『異常』━『先輩』
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#310 [正常]
「ここいらの山にそんな健造物があっただなんて…。」
そのような珍しい屋敷なら、噂や何かで耳にしていてもおかしくないのに、初耳だった。
先輩はその後、敷地内に入って屋敷の玄関まで行くと、ドアを軽く叩いたそうだ。しかし何も応答が無く、ドアの鍵も掛かっていたから屋敷内に入ることは出来なかった、と先輩は言った。
:06/09/02 00:30
:SH901iS
:rfmAQaus
#311 [正常]
しかしそこで諦める先輩ではなかった。
先輩は一旦山から降りて、畑仕事をしている人や散歩をしている人等に、その屋敷について聞き込みをしたそうだ。
「屋敷について知らない人が多くてね、時間が掛かったし骨も折ったよ。」
全く骨を折ったような雰囲気が先輩には無かった。
:06/09/02 00:37
:SH901iS
:rfmAQaus
#312 [正常]
「でも、結構聞き出すことができたよ。その屋敷は戦前から既に建てられていたらしい。それと、屋敷には夫婦が住んでいたんだが、10年前くらいに夫の方が亡くなっていると聞いた。」
「白い少女はその夫婦の子供なんでしょうか?」
「それについても尋ねてみたよ。そのご夫婦の間にお子さんはいましたか?ってね。けど知っている人は1人もいなかった。」
なんだ。と、僕は落ち込んだ。もう少し彼女について知りたかった。
:06/09/02 00:44
:SH901iS
:rfmAQaus
#313 [正常]
そんな僕の様子を見ていた先輩は、笑顔で言った。
「気を落とすのが早いよ。話はまだ、終わってはいない。」
その言葉に僕は過剰に敏感した。まだ話が終わっていないことに喜びを感じていたのだ。
:06/09/02 00:48
:SH901iS
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