――CHANDAN。
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#6 [ケまっきーx]
・・・・・。
「そうですか!!良かった!!母に言っておきますよ!喜びますから!」
「波君は活け花は?」
「俺・・・・あんま才能無いみたいで!!!」
波は笑顔で
オレンジに染まった
坊主頭を摩った。
「あら!!鶴田家の独り息子が何言ってるの」
あぁー・・
遅刻するっ!!!!!!
でもなー・・・
このおばさん優しい
からな・・・・。
「そうですね!!頑張りますわ!!ごめんなさい!!僕・・そろそろ」
波は申し訳なさそうに
手を合わせた。
:07/01/09 00:07 :W42SA :88SAfPDU
#7 [ケまっきーx]
「あらごめんなさい!学校頑張りなさいよ!あの学校で頑張るなんて簡単でしょ?!」
おばさんは波の背中を
思いきり叩いた。
痛ってえ!!!!
おばさん加減を
知らないんだから・・
「ハハハッ!!ぢゃあ失礼します!!!」
波は笑顔を絶やさず
おばさんに会釈した
:07/01/09 00:10 :W42SA :88SAfPDU
#8 [ケまっきーx]
学校に着く直前
チャイムの音が響いた。
「あぁーッッ!!!」
校庭で立ち上がり
荒れた息を整えた
「遅刻かよー・・」
波は呟いた。
よりによって・・
今日かよ!!
波は溜め息をついて
校舎へ足を進めた
:07/01/09 00:23 :W42SA :88SAfPDU
#9 [ケまっきーx]
波の通う高校は
けして頭の良い学校
では無い。
ガラガラガラ・・
ゆっくり扉を開けて
辺りを見回す。
「あ!!波来た!!」
一人の声で
皆の視線が一斉に
波に集中する。
「お前声でけーよ!」
波は笑って
教室に入りこむ。
:07/01/09 00:35 :W42SA :88SAfPDU
#10 [ケまっきーx]
「鶴田おはよう。」
波は振り向き
笑ってみせる。
そこには眼鏡をかけた
数学担当の
波のクラス担任をしている先生が立っていた
「おはようっす・・」
「今日何曜日だ?」
先生は不適な笑みを
浮かべている。
「月曜日・・・」
波は溜め息交じりで
呟く。
:07/01/09 00:39 :W42SA :88SAfPDU
#11 [ケまっきーx]
「月曜日の朝。俺の授業に1番遅く遅刻して
来たの生徒は・・?」
「1週間放課後掃除」
波以外の生徒が
声を揃えて叫ぶ。
「俺が最後ーっ!!??」
波はその場で
肩を落とした。
うちのクラスの担任は
めちゃくちゃ綺麗好き
で・こんなルールを
作りやがった。
別にサボる事だって
できるけど・
良い先生なんだ。
だから不思議と皆
この約束を破らない
:07/01/09 00:55 :W42SA :88SAfPDU
#12 [ケまっきーx]
「今日はまずいって」
波は苦笑いで呟く。
何でよりによって
今日なんだよー!!
「デートか?
そりゃ災難だなあ!!」
先生は他人事。
波は席に着いて
机に顔を伏せた。
:07/01/09 00:58 :W42SA :88SAfPDU
#13 [ケまっきーx]
今日の授業は
いつものように
全く身が入らず
ぼーっと過ごした。
最悪な1週間の始まり
「なあー帰ろう?」
廊下から声がする。
声の主は少々
苛立っているようだ
「ぢゃあ要も手伝ってよー!!!?」
要は中学卒業の春に
地元で出会った
それから仲良くなり
今ぢゃ親友。
「嫌だね。
俺掃除だけは無理」
要は暑そうに
Yシャツを上下した
:07/01/09 01:09 :W42SA :88SAfPDU
#14 [ケまっきーx]
「さすがAB型。」
要はそう言って
掃除を続けた。
「嫌味かよ。
チビのO型さん♪」
要は笑いながら
教卓に座り込んだ
「あー・・
今日由美来るのに」
波は作業を早めた。
:07/01/09 01:14 :W42SA :88SAfPDU
#15 [ケまっきーx]
「終わったー!!!」
波は額の汗を拭った
要は先に帰って
しまったみたいで
教室には波1人だった
波はよしっと
意気込んで
急いで走り出した
:07/01/09 01:20 :W42SA :88SAfPDU
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