――CHANDAN。

　　　
波は愛に
手を差しのべた。

「ありがと…--」

ドサッ…

愛の顔がこわばる。

波は愛に覆い被さり
唇を重ねた。

　　　

罪の意識が
無いわけぢゃない。

由美の事を
嫌いな訳でも無い。

あの時の感情は
当人も分からない。

頭が真っ白で
人目も気にしないで
愛の唇に口付けて

　　　

愛を抱き寄せて
ベンチに向かい合う
ように座った。

「良いの…？」

「今更何？」

「先輩怒ってる？」

「だったら何？」

波は感情のままに
言葉を発していた。

　　　
愛の腰に手を回し

優しくキスをした。

軽く…軽く…深く…

Yシャツに
手をかけた時に
由美の顔が浮かぶ

「先輩…？」
愛が急かすように
呼びかける。

愛の小ぶりな胸を
優しく愛撫する。

　　
「せっ…ンぱ…い」

声を出そうとする
愛の口に
手を押しつけた。

「しーッ…。
我慢して…？」

波は意地悪そうに
微笑んだ。

愛は下着をゆっくり
下にずりおろす。

　　　

「お前軽いな…」

波は苦笑いを浮かべる
「ここ外だよ？
最後までするの？」

「だって…
今日だけだから…」

愛は下を向いて
下着を下げる。

　　　
愛の中に指を入れると
愛の身体は
激しくよがった。

必死に口を押さえ
声を押し殺している

それでも小さく
声が辺りに響く。

「ｲッ……ｸッ…」

波のYシャツを
強く握る。

　　　

果てた愛は
波の胸に
身体を落とした。

荒い吐息が
辺りをつつむ。

それを冷静に
見つめている波。

やり終わって
後悔が身体を
かけめぐる。

　　　
「今日は…
ありがとう……」

あれから今まで
波は愛と
口を聞かなかった。

「送ってくれて…
あと……」

「忘れてね。」
波は小さく呟く

「波……？」

その言葉に
波は振り向く。

　　
波の身体に
戦慄が走った。

「由美………」

そこには友達と
由美子の姿があった

愛は由美子を見つめ
軽く会釈する。

「何してるの…？」
由美の声が震える