『異常』━『先輩』
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#2 [正常]
僕には尊敬している先輩がいる。僕が通う高校の部活の先輩だ。

僕はその先輩にだけ、名前を付けずにただ『先輩』と呼んでいる。

その先輩の異常ぶりに、僕はその先輩の名前を口に出すのが恐ろしくなったからだ。

その上、先輩といると異常な出来事が次々と起こる。
いや、先輩が異常な出来事を吸い寄せているのかもしれない。

これから此処に、僕が体験した『異常』を記してみたいと思う。

⏰:06/06/05 20:36 📱:SH901iS 🆔:W1NTVNq.


#3 [正常]
【手】
最初、僕は他の先輩と同じ様に、先輩のことを名前も付け加えて呼んでいた。

しかしこの出来事がきっかけで、僕は先輩の名前を呼ばなくなった。

つまり、先輩の異常ぶりに恐怖した最初の出来事である。

⏰:06/06/05 20:39 📱:SH901iS 🆔:W1NTVNq.


#4 [正常]
その日、先輩は部活終了後すぐに部室に戻って、パイプイスに座り、テーブルに上半身を突っ伏して寝始めた。

僕はすぐに家へ帰りたくないから部室で読書をしていた。

部員も帰り始め、部室に残ったのは僕と先輩だけとなった。

辺りが次第に、闇に包まれていった。

しばらくして、先輩は上半身をゆっくりと起こし、あくびをした。眼が半開きだ。

⏰:06/06/05 20:42 📱:SH901iS 🆔:W1NTVNq.


#5 [正常]
先輩はケータイを取出した。おそらく時刻を確認したんだろう。

すぐにケータイをしまい、ゆっくりと立ち上がって帰る支度を始めた。

僕も本の区切りが良い所でついたら帰ることにした。
しかし、中々区切りが良い所でつかない。

先輩は支度も終わり、じゃあねと素っ気なく俺に言って、部室を出ていった。

先輩がいなくなり、急に孤独感が増幅した僕は、区切りが悪いまま本をバッグに入れて、部室から出た。

⏰:06/06/05 21:33 📱:SH901iS 🆔:W1NTVNq.


#6 [正常]
自転車をダラダラとこいで家に向かった。

しかし、僕はある所で自転車を止めた。

そこは、今は既に使われなくなった工場。

その廃工場の入口付近に見覚えのあるバイクが停めてあった。

遠くてよく見えないが、そのバイクは、ついさっき部室で寝ていた先輩の物に似ていた。

バイクで学校に通う生徒は珍しい。先輩はその珍しい生徒の一人だ。

だから先輩のバイクは印象が強くてよく知っていた。

⏰:06/06/05 21:51 📱:SH901iS 🆔:W1NTVNq.


#7 [正常]
僕はまさかと思い、もっと近くでバイクを見た。

間違いなくそれは先輩の物だった。

となると、先輩はこの廃工場に入って何かしているのだろうか。

廃工場の入口は、化け物が口を開けた様に大きい。その中を覗いたが、真っ暗で何も見えなかった。

僕の中から恐怖心が溢れてきた。しかし同時に興味心も湧いてきた。

そして興味心が恐怖心に打ち勝ってしまい、僕はその廃工場の潜入を試みることにした。

⏰:06/06/07 06:52 📱:SH901iS 🆔:Ckattsb6


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