『異常』━『先輩』
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#18 [正常]
車の走行音が聞こえてきて、その音がこの廃工場に近いてきた。

どうせこの工場を横切るだけだろうと僕は思った。だが、その車の走行音は弱まり、廃工場の敷地内へと入ってきたのだ。

表入口から二つの眩しいヘッドライトが廃工場の中を照らした。

⏰:06/06/13 21:14 📱:SH901iS 🆔:jndqux2Q


#19 [正常]
僕は車の出現に驚いたが、それよりも明るくなったこの広場に先輩がいるかどうか、周囲を見回して確かめた。

僕から見て、約十メートル離れた所の左側に先輩はいた。後ろにある機械に寄り掛かりながら、少し顔を車の方に向けていた。

やはりあの気配は思い違いではなかった。

⏰:06/06/13 23:13 📱:SH901iS 🆔:jndqux2Q


#20 [正常]
やがて、ヘッドライトがついている状態で車のエンジンが止まり、運転手がドアを開けて出てきた。

運転手は男性で、片手にはコートを持っていた。

その男性は一歩ずつ足を運び、工場内に入ってきた。普段は気にも止めない足音でも、ここでは騒音のように聞こえた。

男性は歩くのをやめ、先輩と向き合った。

車のライトが、二人の横の姿を影にして写し出した。

⏰:06/06/14 20:34 📱:SH901iS 🆔:kQuxGO6I


#21 [正常]
少しの間、沈黙が続いた。
「お久しぶりですね。」

最初に沈黙を破ったのは先輩だった。

「そうだな。」

後から男性の声が聞こえた。

「驚きましたよ。柊さんから俺にメールを送るなんて、滅多にないですし。」

先輩のその言葉で、男性の名字が柊ということが解った。

「突然こんな場所に呼び出してすまない。」

柊という男性の声は少し鋭い感じだった。

「別に構いませんよ。俺も暇でしたし。そんなことより、話とは何ですか?」

先輩が尋ねた。

⏰:06/06/15 00:32 📱:SH901iS 🆔:5ry/fRXU


#22 [正常]
「…頼みたいことがあるんだ。」

僕は柊の声が次第に暗くなってゆくのを感じた。

「柊さんが俺に何か頼むなんて珍しいですね。」

先輩の声は、ずっと変わらず平淡だ。

「……………。」

柊はしばらく黙り込んだ後、ゆっくりと口を開け、こう言った。





「君の手を譲ってほしい。」

⏰:06/06/15 22:33 📱:SH901iS 🆔:5ry/fRXU


#23 [(・∀・)]
主続きが気になる!!書いてくれ〜

⏰:06/06/16 23:28 📱:W21SA 🆔:aJV2E09g


#24 [正常]
自分の小説とも言えない小説を読んでくれている方がいるなんて、凄まじく嬉しいです。
昨日更新しなくてごめんなさい。しかしコメントを頂いてやる気が出ました。
それでは続きです。

⏰:06/06/17 21:18 📱:SH901iS 🆔:2Gd1leys


#25 [正常]
柊の右手からスルリとコートが抜け落ちる。工場内は、コートが地面をたたく音で広がった。

コートが擦り抜けた手には、刃渡り20p以上はある大きなナタが握られていた。

⏰:06/06/17 21:19 📱:SH901iS 🆔:2Gd1leys


#26 [正常]
柊の有り得ない発言、そして手に握られてる有り得ない物、僕はそれらを疑った。

しかしそれは全て事実であり、有り得ているのだ。

僕の身体中の血が勢いよく引いていき、そして勢いよく嫌な汗が噴き出るのを感じた。

⏰:06/06/17 22:45 📱:SH901iS 🆔:2Gd1leys


#27 [(・∀・)]
主の小説おもしろいよ♪どうなるのか楽しみにしてます!!

⏰:06/06/18 01:02 📱:W32SA 🆔:q5F.pg9o


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