――CHANDAN。
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#341 [xまきケたまx]
「何か意外だなっ」
愛は布団にくるまる。
波はYシャツの
ボタンをつけ始めた
「意外に真面目だね
波くんって…」
愛は波に微笑んだ。
「まあね。」
:07/02/16 00:55 :W42SA :am9ZVRjU
#342 [xまきケたまx]
…--
「……付けた?」
2人は離れる。
「今日無いんだ…
良いでしょ別に…」
唇に迫ると拒まれた
「やッ…怖いよ…」
「仮に出来てもさ
育てれば良いぢゃん」
波の頬に平手が飛ぶ。
:07/02/16 00:58 :W42SA :am9ZVRjU
#343 [xまきケたまx]
「そこは適当に
流しちゃ駄目だよ…」
「今の私達には
親になる資格無い。」
そんなふうに
由美子は怒られた。
それからは
絶対付けてたし
中なんて
あり得なかったから…
:07/02/16 01:00 :W42SA :am9ZVRjU
#344 [xまきケたまx]
「またボーッとしてる」
愛は波の背中を
ギュッと抱きついた。
「えッ?ごめん…
疲れちゃッたわ〜」
愛の顔は見えない。
見えなくて良い。
自分も今の顔に
笑顔は無いから。
「ぢゃあ帰るね?」
波は愛の手を離し
部屋を出た。
:07/02/16 01:13 :W42SA :am9ZVRjU
#345 [xまきケたまx]
ぼーッとしながら
バイクを走らせた。
あれ…?
波は気付くと
自分の家とは
全く逆の道を
走っていた。
馴染みの町並み。
由美子の家の方だ。
気づかないうちに
家の近くまで
来てしまッていた。
:07/02/16 01:16 :W42SA :am9ZVRjU
#346 [xまきケたまx]
波はバイクを止めて
煙草に火を付ける。
最近身体と頭が
真逆な行動を
取っている気がした
頭では
どうでも良いと
感じているハズなのに
身体は………
「どうした俺。」
波は独り言を呟いた
:07/02/16 01:19 :W42SA :am9ZVRjU
#347 [xまきケたまx]
「今日は
ありがとう…。」
辺りに女の声が
響いた。
聞き覚えのある…
いや,忘れる訳無い
あの声に似ていた。
波は辺りを見回す。
「全然だよ!!
また飲み行こうねッ
また連絡してねッ」
男の声が聞こえ
波は鼻のピアスを
触った。
:07/02/16 01:22 :W42SA :am9ZVRjU
#348 [xまきケたまx]
由美子の家の玄関に
見知らぬ男性と話す
女の姿があッた。
「由美……」
波は言葉を失う。
見知らぬ男に
笑顔で応対する
かつて自分が
愛した女。
「マジかよッ……」
波はバイクに股がり
鍵を差し込む。
:07/02/16 01:25 :W42SA :am9ZVRjU
#349 [xまきケたまx]
嫌だ。
嫌だ。
嫌だ。
嫌だ。
頭にはこの言葉しか
浮かび上がらない。
車のクラクションも
今日は聞こえない。
赤信号も見えない。
頭も目の前も
真っ暗だった。
:07/02/16 01:27 :W42SA :am9ZVRjU
#350 [美月]
:07/02/16 10:02 :D902iS :JgJXT4Ng
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