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#267 [ケまきxたまケ]
   
「ごめんなさい!!!」
波は由美子の前で
土下座の形を取った


波は由美子の顔を
怖くて見れない。 キツク目をつむった。

「…昨日の…子?」
由美子の声が震える。

⏰:07/02/09 13:38 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#268 [ケまきxたまケ]
  
「あの子にも…
付けたのっ…?
私と同じように…」


由美子は自分の首筋を
さすった。

「本当にごめん!!!」


「…嫌いだよ。」


波は頭を上げた。

⏰:07/02/09 13:51 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#269 [ケまきxたまケ]
  
「波なんて嫌い!!
ひどいよ…っ!!」

由美子は泣きながら
叫んだ。

「私達…出会いは
合コンだもんね……
そんなもんだよね…」

「初めてだったの…
こんなに優しい人
いるんだなって…
なのに………」


由美子は声を出して
泣いている。

⏰:07/02/09 13:55 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#270 [ケまきxたまケ]
   
「嫌いだったんだ…」

「違うよっ!!
嫌いなんかぢゃ…」


「今のなっちゃんの
言葉を…どう信じたら
良いのっ……?」


波はうつ向く。


「年下って…
やっぱり嫌だ。」


「歳は関係無いって
言ってくれたぢゃん」

波は悲しそうに呟く。

⏰:07/02/09 13:59 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#271 [ケまきxたまケ]
  
由美子は間をあけて


「高校生とは…
やっぱり無理だった
のかもね……」



波の恐れていた
言葉が溢れた。




「もう別れる……」

⏰:07/02/09 14:03 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#272 [ケまきxたまケ]
  
「記念日になった
ばかりなのにねっ…」

由美子はベッドから
立ち上がった。


鏡を取り出し
落ちた化粧を直す


「アドレスとか
消して良いからね…」

「俺由美の事…
嫌いになれねぇよ。
マジにごめんっ!!
こんな事して
図々しいけど…
別れたくない…」

⏰:07/02/09 14:09 📱:W42SA 🆔:kaqvtgBw


#273 [ゅぃ]
…あ、愛めぇ(>皿<)波になんてことを!でも波もいけないか(--;)てか由美ちゃんがかわいそすぎです
続き楽しみにしてます☆

⏰:07/02/11 04:09 📱:P902iS 🆔:QTa5JSiw


#274 [xまきケたまx]
ゆいちゃン咐~
いつも読んでくれて
本当ありがとおII
なんかゆいちゃんだけに
書いてる気分x(笑
これからも
読んでね
要あんま出て来ないけど……(笑)

⏰:07/02/12 01:52 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#275 [xまきケたまx]
  


ゆいは立ち上がり
波のほうを見た。


「…さよなら。」


「由美っ…――」


部屋を飛び出し
由美子を追いかけた。

「待って!!本当に!
俺っ由美の事好きな
んだけどっ!!!」

⏰:07/02/12 01:59 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#276 [xまきケたまx]
  

由美子から返事は無く
華奢な背中は
こちらを振り返る
様子すら無かった。


「由美子ッ!!!」


由美子の手を握り
ぐいっと引き寄せる。

「痛いっ……!!」
バッと振りほどき
手首をさする。

⏰:07/02/12 02:03 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#277 [xまきケたまx]
  


「今回の事は
本当にごめんなさい!その子の事好きになったとか無いし、
由美が1番だから」



玄関に乾いた音が
響き渡る


波の頬に
痛みがはしった。

「……最低。
好きでも無い人と
なっちゃんは
できるんだね……」

⏰:07/02/12 02:06 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#278 [xまきケたまx]
   

「本当に無理…
その子の所行きなよ」

由美子は
走り去ってしまった。

波はその場に
呆然と立ち尽くした。

自分の愚かさと
ふがいなさ。


こんな俺なんて


死んぢまえば
良いのに。

⏰:07/02/12 02:10 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#279 [xまきケたまx]
  

部屋に戻ると
お香の匂いが
鼻先に広がった。



ベッドに横たわると
懐かしい
バニラの香りに
包まれた。


由美子の香水の香り。

「ゆみこぉー…」


机にある
紙袋に目をやった。

⏰:07/02/12 02:13 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#280 [xまきケたまx]
  

ラッピングをほどくと
可愛らしい指輪ケース。


開くと
シルバーに輝いた。


記念日にあげ損ねた



いや、
もうあげられないのか


恋人ぢゃなくなった。


やっと実感した。

⏰:07/02/12 02:16 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#281 [xまきケたまx]
  

自分が悪いのに
涙が溢れる。



俺何なんだろう。



何やってんだろう。



指輪をケースごと
ゴミ箱に投げ込み
溜め息をついた。

⏰:07/02/12 02:19 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#282 [xまきケたまx]
  

波の部屋に
着信音が鳴り響く。


相手を確認して
鼻をすすった。

「はーい。誰?」


相手に応答は無い。


軽く舌うちをして
「切りますよー?」


「あっ…愛です…」


波の心臓に
ズシンと重くなった

⏰:07/02/12 02:22 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#283 [(b3-)b・゚]
がンばってください

⏰:07/02/12 03:47 📱:D902iS 🆔:1a57Qpsk


#284 [xまきケたまx]
Oさン+゜
ありがとう

⏰:07/02/12 13:29 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#285 [xまきケたまx]
   

「…どうした?」


「今から…
会えませんか…?」


波は戸惑う事無く


「良いよ。
行くから待ってて」


愛の返事を聞かずに
電話を切った。

⏰:07/02/12 13:37 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#286 [xまきケたまx]
  

波はこの前愛を送った
場所へとバイクを
走らせた。


私服の愛が
震えながら立っている

クラクションを鳴らし
愛の前に
バイクを止めた。


「私服初めて見たわ」

波は笑って愛を見る。

⏰:07/02/12 13:42 📱:W42SA 🆔:1NwTeo6w


#287 [ナォ]
続き気になるからあげぇ♪

⏰:07/02/12 23:07 📱:N702iD 🆔:R64AIPPw


#288 [xまきケたまx]
ナォさんありがとうx

⏰:07/02/13 01:09 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#289 [xまきケたまx]
  
愛の服装は
由美子に似ていた。


清楚系ってゆうの?

「来てくれるなんて
思わなかったです…」

そう言って
前髪をくしゃっと
丸める。

⏰:07/02/13 01:14 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#290 [xまきケたまx]
  
「別れたんだ。俺」


その言葉に愛は
顔を上げた。


「えっ…どうして…」

「振られちゃった。」

波は煙草に火を付け
吐いた煙に
目を細めた。

⏰:07/02/13 01:16 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#291 [xまきケたまx]
   
「だから…
来てくれたんですね」

愛は複雑な表情で
波に言った。


波は黙って
煙を吐き出した。


「ドンマイだなっ!」
波はバイクに腰かけ
笑ってみせた。

⏰:07/02/13 01:19 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#292 [xまきケたまx]
  

「………てよ」


愛がうつ向く。


波は首を傾げた。


「私で…忘れてよ」


「私を使って…
彼女の事忘れてよっ」

愛は波の手を握った。

⏰:07/02/13 01:21 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#293 [xまきケたまx]
  

愛の目から
涙が溢れる。


「忘れられなかった…
先輩の事ッ……
何をしてても
昨日の事思い出すの」

波は頷く。


「…好き。」

⏰:07/02/13 01:23 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#294 [xまきケたまx]
   

そんな事言われると
だいたいは分かってた

だから来たのかな?


慰めてもらいたくて
愛に会ったのかな?


由美子の事は?
もう諦めたのかよ?








……どうでもいい。
考えたくない。

⏰:07/02/13 01:26 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#295 [xまきケたまx]
  

どうにでもなれ。


むしろ


なるようにしか
ならないんだよ。


いっか別に。


付き合ってから


好きになるよな。

⏰:07/02/13 01:28 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#296 [xまきケたまx]
  

「…付き合う?」


「えっ…?」


波は愛の両手を
ギュッと握りしめた


「付き合おっか…」


波の口の隅から
八重歯が除く。

⏰:07/02/13 01:30 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#297 [xまきケたまx]
  

「えっ!!ちょっと…
本当ですかっ…?!」


愛は両手を離し
自分の頬にやる。


「敬語は辞めてよ。
俺、愛って呼ぶから」

波は立ち上がり
愛を抱きしめた。

⏰:07/02/13 01:32 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#298 [xまきケたまx]
  

「嬉しいーッ…」
愛の目から
ポロポロ涙が溢れて
波の上着を濡らす。


「泣き虫さんだねー」

あぁー…
そうゆう所が
由美子に似てんだ。

「せんぱッ…---」


愛の口に
人差し指をつける


「先輩ぢゃなくて波」

⏰:07/02/13 01:36 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#299 [xまきケたまx]
  

「あッ…波…君」

波は笑って返事をする

「ははッ!なあに?」

愛の顔を見て
にっこり微笑む。


「ふふっ…
呼んでみただけッ…」

愛は波の胸に
顔を寄せる。

⏰:07/02/13 01:39 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#300 [xまきケたまx]
  

波は愛の顔を
自分に向けた。


切れかけ電灯の光が
付いたり消えたりを
繰り返している。


波は優しく
愛にキスをした。


唇を離すと
愛の顔は真っ赤。

それを見て
吹き出す波。

⏰:07/02/13 01:42 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


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