『異常』━『先輩』
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#180 [正常]
部活終了後、直ぐに帰る支度を調え、いち早く部室から出て行った。
学校の駐輪場に置いてある自分の自転車の所まで足を運ぶと、深い溜息をついた。先輩がいなくてつまらないのか、それとも恋しいのか、どちらにせよ先輩に対する溜息には間違いなかった。
:06/07/16 14:47
:SH901iS
:SEUbjeEo
#181 [正常]
とりあえず、今の時間をケータイで確認することにした。
先輩と部室に残っている日が続いたから、さぞかし早い時間帯なんだろうなと思い、学制ズボンの右ポケットに入っているケータイを取り出して、それを開いた。
すると、1通のメールが届いていた。しかもそれは先輩からのメール。
僕は急いでそのメールの内容を確認した。
【部活が終わったら、昨日の公園に来てほしい。君の知りたいことが分かるかもしれないよ?】
メールにはこう書かれていた。
:06/07/16 14:50
:SH901iS
:SEUbjeEo
#182 [正常]
僕の知りたいこと。
それはあの少女のこと。
僕はケータイを押し込むようにポケットに入れ、自転車のスタンドを勢いよく蹴った。そして自転車に飛び乗ると、力いっぱいペダルをこいだ。
部活をサボるなら僕も誘ってほしかった。
心の中でそう悔やみながら、僕は昨日の公園へと向かった。
:06/07/16 14:52
:SH901iS
:SEUbjeEo
#183 [☆MIKU☆]
:06/07/17 13:36
:N901iC
:qeuALe1s
#184 [正常]
>>183こんにちは。
スミマセン。ことごとく約束を破りました。非常に申し訳ありません。
いつもありがとうございます。本当に感謝です。
:06/07/17 15:13
:SH901iS
:cVuoGIoY
#185 [正常]
多分、昨日よりも公園に着くのが速かった。
僕は公園付近に自転車を停め、息を荒くしながらその淋しげな公園の中に入って行った。
とにかく僕は、昨日少女が座っていたブランコまで走った。
しかしそこには先輩も少女も誰もいなかった。
:06/07/17 15:13
:SH901iS
:cVuoGIoY
#186 [正常]
僕はゆっくりと深呼吸をし、自分を落ち着かせた。
「慌てることは無い。とりあえず、公園の外で先輩を待とう。」
そう自分に言い聞かせ、回れ右をした。そして、公園の出入口に向かって歩き出した時、それは現れた。
:06/07/17 15:15
:SH901iS
:cVuoGIoY
#187 [正常]
いきなり、僕の学生服が後ろから引っ張られている感じがした。
僕は反射的に後ろを振り向いた。だが、誰もいない。
いや、いなかったのではない。見えなかったのだ。
僕は視線を少し下げると、それはいた。
白い肌、白い服、そして、白い髪。
昨日の少女が後ろの学生服の裾を掴んで引っ張っていたのだ。
:06/07/17 15:18
:SH901iS
:cVuoGIoY
#188 [正常]
驚いた僕は身体ごと勢いよく振り向いて、少女の手から裾を引き離した。
一体…いつの間に?
僕が少女の急な出現に怯んでいると、彼女は次に学生服の前の裾を掴んできた。
少女がゆっくりと顔を上げ、僕の眼と合った。
硝子細工のような彼女の眼はとても澄んでいて、ずっと見ていると、魂が吸い取られるのではないかと思うくらい、美しいかった。
しかし、その眼には先輩と同じように、冷たく凍てつくものがあった。
:06/07/17 15:21
:SH901iS
:cVuoGIoY
#189 [正常]
少女の口が静かに開いて声を出した。
「血ぃ、ちょうだい。」
少女が血を、ねだってきた。
先輩が少女に血を吸われた跡を思い出した。その傷跡はとてつもなく酷くて痛そうだった。
そして今、僕にもその傷跡が造られようとしている。
…絶対、嫌だ。
身の危険を感じて、逃げようとした。しかし、身体が動かない。
少女に袖を掴まれているが、身体が動かない理由はどうやらそれだけではないようだ。
おそらく、僕は彼女に恐怖を感じていたのであろう。
血の味を知る彼女に…。
:06/07/17 18:42
:SH901iS
:cVuoGIoY
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