『異常』━『先輩』
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#472 [正常]
長い廊下を歩くこと数分、先輩はエレベーターの前で止まった。どうやら目的地はここの階ではなさそうだ。
やがて微かな電子音と共にエレベーターの扉が開き、先輩がその中へと入っていった。追うように僕もエレベーターに乗った。
エレベーターの中は明るく、そしてやたらと広かった。
:06/12/24 21:39
:SH901iS
:4YAVmZ3A
#473 [正常]
それにしても、先輩は何階に行くつもりなんだろうか。
ここは三階建ての病院で、さっきまでいた階は一階である。エレベーターを使うということは、きっと三階に行く気なんだろう。
そう予測した僕は、先輩がどこの階のボタンを押したのか覗いた。
ひとつだけ光っているボタン、それはB2と記されていた。つまり地下二階である
:06/12/24 21:41
:SH901iS
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#474 [正常]
不意を打たれた。まさか上の階ではなく、下の階に行くとは思いもよらなかった。
「この病院って、地下室もあるんですか。さほど大きくもない病院なのに、地下室があるなんて贅沢ですね。」
「まーね。でも地下に続く階段が無いから、エレベーターでしか地下には行けないけど。」
なるほど。だから先輩はわざわざエレベーターを使ったのかと、僕は納得した。
:06/12/24 21:42
:SH901iS
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#475 [正常]
そうこう先輩と話してる内に、エレベーターは地下二階に着いた。
さっきと同じ電子音と共に扉がゆっくりと開く。エレベーターの中の光が外に漏れていった。またもや一直線の廊下。しかもエレベーターから出て扉が閉まると、暗くて全く何も見えない。
完全なる闇の中、一体どうすれば良いか戸惑う僕に、突然光が照らされた。先輩が懐中電灯の光を僕に向けていたのだ。
:06/12/24 21:44
:SH901iS
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#476 [正常]
僕は懐中電灯を見つめ、こんな物がどこにあったのか訊くと、エレベーターを出てすぐの壁に掛けてあったと先輩は答えた。
なんでもここ地下二階は、水道は流れているが電気は通っていないらしい。だからここはいつも暗闇で染まっているだと、先輩が教えてくれた。
僕のケータイは家に置きっぱなし。先輩は更衣室にケータイを置いていった。つまり、周囲を照らす物は、先輩が手にしている懐中電灯のみとなった。
:06/12/24 21:46
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