『異常』━『先輩』
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#1 [正常]
小説を書くのは初めてです。
とにかく投げ出さないことが第一の目標です。
:06/06/05 20:32
:SH901iS
:W1NTVNq.
#2 [正常]
僕には尊敬している先輩がいる。僕が通う高校の部活の先輩だ。
僕はその先輩にだけ、名前を付けずにただ『先輩』と呼んでいる。
その先輩の異常ぶりに、僕はその先輩の名前を口に出すのが恐ろしくなったからだ。
その上、先輩といると異常な出来事が次々と起こる。
いや、先輩が異常な出来事を吸い寄せているのかもしれない。
これから此処に、僕が体験した『異常』を記してみたいと思う。
:06/06/05 20:36
:SH901iS
:W1NTVNq.
#3 [正常]
【手】
最初、僕は他の先輩と同じ様に、先輩のことを名前も付け加えて呼んでいた。
しかしこの出来事がきっかけで、僕は先輩の名前を呼ばなくなった。
つまり、先輩の異常ぶりに恐怖した最初の出来事である。
:06/06/05 20:39
:SH901iS
:W1NTVNq.
#4 [正常]
その日、先輩は部活終了後すぐに部室に戻って、パイプイスに座り、テーブルに上半身を突っ伏して寝始めた。
僕はすぐに家へ帰りたくないから部室で読書をしていた。
部員も帰り始め、部室に残ったのは僕と先輩だけとなった。
辺りが次第に、闇に包まれていった。
しばらくして、先輩は上半身をゆっくりと起こし、あくびをした。眼が半開きだ。
:06/06/05 20:42
:SH901iS
:W1NTVNq.
#5 [正常]
先輩はケータイを取出した。おそらく時刻を確認したんだろう。
すぐにケータイをしまい、ゆっくりと立ち上がって帰る支度を始めた。
僕も本の区切りが良い所でついたら帰ることにした。
しかし、中々区切りが良い所でつかない。
先輩は支度も終わり、じゃあねと素っ気なく俺に言って、部室を出ていった。
先輩がいなくなり、急に孤独感が増幅した僕は、区切りが悪いまま本をバッグに入れて、部室から出た。
:06/06/05 21:33
:SH901iS
:W1NTVNq.
#6 [正常]
自転車をダラダラとこいで家に向かった。
しかし、僕はある所で自転車を止めた。
そこは、今は既に使われなくなった工場。
その廃工場の入口付近に見覚えのあるバイクが停めてあった。
遠くてよく見えないが、そのバイクは、ついさっき部室で寝ていた先輩の物に似ていた。
バイクで学校に通う生徒は珍しい。先輩はその珍しい生徒の一人だ。
だから先輩のバイクは印象が強くてよく知っていた。
:06/06/05 21:51
:SH901iS
:W1NTVNq.
#7 [正常]
僕はまさかと思い、もっと近くでバイクを見た。
間違いなくそれは先輩の物だった。
となると、先輩はこの廃工場に入って何かしているのだろうか。
廃工場の入口は、化け物が口を開けた様に大きい。その中を覗いたが、真っ暗で何も見えなかった。
僕の中から恐怖心が溢れてきた。しかし同時に興味心も湧いてきた。
そして興味心が恐怖心に打ち勝ってしまい、僕はその廃工場の潜入を試みることにした。
:06/06/07 06:52
:SH901iS
:Ckattsb6
#8 [ペッツ]
すんごい気になる
(δεδ)
:06/06/07 20:15
:P901iS
:pzCCS7JE
#9 [我輩は匿名である]
ぁたひも

:06/06/07 20:25
:F901iC
:Z1FkUE72
#10 [かなや]
わいも
:06/06/07 22:43
:P901iS
:P5o0jjh6
#11 [我輩は匿名である]
はゃく書いて
:06/06/08 12:00
:SH902i
:Tj8ONNPE
#12 [我輩は匿名である]
まじ気になって仕方ない!はやく書いて
:06/06/08 20:11
:F901iC
:UIAa4Kh.
#13 [正常]
皆さんありがとうございます!とても感激です!そして遅くなり申し訳ありません。どんどん書きたいと思います。
:06/06/12 06:24
:SH901iS
:pJ/IdemI
#14 [正常]
だが、大きく開いた表入口から堂々と入るのは、何と言うか、危険な気がした。第一、潜入というのは他人にばれずにこっそりと入ることである。
よって僕は裏から回って、そこに自転車を停めてから廃工場へ入ることにした。
:06/06/12 06:24
:SH901iS
:pJ/IdemI
#15 [正常]
裏口の鍵は掛かっていなかったため、安易に潜入することが出来た。
廃工場の中は薄暗く、何に使っていたのか分からない機械が所々に設置されていた。
僕はスパイにでもなった気分で、機械等の物影に隠れながら前進していった。
いくらか進んでいくと、広場のような所が見えた。そこには機械が設置されていないで、自由に人々が行き交える様になっている。
そして僕から真っすぐ奥を見ると、四角い入口がぽっかりと開いていた。
外からでは暗くて見えなかったが、どうやら表入口のすぐにこの広場があるらしい。
:06/06/12 06:43
:SH901iS
:pJ/IdemI
#16 [正常]
僕は古錆びた機械に隠れながら、先輩を捜す様に広場の周囲を見渡した。しかし薄暗い闇が邪魔して、先輩の姿を確認することが出来なかった。
けど、何故だか分からないが、『何か』がこの広場のどこかにいる気配を感じた。
:06/06/12 19:22
:SH901iS
:pJ/IdemI
#17 [正常]
僕は少しの間その場で待機することにした。
あまりの静けさに、この世から音が消されたのかと思った。
数分経過したが、何も起こらない。
僕は次第に不安を感じた。
先輩がいるとしたら、少しくらい物音がしても良いはずだ。なのに無音状態が続いている。
僕の感じた気配はただの思い違いだったのだろうか。
僕はそう考え、小さな溜め息をついたその時である。
:06/06/13 06:18
:SH901iS
:jndqux2Q
#18 [正常]
車の走行音が聞こえてきて、その音がこの廃工場に近いてきた。
どうせこの工場を横切るだけだろうと僕は思った。だが、その車の走行音は弱まり、廃工場の敷地内へと入ってきたのだ。
表入口から二つの眩しいヘッドライトが廃工場の中を照らした。
:06/06/13 21:14
:SH901iS
:jndqux2Q
#19 [正常]
僕は車の出現に驚いたが、それよりも明るくなったこの広場に先輩がいるかどうか、周囲を見回して確かめた。
僕から見て、約十メートル離れた所の左側に先輩はいた。後ろにある機械に寄り掛かりながら、少し顔を車の方に向けていた。
やはりあの気配は思い違いではなかった。
:06/06/13 23:13
:SH901iS
:jndqux2Q
#20 [正常]
やがて、ヘッドライトがついている状態で車のエンジンが止まり、運転手がドアを開けて出てきた。
運転手は男性で、片手にはコートを持っていた。
その男性は一歩ずつ足を運び、工場内に入ってきた。普段は気にも止めない足音でも、ここでは騒音のように聞こえた。
男性は歩くのをやめ、先輩と向き合った。
車のライトが、二人の横の姿を影にして写し出した。
:06/06/14 20:34
:SH901iS
:kQuxGO6I
#21 [正常]
少しの間、沈黙が続いた。
「お久しぶりですね。」
最初に沈黙を破ったのは先輩だった。
「そうだな。」
後から男性の声が聞こえた。
「驚きましたよ。柊さんから俺にメールを送るなんて、滅多にないですし。」
先輩のその言葉で、男性の名字が柊ということが解った。
「突然こんな場所に呼び出してすまない。」
柊という男性の声は少し鋭い感じだった。
「別に構いませんよ。俺も暇でしたし。そんなことより、話とは何ですか?」
先輩が尋ねた。
:06/06/15 00:32
:SH901iS
:5ry/fRXU
#22 [正常]
「…頼みたいことがあるんだ。」
僕は柊の声が次第に暗くなってゆくのを感じた。
「柊さんが俺に何か頼むなんて珍しいですね。」
先輩の声は、ずっと変わらず平淡だ。
「……………。」
柊はしばらく黙り込んだ後、ゆっくりと口を開け、こう言った。
「君の手を譲ってほしい。」
:06/06/15 22:33
:SH901iS
:5ry/fRXU
#23 [(・∀・)]
主続きが気になる!!書いてくれ〜
:06/06/16 23:28
:W21SA
:aJV2E09g
#24 [正常]
自分の小説とも言えない小説を読んでくれている方がいるなんて、凄まじく嬉しいです。
昨日更新しなくてごめんなさい。しかしコメントを頂いてやる気が出ました。
それでは続きです。
:06/06/17 21:18
:SH901iS
:2Gd1leys
#25 [正常]
柊の右手からスルリとコートが抜け落ちる。工場内は、コートが地面をたたく音で広がった。
コートが擦り抜けた手には、刃渡り20p以上はある大きなナタが握られていた。
:06/06/17 21:19
:SH901iS
:2Gd1leys
#26 [正常]
柊の有り得ない発言、そして手に握られてる有り得ない物、僕はそれらを疑った。
しかしそれは全て事実であり、有り得ているのだ。
僕の身体中の血が勢いよく引いていき、そして勢いよく嫌な汗が噴き出るのを感じた。
:06/06/17 22:45
:SH901iS
:2Gd1leys
#27 [(・∀・)]
主の小説おもしろいよ♪どうなるのか楽しみにしてます!!
:06/06/18 01:02
:W32SA
:q5F.pg9o
#28 [我輩は匿名である]
:06/06/18 12:19
:SA700iS
:UBM0P5l6
#29 [正常]
ああ…。皆様のご声援があまりにも嬉しすぎて手が震えています。
本当にありがとうございます!
では続きです。
:06/06/18 20:01
:SH901iS
:BEb9St5I
#30 [正常]
まさか…そのナタで先輩の手を…。
「そのナタで俺の手を切り落とす気ですか?」
僕が思ってたことを、先輩がそのまま柊に尋ねた。
先輩の声は恐ろしいほど冷静だった。冷静なのは声だけではない。先輩の横顔は、柊の持ってる凶器に全く動じていなかった。
:06/06/18 20:05
:SH901iS
:BEb9St5I
#31 [(・∀・)]
主大変だとおもうけど更新がんばってくださいね☆
:06/06/18 20:46
:W32SA
:q5F.pg9o
#32 [正常]
はい。頑張ります。
というか、こうやってコメントをしてくれたおかげで頑張れます。本当に感謝します。
:06/06/18 21:39
:SH901iS
:BEb9St5I
#33 [正常]
柊は何も言わず、先輩に向かって歩きだした。先輩は逃げもせず静止していた。
柊と先輩の距離は次第に狭まり、二人の間には1mも満たない空間ができた。
:06/06/18 21:40
:SH901iS
:BEb9St5I
#34 [正常]
「両手を前に出してくれ。」
強張った声で、柊は先輩にそう命令した。
「嫌だ。と断ったらどうします?」
まるで柊をからかっているかの様に、先輩は質問した。
「その時は、君を殺す。」
柊は真剣に言った。
:06/06/18 23:37
:SH901iS
:BEb9St5I
#35 [(・∀・)]
怖え〜(>_<)手なくなるんかいな?むっちゃドキドキやん☆
:06/06/19 00:01
:W32SA
:EVWWEz0c
#36 [正常]
先輩は少し考えるかの様に静まり返っていたが、
「いいですよ。俺の手を譲りましょう。」
と微笑んで言って、両方の袖をめくりあげ、ゆっくりと両手を前に突き出した。
:06/06/19 00:02
:SH901iS
:mRg8FEz2
#37 [正常]
先輩の行動に、僕は驚愕した。
確かに、殺されるよりは両手を切り落とされる方がよっぽど増しだが、先輩は素直すぎる。
まるで、先輩にとって自分の両手は『身体の一部』ではなく、ただの『道具』としか認識していないかのようだった。
:06/06/19 00:39
:SH901iS
:mRg8FEz2
#38 [正常]
柊が先輩の左側に回って、僕と柊が向き合うようになった。
僕は見つかったら危険だと思い、自分の頭を物影に引っ込めた。しかし、柊の眼は先輩の両手に釘付けだった。
僕は再び顔を物影から出して、二人の様子を窺った。
:06/06/19 00:40
:SH901iS
:mRg8FEz2
#39 [我輩は匿名である]
小説ぉもしろぃです〜☆★
続きが気になるぅ(ノД ̄)
更新頑張ってさぃね♪応援してます!!
:06/06/19 02:24
:W21T
:H1QSDan6
#40 [正常]
ご声援ありがとうございます。本当に嬉しいです。
これはもう毎日更新しなければ罰当たりですね。
張り切って書き続けます。
:06/06/19 06:33
:SH901iS
:mRg8FEz2
#41 [正常]
柊が先輩の両手を左手で掴んだ。その後、右手に持っているナタを、先輩の両手首に刃を立てるようにして軽く置き、何処を切断するか考えていた。
:06/06/19 07:13
:SH901iS
:mRg8FEz2
#42 [正常]
今のうちに助けないと、先輩が危ない。
僕は、頭ではそう思っていたが、身体がいうことを効かない。柊の持っているナタがあまりにも恐ろしくて、身体が完全に硬直していたのだ。
ならば大声を出し、柊の注意をこちらへ引き付けようと考えたが、喉まで硬直していたから声を出すことも出来きず、僕は先輩をただ見守るしかなかった。
:06/06/19 07:20
:SH901iS
:mRg8FEz2
#43 [正常]
そして、切断地点を決めた柊は、大きくナタを振り上げた。
「ああっ、ちょっと待って下さい。」
柊のナタが頂点まで振り上げられたその時、先輩が何か思い付いたかのように、一旦柊を止めた。
「なんだ?」
柊はナタを振り上げたまま首を曲げ、先輩の顔を見た。途中で止められたから、機嫌が悪い声だった。
「柊さんはただ単に手が欲しいのですか?」
自分の両手が危ないというのに先輩は相変わらず冷静だった。
:06/06/19 20:02
:SH901iS
:mRg8FEz2
#44 [(・∀・)]
主がんばれ(*^_^*)
:06/06/19 22:25
:W32SA
:EVWWEz0c
#45 [ュリカ]
あ〜早く続き見たいです(>人<)すごく楽しいです!
:06/06/19 23:49
:W32T
:fpa9Z9No
#46 [正常]
皆様、本当に嬉しい限りです。
嬉しさのあまり、手が…手が震えてます。
それでは続きを少し更新します。
:06/06/20 01:37
:SH901iS
:geb5RIk2
#47 [正常]
「いいや、君の手が欲しかったんだ。」
首を横に振り、柊が言った。
「何故、俺の手が欲しいのですか?野郎の手ですよ?」
先輩は柊に問い続けた。
:06/06/20 01:42
:SH901iS
:geb5RIk2
#48 [正常]
すると、柊は視線を先輩の両手に戻し、少し考えた後にこう言った。
「君の手が特別な物に見えるんだ。穢れなく美しい、まるで聖母の手の様に。」
「そう…ですか。」
先輩のその言葉は、何となく切ない感じがした。
:06/06/20 20:57
:SH901iS
:geb5RIk2
#49 [正常]
ほどなくして、柊が口を開いた。
「それじゃあ、切るよ。」
「ええ、どうぞ。」
先輩はあっさりと言う。
ナタを振り上げた状態で停止していた柊の右手が、ピクッと少し作動した。
「言い忘れたことがあった。………『ありがとう』」
柊は先輩に礼を言うと、右手をおもいっきり下に振り落とした。
「「ドシャッ」」と、鈍い音が工場内に響き渡った。
:06/06/20 23:24
:SH901iS
:geb5RIk2
#50 [まみーーーい]
:06/06/20 23:35
:N901iS
:V2ocqCKE
#51 [正常]
コメントありがとうございます。素で嬉しいです。
頑張らなくては…。
気合いが入りました。
:06/06/21 22:51
:SH901iS
:PrEYmVVw
#52 [正常]
やがて、その鈍い音は闇に溶けるように消えていった。
だがすぐに、硬質な塊が地面に落下し、重低音を発した。その塊の正体は、ついさっき人の手首を切断した、大きなナタ。
:06/06/21 22:53
:SH901iS
:PrEYmVVw
#53 [正常]
一人の人間がうずくまっているのを僕は見た。
車のヘッドライトを反射するおびただしい量の血液が、その人付近の地面にじわじわと広がっていく。
うずくまっている人間、それは先輩ではなく、柊であった。
:06/06/21 22:55
:SH901iS
:PrEYmVVw
#54 [ぷー]
おもろぃゎぁ〜!!「
気になるA♪
:06/06/21 23:01
:W41H
:ClvATKE2
#55 [我輩は匿名である]
気になって寝れないんですけどぉ

:06/06/21 23:25
:N901iC
:9Owkf8Tk
#56 [正常]
皆様、本当に感謝します。
皆様のご声援が嬉しくて、ついさっき叫びました。
更新が遅くてすみません。
:06/06/22 23:09
:SH901iS
:Pb6aPpNw
#57 [正常]
柊がナタを振り落とした瞬間、その時にそれは起こった。
先輩が素早く両手を引っ張り、先輩の両手を掴んでいた柊の左手が、切断される地点にズレてしまったのだ。
勢いがついたナタは、誰にも止めることは出来ない。そのまま切断地点を目掛けて下降し、柊の左手首を奇麗に切断した。
:06/06/22 23:12
:SH901iS
:Pb6aPpNw
#58 [正常]
柊はあまりの苦痛に声も出ないらしい。ナタを地面に落とし、そのままうずくまってしまったのだ。
先輩は、そんな柊を見下す様にして立っていた。
:06/06/23 00:37
:SH901iS
:EOY7B6v6
#59 [正常]
「柊さん、確かあなたは俺の手が、聖母の手の様に見えると、おっしゃってましたよね。」
先輩は、両手を掴んだまま硬直している柊の左手をほどきながら、淡々と言う。
しかし、柊の左手をほどき終えた後、先輩の雰囲気が急に変わった。冷静、いや冷酷な声でこう言った。
「けど俺には自分の手が、穢れて醜い悪魔の手の様に見えます。」
その言葉に、僕は身震いをした。まるで、冷たい手が僕の背中を撫でているようだった。
:06/06/23 00:39
:SH901iS
:EOY7B6v6
#60 [らら+゚]
まじ☆ォモシロイ!!主☆頑張れ!
:06/06/23 00:43
:N900iS
:2NP4QOAs
#61 [ゅぅ]
:06/06/23 10:01
:N701i
:ZjCS87T6
#62 [正常]
ああ、なんて嬉しいことなんでしょう。
嬉しすぎてハシャギましたよ。ついさっき。
更新がいつも遅い自分が憎いです。そして皆様、こんな自分をどうか許してやって下さい。
では続きです。
:06/06/24 00:12
:SH901iS
:PcxrD/WI
#63 [正常]
「まー、もしも俺の手が『聖母の手』でしたら、柊さんの左手はこんなことにはならなかったでしょう。『悪魔の手』だったからこそ、このような結果にたどり着いた訳ですし。」
先輩はいつもの冷静な声に戻り、切れた左手を持ち主の傍に置いた。その手の持ち主は、未だにうずくまったまま動こうとはしない。
:06/06/24 00:14
:SH901iS
:PcxrD/WI
#64 [正常]
そして先輩は、それではと別れの挨拶を言って、この廃工場の出入口に向かって歩き出した。
足音が波紋の様に響く。
先輩の後ろ姿が僕の眼に写る。
恐怖で硬直していた自分の身体が、わずかながら解れてきた。
:06/06/24 00:15
:SH901iS
:PcxrD/WI
#65 [正常]
だが、先輩が唐突に立ち止まった。と思いきや、ゆっくりと僕の方を振り向いたのだ。
油断していた僕は、物影から顔をおもいっきり出していた。だから完全に先輩と眼が合ってしまった。
先輩は僕に冷たい笑みを見せた。
少し解れた身体が再び硬直した。
ヤバイ、気付かれた!先輩がこっちに来る!
僕はそう予想し、戸惑った。けど先輩は顔を前に戻し、歩くことを続けた。僕がいても別に構わない、まるでそんな感じだった。
:06/06/24 00:50
:SH901iS
:PcxrD/WI
#66 [正常]
車のライトに照らされながら、廃工場を出ていく先輩。やがてバイクのエンジン音が聞こえ、先輩は行ってしまった。
工場内には僕と柊の二人だけとなった。
しばらくして、柊が身体を起こし始めた。
僕は警戒するように、物影に隠れた。
柊は震えながら立ち上がり、切断された自分の左手を拾った。
:06/06/24 16:19
:SH901iS
:PcxrD/WI
#67 [る]
まぢ気になる~~
:06/06/24 17:35
:PENCK
:AGvmnkZg
#68 [正常]
その後、ナタを巻いていたコートがある場所まで歩き、コートを左腕の先端部にグルグル巻いた。
巻き終えると、少しの間立ちすくんでいた。その時、柊は呟くように、だけどはっきりと言うように、口を開いた。
「いつか絶対…手に入れる。」
:06/06/24 17:36
:SH901iS
:PcxrD/WI
#69 [我輩は匿名である]
まぢ気になります!! どんなにかかってもぃぃので、書いて下さい(*>u<*)
:06/06/25 00:23
:SA700iS
:3NKC9OBk
#70 [正常]
>>67>>69またしてもコメントが…。
本当に嬉しいです。嬉しすぎて逆に不安です。でも嬉しいです。嬉しすぎて文が変です。でも嬉しいです。
:06/06/25 00:54
:SH901iS
:m.L9672g
★コメント★
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