――CHANDAN。
最新 最初 全
#200 [ケまっきーx]
「満更でも無かった
みたいだけど?
何だっけ.愛ちゃん」
「泣いてんぢゃん
お前無理矢理…?」
「お前には関係無い
手離せよチビちゃん」
:07/01/29 13:21 :W42SA :hg74VlA6
#201 [ケまっきーx]
波は要より小さくて
要は波を見下す形に
なった。
「お前最低だな。」
「そんな最低な奴と
お前はつるんでんだ」
2人は睨みあう。
波は手を離し
愛に駆け寄る。
:07/01/29 13:24 :W42SA :hg74VlA6
#202 [ケまっきーx]
「平気…??」
要は愛を包み込む。
愛はカタカタ震えていた
「お前本当偽善者」
要は後ろで呟いた。
「誰にでも優しい
のが正しいとは
俺は思えねぇよ。」
「俺が気にくわねぇ
なら直接言えよ。
この子は関係無い」
:07/01/29 13:28 :W42SA :hg74VlA6
#203 [ケまっきーx]
「かっこつけんな
バカバカしい。
もういいや。」
要はお手上げの形を
取り階段を降りて行く
「要っ!!!!
…本当意味不明。
愛ちゃん大丈夫?」
愛は泣いていた。
波は愛の背中を
擦り始めた。
:07/01/29 13:31 :W42SA :hg74VlA6
#204 [ケまっきーx]
「ごめんね。」
波は愛を見つめた。
「要も本当は
良い奴なんだけど。
どうしたんだろ…」
「…大丈夫です。」
「2人で何でいたの?」
愛は言葉に詰まった
「何か…呼ばれて。」
:07/01/29 13:34 :W42SA :hg74VlA6
#205 [ケまっきーx]
「そっか……。
教室行ける…?」
「帰ります……」
愛はよろよろと
立ち上がった。
「送る。」
波は愛の肩を支える
「大丈夫ですっ……」
「良いから!
ほっとけないから。」
:07/01/29 14:46 :W42SA :hg74VlA6
#206 [ケまっきーx]
「バイク家だから
少し歩くけど…?」
「大丈夫ですっ…
すいませんっ……」
愛と波はゆっくり
学校を後にした。
「やべぇな………。」
窓から2人を見下ろし
要は溜め息をついた。
:07/01/29 14:50 :W42SA :hg74VlA6
#207 [ケまっきーx]
「ちょっと待ってて」
波は愛の肩を擦り
玄関に入った。
愛はそわそわしながら
辺りを見回す。
立ち話をしている
近所の人達が
愛をチラチラ見ている
「バイク出すね?」
波はヘルメットを
愛に差し出し
微笑んだ。
:07/01/29 14:53 :W42SA :hg74VlA6
#208 [ケまっきーx]
「今日バイト?」
運転中波が
問いかける。
「はいっ…!」
「俺もーっ!!!
だるくない?」
愛は苦笑い。
「門限とかある?」
「特に無いですっ…」
波は左に曲がった。
:07/01/29 14:55 :W42SA :hg74VlA6
#209 [ケまっきーx]
「あっ!今の右…--」
「気晴らしに
ドライブ行くべっ!」
波は笑った。
「でもバイト……」
「今日ぐらい
良いぢゃんっ!!?
落ち込んでる時こそ
気晴らし気晴らしっ」
愛は微笑んだ。
:07/01/29 14:58 :W42SA :hg74VlA6
#210 [ケまっきーx]
2人は色々な所を
ドライブに行った。
波が笑顔を見て
愛は幸せだった。
波も要がした事に
責任を感じてか
愛を楽しませた。
「うけるねあそこ!」
2人はベンチに座り
暗くなった
空を見上げた。
:07/01/29 15:03 :W42SA :hg74VlA6
#211 [ケまっきーx]
「バイト…
大丈夫ですかねっ?」
愛は心配そうに呟く。
「平気平気っ!
上手く説明したから」
波は空を見上げた。
耳のピアスが
蛍光灯に反射する。
愛は波の横顔に
見とれてしまった。
:07/01/29 15:10 :W42SA :hg74VlA6
#212 [ケまっきーx]
波は視線に気づき
愛のほうを見た。
「どうした?」
波は愛に顔を近づける
辺りはカップルばかり
それに気づき
愛はうつ向いた。
「先輩…私の事…
嫌いですか…?」
波は目を見開いた。
:07/01/29 15:13 :W42SA :hg74VlA6
#213 [ケまっきーx]
「どうして…?」
波は戸惑う。
「嫌いな訳無いよ」
愛は波を見つめた。
「ぢゃあ………
抱き締めても…
良いですか……?」
「へっ…?何で?」
愛はギュッと
波を抱きしめた。
:07/01/29 15:16 :W42SA :hg74VlA6
#214 [ケまっきーx]
「愛ちゃんっ…?
どうしたの?」
「私の事好きぢゃなく
て良いんですっ…
嫌いぢゃないなら…
こうしてて下さい」
「俺彼女いるから…
こうゆうのは…--」
波の言葉をさえぎる。
「好きなんですっ…
入学した時から…
そのオレンジの髪の毛も
細い眉毛も
鼻ピも拡張したピアスも
…その笑顔もっ…
全部全部好きっ…」
:07/01/29 15:22 :W42SA :hg74VlA6
#215 [ケまっきーx]
「誰にでも
優しくするのが
正しいと思わない」
要の言葉が
頭の中で繰り返される
あぁ〜…
俺やっちゃった。
優柔不断な態度が
こんな事に……
「先輩は優しいから
自分の気持ち
押し殺してる……」
:07/01/29 16:01 :W42SA :hg74VlA6
#216 [ケまっきーx]
「優しくないよ…
何も言えないだけ。」
「先輩の彼女に
なれなくても良い…
2番目でも良い…
だからっ………」
愛の力は強くなった
「いやっ…ごめん。
無理だよ…。
彼女は裏切れない」
:07/01/29 16:06 :W42SA :hg74VlA6
#217 [ケまっきーx]
「喧嘩したんなら
別に1回ぐらい
良いんぢゃないっ…」
「………」
波は言葉を選んだ。
愛を傷つけないよう
下手な言葉は一生
心に残るものだから
:07/01/29 16:10 :W42SA :hg74VlA6
#218 [ゅぃ]
ここだけの話ですが要ファンです
愛ちゃんダメ(>_<)いやだぁいやだぁ
波もビシってして由美ちゃん泣かしちゃいやだよ
:07/01/29 21:04 :P902iS :mxxXJzfo
#219 [ゅぃ]
あげq(^-^q)
:07/01/31 22:55 :P902iS :Sa.UnFEM
#220 [ケまッきx]
ゆいちャンテP
要ファンですか笑
クールボーイ好きですねエ
今から書きますy
:07/02/01 20:07 :W42SA :/d4hgvg6
#221 [ケまッきx]
「いや…ごめん。
そうゆうのはっ…」
波は愛の身体を
ゆっくり離した。
「ぢゃあっ……
今だけは駄目…?」
愛は波を見つめた。
波は視線をそらす。
:07/02/01 20:13 :W42SA :/d4hgvg6
#222 [ケまッきx]
「今だけで
けじめがつくの?」
愛はゆっくり頷く。
波は愛を抱き寄せた
「要の事もあるし…
今だけなら…良いよ」
「先輩っ……」
愛は波の首に
手を回した。
:07/02/01 20:16 :W42SA :/d4hgvg6
#223 [ケまッきx]
「あったかい…。」
愛が耳元で囁く。
波の鼓動が高まる。
不覚にも
愛の声にドキドキ
してしまった。
「もっと…
あったかくなりたい」
愛は波の首筋に
優しく触れた。
:07/02/01 20:18 :W42SA :/d4hgvg6
#224 [ケまッきx]
波は理性が
吹き飛びそうだった
愛は波の首筋に
唇を這わせる。
「何やってッ…--」
愛は波の唇に
舌を絡める。
:07/02/01 20:22 :W42SA :/d4hgvg6
#225 [ケまッきx]
波は愛を押し退けた
ドサッ…
「いたっ……」
愛はベンチから
落ちてしまった。
「お前マジッ……」
言いかけて波は
怒りを抑えた。
「だって…
好きなんだもんっ…」
:07/02/01 20:25 :W42SA :/d4hgvg6
#226 [ケまッきx]
波は愛に
手を差しのべた。
「ありがと…--」
ドサッ…
愛の顔がこわばる。
波は愛に覆い被さり
唇を重ねた。
:07/02/01 20:26 :W42SA :/d4hgvg6
#227 [ケまッきx]
罪の意識が
無いわけぢゃない。
由美の事を
嫌いな訳でも無い。
あの時の感情は
当人も分からない。
頭が真っ白で
人目も気にしないで
愛の唇に口付けて
:07/02/01 20:29 :W42SA :/d4hgvg6
#228 [ケまッきx]
愛を抱き寄せて
ベンチに向かい合う
ように座った。
「良いの…?」
「今更何?」
「先輩怒ってる?」
「だったら何?」
波は感情のままに
言葉を発していた。
:07/02/01 20:32 :W42SA :/d4hgvg6
#229 [ケまッきx]
愛の腰に手を回し
優しくキスをした。
軽く…軽く…深く…
Yシャツに
手をかけた時に
由美の顔が浮かぶ
「先輩…?」
愛が急かすように
呼びかける。
愛の小ぶりな胸を
優しく愛撫する。
:07/02/01 20:35 :W42SA :/d4hgvg6
#230 [ケまッきx]
「せっ…ンぱ…い」
声を出そうとする
愛の口に
手を押しつけた。
「しーッ…。
我慢して…?」
波は意地悪そうに
微笑んだ。
愛は下着をゆっくり
下にずりおろす。
:07/02/01 20:38 :W42SA :/d4hgvg6
#231 [ケまッきx]
「お前軽いな…」
波は苦笑いを浮かべる
「ここ外だよ?
最後までするの?」
「だって…
今日だけだから…」
愛は下を向いて
下着を下げる。
:07/02/01 20:40 :W42SA :/d4hgvg6
#232 [ケまッきx]
愛の中に指を入れると
愛の身体は
激しくよがった。
必死に口を押さえ
声を押し殺している
それでも小さく
声が辺りに響く。
「イッ……クッ…」
波のYシャツを
強く握る。
:07/02/01 20:43 :W42SA :/d4hgvg6
#233 [ケまッきx]
果てた愛は
波の胸に
身体を落とした。
荒い吐息が
辺りをつつむ。
それを冷静に
見つめている波。
やり終わって
後悔が身体を
かけめぐる。
:07/02/01 20:46 :W42SA :/d4hgvg6
#234 [ケまッきx]
「今日は…
ありがとう……」
あれから今まで
波は愛と
口を聞かなかった。
「送ってくれて…
あと……」
「忘れてね。」
波は小さく呟く
「波……?」
その言葉に
波は振り向く。
:07/02/01 20:50 :W42SA :/d4hgvg6
#235 [ケまッきx]
波の身体に
戦慄が走った。
「由美………」
そこには友達と
由美子の姿があった
愛は由美子を見つめ
軽く会釈する。
「何してるの…?」
由美の声が震える
:07/02/01 20:53 :W42SA :/d4hgvg6
#236 [ケまッきx]
「こんばんわ〜。
覚えてる?波君。
由美と会った合コン
に私いたんだけど。」
「あぁ!!うん!!
久しぶり!!地元
この辺なんだ!!!」
友達は頷く。
「この子バイトの子!
地元ここなんだけど
知り合い?」
友達は愛を見つめて
「あーっと…
もしかしてバスケ部?」
:07/02/01 20:58 :W42SA :/d4hgvg6
#237 [ケまッきx]
「はい。1回先輩に
教わりました
学年はかぶって
ませんけど……」
「だよね!!
知ってる知ってる!!」
友達は愛に
笑いかける。
「送ってあげたの?」
由美子は波を見る。
:07/02/01 21:00 :W42SA :/d4hgvg6
#238 [ケまッきx]
「うん。
バイト被ったからね」
由美子は愛を見る
「彼女さんですか?」
波が言う前に
由美子が話す。
「そうです。
波がお世話に
なってます…。」
「愛っていいます。
送ってもらっちゃって
すいません……」
:07/02/01 21:03 :W42SA :/d4hgvg6
#239 [ケまッきx]
由美子は波に
視線を戻して
「今日はこの子の家
泊まるの…。
明日そのまま
なっちゃん家行く。
夜メールするね?」
「分かった。」
波は由美子の頭を
愛しそうに撫でる。
「ばばい…」
由美子は波に
手を振り歩いた。
波は深い溜め息を
ゆっくり吐いた。
:07/02/01 21:06 :W42SA :/d4hgvg6
#240 [ゅぃ]
な、波さぁぁん!!ってか愛ちゃん…いや、ちゃんなんてつけてやんない(>皿<)愛、ダメだって(--;)
続き気になります(((^^;)
:07/02/02 00:02 :P902iS :ZGiddb2Q
#241 [ゅぃ]
:07/02/04 19:30 :P902iS :Cnz72T9U
#242 [ゅぃ]
:07/02/06 15:22 :P902iS :GYAfAj5U
#243 [ケまきxたまケ]
名前変えました!
ゆいちャンxx
遅れてごめンねL
ありがとおx+゜
:07/02/09 02:29 :W42SA :kaqvtgBw
#244 [ケまきxたまケ]
2人に気まづい
雰囲気が流れる…
最初に言葉を発した
のは愛だった。
「彼女…可愛い人」
「まあねっ…」
苦笑いでうつ向く波
「よく普通に話せたね…
私のが焦ったよ…」
:07/02/09 02:32 :W42SA :kaqvtgBw
#245 [ケまきxたまケ]
波は黙って
煙草に火を付ける
「今日で、諦めてくれ
るんだろ…?」
波は恐る恐る
愛に問いかける。
少し間をあけて
愛が頷いた。
「ありがとう。」
波は安心したように
微笑んだ。
八重歯の先が
チラッと見える。
その笑顔に
愛の心がチクリと
痛んだ。
:07/02/09 02:36 :W42SA :kaqvtgBw
#246 [ケまきxたまケ]
朝…外は梅雨入りか
雨が強く降っている
波は学校に
行く気分になれず
ベッドでうなだれた
幸いにも今日は
母親が起こしに
来なかった。
:07/02/09 02:38 :W42SA :kaqvtgBw
#247 [ケまきxたまケ]
早く由美に会いたい。
そう思う反面、
頭の中は
昨日の愛との事。
愛の吐息。
昨日の自分が
チラついている。
昨日の愛は
いつもの愛よりも
大胆だったな…
:07/02/09 02:40 :W42SA :kaqvtgBw
#248 [ケまきxたまケ]
由美子の顔よりも
頭には昨日の
声を必死に我慢してた
愛が浮かび上がる…
波は頭を
思い切り横に降った
とにかく…忘れろ。
自分に言い聞かせた
:07/02/09 02:42 :W42SA :kaqvtgBw
#249 [ケまきxたまケ]
机の上で
携帯の振動が響く。
波は飛び起きて
携帯を開く。
「着いたよっ!
まだ学校…?」
電話は由美からだった
「いや!家だよ!
今行くねっ!!」
波は電話を切り
頬を数回叩き
玄関へ向かった。
:07/02/09 02:51 :W42SA :kaqvtgBw
#250 [ケまきxたまケ]
「今日は早いね。」
由美はにっこりと
微笑んだ。
「まあね!!」
波は微笑み
部屋のドアを開ける
どんなに喧嘩をしても
由美子はすぐに
ケロリとしている。
妙にサバサバとゆうか
細かい所は気にしないみたいで…。
:07/02/09 02:54 :W42SA :kaqvtgBw
#251 [ケまきxたまケ]
2人はベッドに座り
アルバムを見ていた
「これが要くん?」
由美子が指差したのは
高校1年の頃の写真。
「どれ?そうそう!
懐かしいな〜…!」
波は遠くを見るように
呟やいた。
「何かクールそう…
なっちゃんとは真逆」
:07/02/09 02:57 :W42SA :kaqvtgBw
#252 [ケまきxたまケ]
「そうだねぇ〜…
真逆かもねっ……」
要は気にいった子
にしか優しくしない
チャラチャラしてるけど
割り切った関係が
できてるんだよな…
なのに俺は………
:07/02/09 03:06 :W42SA :kaqvtgBw
#253 [ケまきxたまケ]
「…ちゃん?波ッ!?」
由美子が耳元で叫ぶ
「うぉッ!!ごめん」
波は驚いて
笑って誤った。
ベッドにぱたんと
横になった。
「なッちゃん平気?
どうしたの…?」
由美子は心配そうに
波を見つめている。
:07/02/09 03:09 :W42SA :kaqvtgBw
#254 [ケまきxたまケ]
「何か疲れてる…
ごめんね…?」
波は微笑んで
目をつむった。
由美子も横になり
波のほうを見る。
「ぢゃあ添い寝…
してあげるね?」
長くて綺麗な髪を
うざったそうに
耳にかける。
:07/02/09 03:11 :W42SA :kaqvtgBw
#255 [ケまきxたまケ]
由美子は波に寄り添い
ギュッと抱き締めた
「なッちゃん
あったかい……。」
[先輩あったかい…]
[もっとあったかく
なりたい……]
昨日の愛の表情が
頭をかけ巡った。
:07/02/09 03:13 :W42SA :kaqvtgBw
#256 [ケまきxたまケ]
波は由美子に
覆い被さった。
ビックリした表情で
波を見つめる。
「怖いよ……」
由美子は顔を背ける
由美子は
俺が上にくるのを
いつも怖がる。
だからいつも
座ったままだったり
由美子が上だったり…
今の波には
そんな気づかいまで
頭が回らなかった。
:07/02/09 03:17 :W42SA :kaqvtgBw
#257 [ケまきxたまケ]
愛の顔…
愛の小さく漏れる声
愛の感触…
昨日を忘れたい。
波の思いは1つだった
由美子に優しく
口付けた。
波の頭で
愛との口付けが
思い浮かんでは消え…
それを繰り返していた
:07/02/09 03:19 :W42SA :kaqvtgBw
#258 [ケまきxたまケ]
愛の吐息…
愛の感触…
愛の表情…
目の前にいるのは
違う女なのに……
「なっちゃん……」
波は優しく
由美子の髪を撫でる
「電気消して良い?」
:07/02/09 13:02 :W42SA :kaqvtgBw
#259 [ケまきxたまケ]
由美子は頷く。
今日の由美子は
いつもより素直だ。
波は起き上がり
電気を1つ消す。
流れている音楽の
音量を上げた。
ベース音が
心臓に響いてくる。
:07/02/09 13:09 :W42SA :kaqvtgBw
#260 [ケまきxたまケ]
由美子に覆い被さり
首筋に唇を這わせる
「なみっ……。」
由美子の首に
小さな跡が付いた。
由美子を抱き上げ
向かいあった。
由美子は波の首筋に
唇を近づける。
:07/02/09 13:14 :W42SA :kaqvtgBw
#261 [ケまきxたまケ]
由美子の動きが
ピタリと止まった。
波は由美子の
髪を撫でる。
「どした…?」
由美子は黙ったまま
動かない。
機嫌を損ねてしまった
のだろうか……
「辞める…?」
波は由美子を
自分から離した。
:07/02/09 13:17 :W42SA :kaqvtgBw
#262 [ケまきxたまケ]
波は電気をつけようと
ちらっと由美子を見た
由美子は涙をこらえ
顔が赤かった。
波は由美を気づかい
電気をつけるのを
辞めた。
「由美?どしたの?」
:07/02/09 13:20 :W42SA :kaqvtgBw
#263 [ケまきxたまケ]
「言わなきゃ俺…
分かんないよ?」
波は由美子の顔を
自分に向かせた。
「なっちゃん…
首筋に付いてるっ…」
波は自分の
首筋をさすり
首を傾げた。
「何が…?」
:07/02/09 13:23 :W42SA :kaqvtgBw
#264 [ケまきxたまケ]
由美子はこらえきれず
涙を流した。
昨日の事が頭の中に
鮮明に広がる。
…ちょっと待って。
波は部屋を出て
洗面台に走った。
「うわッ!…。」
:07/02/09 13:27 :W42SA :kaqvtgBw
#265 [ケまきxたまケ]
波の鎖骨の辺りに
500円玉ぐらいの
赤紫色の印が
こびりついていた。
やられた。
そう思った。
虫刺され。
そんな言い訳
子供ぢゃないんだから
すぐバレるだろう。
いつも由美子は
俺に付けられて
いるのだから。
:07/02/09 13:30 :W42SA :kaqvtgBw
#266 [ケまきxたまケ]
ゆっくり部屋に戻り
由美子を見た。
由美子は体操座りで
肩を震わして
泣いている。
波は首筋をさすり
ベッドに戻った。
ベッドまでの道のりが
偉くつらかった。
:07/02/09 13:35 :W42SA :kaqvtgBw
#267 [ケまきxたまケ]
「ごめんなさい!!!」
波は由美子の前で
土下座の形を取った
波は由美子の顔を
怖くて見れない。 キツク目をつむった。
「…昨日の…子?」
由美子の声が震える。
:07/02/09 13:38 :W42SA :kaqvtgBw
#268 [ケまきxたまケ]
「あの子にも…
付けたのっ…?
私と同じように…」
由美子は自分の首筋を
さすった。
「本当にごめん!!!」
「…嫌いだよ。」
波は頭を上げた。
:07/02/09 13:51 :W42SA :kaqvtgBw
#269 [ケまきxたまケ]
「波なんて嫌い!!
ひどいよ…っ!!」
由美子は泣きながら
叫んだ。
「私達…出会いは
合コンだもんね……
そんなもんだよね…」
「初めてだったの…
こんなに優しい人
いるんだなって…
なのに………」
由美子は声を出して
泣いている。
:07/02/09 13:55 :W42SA :kaqvtgBw
#270 [ケまきxたまケ]
「嫌いだったんだ…」
「違うよっ!!
嫌いなんかぢゃ…」
「今のなっちゃんの
言葉を…どう信じたら
良いのっ……?」
波はうつ向く。
「年下って…
やっぱり嫌だ。」
「歳は関係無いって
言ってくれたぢゃん」
波は悲しそうに呟く。
:07/02/09 13:59 :W42SA :kaqvtgBw
#271 [ケまきxたまケ]
由美子は間をあけて
「高校生とは…
やっぱり無理だった
のかもね……」
波の恐れていた
言葉が溢れた。
「もう別れる……」
:07/02/09 14:03 :W42SA :kaqvtgBw
#272 [ケまきxたまケ]
「記念日になった
ばかりなのにねっ…」
由美子はベッドから
立ち上がった。
鏡を取り出し
落ちた化粧を直す
「アドレスとか
消して良いからね…」
「俺由美の事…
嫌いになれねぇよ。
マジにごめんっ!!
こんな事して
図々しいけど…
別れたくない…」
:07/02/09 14:09 :W42SA :kaqvtgBw
#273 [ゅぃ]
…あ、愛めぇ
(>皿<)波になんてことを!でも波もいけないか(--;)てか由美ちゃんがかわいそすぎです
続き楽しみにしてます☆
:07/02/11 04:09 :P902iS :QTa5JSiw
#274 [xまきケたまx]
ゆいちゃン咐~
いつも読んでくれて
本当ありがとおII
なんかゆいちゃんだけに
書いてる気分x(笑
これからも
読んでね
要あんま出て来ないけど……(笑)
:07/02/12 01:52 :W42SA :1NwTeo6w
#275 [xまきケたまx]
ゆいは立ち上がり
波のほうを見た。
「…さよなら。」
「由美っ…――」
部屋を飛び出し
由美子を追いかけた。
「待って!!本当に!
俺っ由美の事好きな
んだけどっ!!!」
:07/02/12 01:59 :W42SA :1NwTeo6w
#276 [xまきケたまx]
由美子から返事は無く
華奢な背中は
こちらを振り返る
様子すら無かった。
「由美子ッ!!!」
由美子の手を握り
ぐいっと引き寄せる。
「痛いっ……!!」
バッと振りほどき
手首をさする。
:07/02/12 02:03 :W42SA :1NwTeo6w
#277 [xまきケたまx]
「今回の事は
本当にごめんなさい!その子の事好きになったとか無いし、
由美が1番だから」
玄関に乾いた音が
響き渡る
波の頬に
痛みがはしった。
「……最低。
好きでも無い人と
なっちゃんは
できるんだね……」
:07/02/12 02:06 :W42SA :1NwTeo6w
#278 [xまきケたまx]
「本当に無理…
その子の所行きなよ」
由美子は
走り去ってしまった。
波はその場に
呆然と立ち尽くした。
自分の愚かさと
ふがいなさ。
こんな俺なんて
死んぢまえば
良いのに。
:07/02/12 02:10 :W42SA :1NwTeo6w
#279 [xまきケたまx]
部屋に戻ると
お香の匂いが
鼻先に広がった。
ベッドに横たわると
懐かしい
バニラの香りに
包まれた。
由美子の香水の香り。
「ゆみこぉー…」
机にある
紙袋に目をやった。
:07/02/12 02:13 :W42SA :1NwTeo6w
#280 [xまきケたまx]
ラッピングをほどくと
可愛らしい指輪ケース。
開くと
シルバーに輝いた。
記念日にあげ損ねた
いや、
もうあげられないのか
恋人ぢゃなくなった。
やっと実感した。
:07/02/12 02:16 :W42SA :1NwTeo6w
#281 [xまきケたまx]
自分が悪いのに
涙が溢れる。
俺何なんだろう。
何やってんだろう。
指輪をケースごと
ゴミ箱に投げ込み
溜め息をついた。
:07/02/12 02:19 :W42SA :1NwTeo6w
#282 [xまきケたまx]
波の部屋に
着信音が鳴り響く。
相手を確認して
鼻をすすった。
「はーい。誰?」
相手に応答は無い。
軽く舌うちをして
「切りますよー?」
「あっ…愛です…」
波の心臓に
ズシンと重くなった
:07/02/12 02:22 :W42SA :1NwTeo6w
#283 [(b3-)b・゚]
がンばってください
:07/02/12 03:47 :D902iS :1a57Qpsk
#284 [xまきケたまx]
Oさン+゜
ありがとう
:07/02/12 13:29 :W42SA :1NwTeo6w
#285 [xまきケたまx]
「…どうした?」
「今から…
会えませんか…?」
波は戸惑う事無く
「良いよ。
行くから待ってて」
愛の返事を聞かずに
電話を切った。
:07/02/12 13:37 :W42SA :1NwTeo6w
#286 [xまきケたまx]
波はこの前愛を送った
場所へとバイクを
走らせた。
私服の愛が
震えながら立っている
クラクションを鳴らし
愛の前に
バイクを止めた。
「私服初めて見たわ」
波は笑って愛を見る。
:07/02/12 13:42 :W42SA :1NwTeo6w
#287 [ナォ]
続き気になるからあげぇ♪
:07/02/12 23:07 :N702iD :R64AIPPw
#288 [xまきケたまx]
ナォさんありがとうx
:07/02/13 01:09 :W42SA :eNf9QoIg
#289 [xまきケたまx]
愛の服装は
由美子に似ていた。
清楚系ってゆうの?
「来てくれるなんて
思わなかったです…」
そう言って
前髪をくしゃっと
丸める。
:07/02/13 01:14 :W42SA :eNf9QoIg
#290 [xまきケたまx]
「別れたんだ。俺」
その言葉に愛は
顔を上げた。
「えっ…どうして…」
「振られちゃった。」
波は煙草に火を付け
吐いた煙に
目を細めた。
:07/02/13 01:16 :W42SA :eNf9QoIg
#291 [xまきケたまx]
「だから…
来てくれたんですね」
愛は複雑な表情で
波に言った。
波は黙って
煙を吐き出した。
「ドンマイだなっ!」
波はバイクに腰かけ
笑ってみせた。
:07/02/13 01:19 :W42SA :eNf9QoIg
#292 [xまきケたまx]
「………てよ」
愛がうつ向く。
波は首を傾げた。
「私で…忘れてよ」
「私を使って…
彼女の事忘れてよっ」
愛は波の手を握った。
:07/02/13 01:21 :W42SA :eNf9QoIg
#293 [xまきケたまx]
愛の目から
涙が溢れる。
「忘れられなかった…
先輩の事ッ……
何をしてても
昨日の事思い出すの」
波は頷く。
「…好き。」
:07/02/13 01:23 :W42SA :eNf9QoIg
#294 [xまきケたまx]
そんな事言われると
だいたいは分かってた
だから来たのかな?
慰めてもらいたくて
愛に会ったのかな?
由美子の事は?
もう諦めたのかよ?
……どうでもいい。
考えたくない。
:07/02/13 01:26 :W42SA :eNf9QoIg
#295 [xまきケたまx]
どうにでもなれ。
むしろ
なるようにしか
ならないんだよ。
いっか別に。
付き合ってから
好きになるよな。
:07/02/13 01:28 :W42SA :eNf9QoIg
#296 [xまきケたまx]
「…付き合う?」
「えっ…?」
波は愛の両手を
ギュッと握りしめた
「付き合おっか…」
波の口の隅から
八重歯が除く。
:07/02/13 01:30 :W42SA :eNf9QoIg
#297 [xまきケたまx]
「えっ!!ちょっと…
本当ですかっ…?!」
愛は両手を離し
自分の頬にやる。
「敬語は辞めてよ。
俺、愛って呼ぶから」
波は立ち上がり
愛を抱きしめた。
:07/02/13 01:32 :W42SA :eNf9QoIg
#298 [xまきケたまx]
「嬉しいーッ…」
愛の目から
ポロポロ涙が溢れて
波の上着を濡らす。
「泣き虫さんだねー」
あぁー…
そうゆう所が
由美子に似てんだ。
「せんぱッ…---」
愛の口に
人差し指をつける
「先輩ぢゃなくて波」
:07/02/13 01:36 :W42SA :eNf9QoIg
#299 [xまきケたまx]
「あッ…波…君」
波は笑って返事をする
「ははッ!なあに?」
愛の顔を見て
にっこり微笑む。
「ふふっ…
呼んでみただけッ…」
愛は波の胸に
顔を寄せる。
:07/02/13 01:39 :W42SA :eNf9QoIg
#300 [xまきケたまx]
波は愛の顔を
自分に向けた。
切れかけ電灯の光が
付いたり消えたりを
繰り返している。
波は優しく
愛にキスをした。
唇を離すと
愛の顔は真っ赤。
それを見て
吹き出す波。
:07/02/13 01:42 :W42SA :eNf9QoIg
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194