――CHANDAN。
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#300 [xまきケたまx]
  

波は愛の顔を
自分に向けた。


切れかけ電灯の光が
付いたり消えたりを
繰り返している。


波は優しく
愛にキスをした。


唇を離すと
愛の顔は真っ赤。

それを見て
吹き出す波。

⏰:07/02/13 01:42 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#301 [xまきケたまx]
  

「キスは初めてぢゃ
無いぢゃんよっ…」


波は愛の頬を撫でる

「そうだけどっ…
やっぱり恥ずかしい」

波は笑って
愛の頬にキスをする


「もう遅いから…
また明日ね…?」


愛は頷く。

波はバイクに股がり
愛に手を降った。

⏰:07/02/13 01:45 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#302 [xまきケたまx]
   

蒸し暑い朝。

風呂上がりに
自分の鎖骨辺りを見た

じんわりと残る
赤紫色。


擦れば擦るほど
色は濃くなっていく。

⏰:07/02/13 12:55 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#303 [xまきケたまx]
  
憂鬱そうにうつ向き
玄関を出た。


「やっと学校
行く気になったか」

目の前には
煙草を吸いながら
要が立っていた。


一瞬言葉を失い
「…この前はごめん」

⏰:07/02/13 12:57 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#304 [xまきケたまx]
  
「謝るなよ…きもい
ほら行くぞっ!」


煙草の火を消し
要は歩き出した。


波は頷き
隣を歩いた。


夏の訪れか、
蝉が小さく鳴き始めた

⏰:07/02/13 13:00 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#305 [xまきケたまx]
  
校門を入ると
Yシャツをギュッと
掴まれた。

「おわっ!」
驚いて波は振り返る。

「…おはようっ!」
そこにはにっこり
微笑んだ愛がいた。


「おっ!おはよう!!」
波は愛の頭を撫でる


要は困惑したように
2人の顔を見る。

⏰:07/02/13 13:03 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#306 [xまきケたまx]
  
愛は要を見て
気まづそうに
波から離れた。


「おはよう…
ございます」


「どうも。」

要は愛を見ない。


「ぢゃあまたね!」
愛はそう言って
友達のもとに走る


「どうなってんの?」

要は苦笑いを浮かべ
波を見つめる。

⏰:07/02/13 13:06 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#307 [xまきケたまx]
  

「何って、彼女。」

波は目をそらす。

要は驚いて

「はっマジ?!
由美子さんは???」

要の大声に
周りが振り返る。

波は八重歯を除かせ

「別れた。ってか
振られちゃったー!」
とはにかむ。

⏰:07/02/13 15:05 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#308 [xまきケたまx]
  
「それで良いの?」

要は暑そうに
Yシャツの袖を捲る。
「どうゆう意味?」

波は動揺すると
鼻のピアスをいじる癖
があった。


要にしか分からない
波の仕草。

⏰:07/02/13 15:08 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#309 [xまきケたまx]
  
そんな事、波自身が
よく分かってるよな



「いや、別に。」

要は顔を前に戻した。

「応援よろしくー」

波は要の肩を叩く。


要は黙って頷いた。

⏰:07/02/13 15:11 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#310 [xまきケたまx]
  

「要先輩ってさ、
彼女いないの?」

愛と波は放課後
レストランに来ていた。


「いないねー。」

波は外を見て言う。

「好きな人はっ?」

愛は身を乗り出す。

⏰:07/02/13 15:15 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#311 [xまきケたまx]
  
「多分だけど…--」


俺的に同じクラスの
小林凛だと思う。
小林の事
たまに目で追ってるし

お似合いだと
思うんだけどなあー。

要。
お気に入りの子には
ちょっかい出すのに
好きになった女には
奥手だからなー…。


さりげシャイだからな。


「多分…なに?」

⏰:07/02/13 15:19 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#312 [xまきケたまx]
  
波は黙って愛を見る

「…いないと思う」

波は笑って
ポテトを口に運ぶ。


「友達がね?カッコイイ
って言ってるの」

まあ薄々感付いてた。
「話しかければ?」
波はあえて
あっさり言った。

⏰:07/02/13 15:22 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#313 [xまきケたまx]
  

「恥ずかしいみたい」
「ふーん…。」

波は飲み物を
かきまぜた。

「協力してあげよ?」
愛は両手を合わせて
目をつむった。

「うーん……
要ねぇ、難しいよ?」

愛は悲しそうに
うつ向く。

⏰:07/02/13 15:24 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#314 [xまきケたまx]
   
「何てったって、
AB型ですからっ」

波はストローで
遊び始めた。

「遊ぶぐらいなら、
良いでしょっ?」

愛はどうしても
協力してあげたい
みたいだった。

「その子って
シャイなんでしょ?
要も尋常じゃなく
人見知りだから
気まづい雰囲気で
はい終わり〜だよ?」

⏰:07/02/13 15:28 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#315 [xまきケたまx]
  

愛は黙ってしまった。
「要は紹介
しづらいですね。」

波は伸びをして
愛の飲み物を
一口飲んだ。

愛はふてくさった顔で
うつ向いている。

⏰:07/02/13 15:31 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#316 [xまきケたまx]
  

「何?その顔は。」

波は愛の顔を見る。

「別にッ!!!!」

愛は少し大きい声で
波に言った。


「ごめんね。
要ぢゃなくて
他の奴なら
紹介できるから。」


すぐ怒る所も
由美子にそっくり。

⏰:07/02/13 15:33 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#317 [xまきケたまx]
  

「ぢゃあ要先輩は
ナンパとかしないの?」

「そりゃするよ。
今は分かんないな〜
俺一緒にしてねぇし」

波は頭をかいた。


「人見知りなのに?」

波は面倒くさそうに
愛を睨んだ。

ポケットから携帯を
取り出し思いきり
愛に投げる


机に鈍い音が響く


「本人に聞けよ。」

⏰:07/02/13 15:39 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#318 [xまきケたまx]
  

愛は驚いている。


波はイライラした様子で
煙草を取り出す。


「…制服だよ?」

「平気。
あのバイト後輩だから」

2人に気まづい
雰囲気が流れる。

⏰:07/02/13 15:45 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#319 [xまきケたまx]
  

煙を吐きながら
遠くを見つめる。

「もう聞かない…
ごめんなさい…。」

愛は携帯を
波に差し出す。

波は黙って
携帯を受け取る。

「…出よっか。」

波は立ち上がり
伝票を持った。

⏰:07/02/13 15:48 📱:W42SA 🆔:eNf9QoIg


#320 [xまきケたまx]
  
バイクに乗った2人は
終始無言だった。


この前のベンチの前に
バイクを止めた。


「機嫌直してよ…」

愛は戸惑い
前髪を触る。


「怒ってないよ。」


即答で波は答える。
その顔に笑顔は無く
険しい表情だった。

⏰:07/02/14 00:20 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#321 [xまきケたまx]
  
「要先輩の事は
もう聞かないから。」
愛は波の胸にすり寄る
「ごめんなさい。」


愛と由美の違う所。
…謝ってくれる所。
由美子は絶対
謝らなかったもんな


「俺もごめん。」

波はにっこり
微笑んだ。

⏰:07/02/14 00:24 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#322 [xまきケたまx]
  


迷いなんて消そう。


忘れよう。


あんな女……


俺は愛が好きなの。


それでいいぢゃん。


問題ねえよ。

⏰:07/02/14 00:26 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#323 [xまきケたまx]
  
波は愛の耳元で囁く

「…したいかも…」

愛は驚いて顔を上げる
「ここで……?」

「俺んち?愛の家?」

愛は時間を見て
「私んち行こう…」

⏰:07/02/14 00:29 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#324 [xまきケたまx]
  
「お邪魔しまーす」

波は部屋をぐるりと
見回した。

パステルカラーの壁紙に
コルクボードがある。

ベッドは
ぬいぐるみ達で
埋め尽されている。

「メルヘンな部屋だな…」
波はボソッと呟く。

ベッドに座り
ぬいぐるみに
手をかける。

⏰:07/02/14 00:32 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#325 [xまきケたまx]
  
「このぬいぐるみ
知ってるー!!!」

波はそうゆうと
黒いブタのぬいぐるみ
を手に取った。

「可愛いでしょ?」

「これ由美も好きで
よく取ってやっ…-」


波は言葉につまる。

⏰:07/02/14 00:34 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#326 [xまきケたまx]
  
「なっちゃん!!
あれ取ってえ〜…?」

上目使いに
由美子が頼む。

「黒ブタ?何で?
こっちのクマのが
可愛いぢゃんよっ!」
波は他のぬいぐるみ
を指さす。

「やだ〜っ。あれ!」
「はいはい。」

波は100円を挿入して
真剣な眼差しで
UFOキャッチャ−に向かう

⏰:07/02/14 00:37 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#327 [xまきケたまx]
  

「ガンバ!ガンバ!」


後ろで子供のような
掛け声を出す由美子。

ポロッと
ぬいぐるみが落ちた

「よっしゃー!」
「すごォーっい!!」

ぬいぐるみを
由美子に差し出す。

⏰:07/02/14 00:40 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#328 [xまきケたまx]
  
「なっちゃん凄い!
惚れたっ!」

由美子は顔を真っ赤
にして喜んでいる。

「てか…
ブタがブタ持って
兄弟ぢゃんっ!!」

波は舌を出して
おどける。

「はあーっ??!!
前言撤回っ!!
なっちゃん嫌−い!」
由美子は笑って
波の防止を取り上げる

⏰:07/02/14 00:44 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#329 [xまきケたまx]
  


その笑顔が見たくて


一緒に笑い合いたくて

俺…由美子が喜ぶなら


何でもしたよ?


大好きなんだよ。


お前の事がさ?

⏰:07/02/14 00:46 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#330 [xまきケたまx]
  
「波…?波君っ?」

我に返ると
愛の顔が近くにあった
「……ごめん!!」

波は愛から視線を外し
ぬいぐるみを置いた


「………」

愛は波に抱きついた。

⏰:07/02/14 00:49 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#331 [xまきケたまx]
  
「…続きしようよ」

愛は波のYシャツに
手をかけた。

その手をぐいっと
波はつかんだ。

「俺に任せて…?」

波は愛にキスをして
ベッドに押し倒した。

⏰:07/02/14 00:51 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#332 [xまきケたまx]
  
愛の中に
波が入り、
愛の腰が上下する。


荒い息といやらしい
液体音が部屋に響く


「なッ…みィッ…ハァッ!」

どうやら愛は初めて
では無いみたいだった

⏰:07/02/14 00:55 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#333 [xまきケたまx]
  
「あァッ…ス…キッ…」


愛は波を求める。

波は愛にキスをした。

波もだんだん
頭がクラクラとして
息が荒くなる。


「愛ッ………」


愛の声はだんだんと
大きくなった。

⏰:07/02/14 00:58 📱:W42SA 🆔:gfNLrLd.


#334 [ゅぃ]
要でなくても読むよぉ(^-^)vまっきが書くのは読み続けます(Uω∪`*)
波〜、由美ちゃぁぁん(T_T)悲しい…悲しすぎ!!波やっぱ由美ちゃん好きじゃんそんなんダメΣ(-д-;)
続きが気になりマンモス★笑

⏰:07/02/14 20:10 📱:P902iS 🆔:WbkhRqX.


#335 [xまきケたまx]
ゆいちャンケ
ありがとぉ
本当心強いッ~

⏰:07/02/16 00:29 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#336 [xまきケたまx]
  
「ヤベッ………」

そう言って波は
愛から離れた。

2人の荒い息が
部屋に響く。

「あっぶねー…
ギリギリでしたっ」

波は微笑んで
ティッシュを
ゴミ箱に投げる。

愛は波に寄り添った。

⏰:07/02/16 00:32 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#337 [xまきケたまx]
  
ベッドで2人で
横になった。

「良かったのに…」

愛はボソッと言う。

「?」
波は愛の肩に
手を回した。

「中に…しても…」

愛の顔は真剣だった。

⏰:07/02/16 00:35 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#338 [xまきケたまx]
  
「いやいやっ…
それは出来ないわ」

波は天井を見つめる。
「今日はたまたま
付けなかったけど
これからは付ける」

愛は波を見つめる。

「何かそうやって
気使ってするの嫌…」
波は目をつむった。

⏰:07/02/16 00:39 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#339 [xまきケたまx]
  
「俺等まだ学生よ?
親の金で生活してる
もしガキできてもさ
育てられないでしょ」

波はうんうんと
頷いている。

「…私は全てを捨てて
育てる自信あるよ」

愛は波に覆い被さる。

「貴方が好きだもん」

⏰:07/02/16 00:44 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#340 [xまきケたまx]
  
「好きッて気持ち
だけぢゃ食べて
いけないでしょ?」

愛は黙った。

「だから付けるし
中にもしないの。」

波は愛を押し退け
起き上がった。

⏰:07/02/16 00:50 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#341 [xまきケたまx]
  
「何か意外だなっ」

愛は布団にくるまる。
波はYシャツの
ボタンをつけ始めた

「意外に真面目だね
波くんって…」

愛は波に微笑んだ。

「まあね。」

⏰:07/02/16 00:55 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#342 [xまきケたまx]
   
…--

「……付けた?」

2人は離れる。

「今日無いんだ…
良いでしょ別に…」

唇に迫ると拒まれた

「やッ…怖いよ…」

「仮に出来てもさ
育てれば良いぢゃん」

波の頬に平手が飛ぶ。

⏰:07/02/16 00:58 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#343 [xまきケたまx]
  
「そこは適当に
流しちゃ駄目だよ…」
「今の私達には
親になる資格無い。」


そんなふうに
由美子は怒られた。



それからは
絶対付けてたし
中なんて
あり得なかったから…

⏰:07/02/16 01:00 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#344 [xまきケたまx]
  
「またボーッとしてる」

愛は波の背中を
ギュッと抱きついた。

「えッ?ごめん…
疲れちゃッたわ〜」

愛の顔は見えない。
見えなくて良い。
自分も今の顔に
笑顔は無いから。


「ぢゃあ帰るね?」
波は愛の手を離し
部屋を出た。

⏰:07/02/16 01:13 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#345 [xまきケたまx]
  
ぼーッとしながら
バイクを走らせた。

あれ…?

波は気付くと
自分の家とは
全く逆の道を
走っていた。

馴染みの町並み。

由美子の家の方だ。

気づかないうちに
家の近くまで
来てしまッていた。

⏰:07/02/16 01:16 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#346 [xまきケたまx]
   
波はバイクを止めて
煙草に火を付ける。


最近身体と頭が
真逆な行動を
取っている気がした

頭では
どうでも良いと
感じているハズなのに
身体は………

「どうした俺。」

波は独り言を呟いた

⏰:07/02/16 01:19 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#347 [xまきケたまx]
  
「今日は
ありがとう…。」

辺りに女の声が
響いた。

聞き覚えのある…
いや,忘れる訳無い
あの声に似ていた。

波は辺りを見回す。

「全然だよ!!
また飲み行こうねッ
また連絡してねッ」

男の声が聞こえ
波は鼻のピアスを
触った。

⏰:07/02/16 01:22 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#348 [xまきケたまx]
  
由美子の家の玄関に
見知らぬ男性と話す
女の姿があッた。

「由美……」

波は言葉を失う。

見知らぬ男に
笑顔で応対する
かつて自分が
愛した女。

「マジかよッ……」

波はバイクに股がり
鍵を差し込む。

⏰:07/02/16 01:25 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#349 [xまきケたまx]
   


嫌だ。
嫌だ。
嫌だ。
嫌だ。



頭にはこの言葉しか
浮かび上がらない。

車のクラクションも
今日は聞こえない。


赤信号も見えない。


頭も目の前も
真っ暗だった。

⏰:07/02/16 01:27 📱:W42SA 🆔:am9ZVRjU


#350 [美月]
初めまして


今日の朝この小説が目に入りSEVENSTARから一気によんでしまいました


とても感動しました要かッこィィ〜ですけどぅちゎ波に惚れてしまいましたあヮラ



ここで質問なのですが波愛用のCHANDANッて本当に存在しますかあ



もしあるなら是非買いたいッて思って

変な事聞いてしまいすみません



主さんの小説スゴイ好きですこれからも応援してます頑張って下さい

⏰:07/02/16 10:02 📱:D902iS 🆔:JgJXT4Ng


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