『異常』━『先輩』
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#51 [正常]
コメントありがとうございます。素で嬉しいです。
頑張らなくては…。
気合いが入りました。

⏰:06/06/21 22:51 📱:SH901iS 🆔:PrEYmVVw


#52 [正常]
やがて、その鈍い音は闇に溶けるように消えていった。

だがすぐに、硬質な塊が地面に落下し、重低音を発した。その塊の正体は、ついさっき人の手首を切断した、大きなナタ。

⏰:06/06/21 22:53 📱:SH901iS 🆔:PrEYmVVw


#53 [正常]
一人の人間がうずくまっているのを僕は見た。

車のヘッドライトを反射するおびただしい量の血液が、その人付近の地面にじわじわと広がっていく。







うずくまっている人間、それは先輩ではなく、柊であった。

⏰:06/06/21 22:55 📱:SH901iS 🆔:PrEYmVVw


#54 [ぷー]
おもろぃゎぁ〜!!「
気になるA♪

⏰:06/06/21 23:01 📱:W41H 🆔:ClvATKE2


#55 [我輩は匿名である]
気になって寝れないんですけどぉ

⏰:06/06/21 23:25 📱:N901iC 🆔:9Owkf8Tk


#56 [正常]
皆様、本当に感謝します。
皆様のご声援が嬉しくて、ついさっき叫びました。

更新が遅くてすみません。

⏰:06/06/22 23:09 📱:SH901iS 🆔:Pb6aPpNw


#57 [正常]
柊がナタを振り落とした瞬間、その時にそれは起こった。

先輩が素早く両手を引っ張り、先輩の両手を掴んでいた柊の左手が、切断される地点にズレてしまったのだ。

勢いがついたナタは、誰にも止めることは出来ない。そのまま切断地点を目掛けて下降し、柊の左手首を奇麗に切断した。

⏰:06/06/22 23:12 📱:SH901iS 🆔:Pb6aPpNw


#58 [正常]
柊はあまりの苦痛に声も出ないらしい。ナタを地面に落とし、そのままうずくまってしまったのだ。

先輩は、そんな柊を見下す様にして立っていた。

⏰:06/06/23 00:37 📱:SH901iS 🆔:EOY7B6v6


#59 [正常]
「柊さん、確かあなたは俺の手が、聖母の手の様に見えると、おっしゃってましたよね。」

先輩は、両手を掴んだまま硬直している柊の左手をほどきながら、淡々と言う。
しかし、柊の左手をほどき終えた後、先輩の雰囲気が急に変わった。冷静、いや冷酷な声でこう言った。

「けど俺には自分の手が、穢れて醜い悪魔の手の様に見えます。」

その言葉に、僕は身震いをした。まるで、冷たい手が僕の背中を撫でているようだった。

⏰:06/06/23 00:39 📱:SH901iS 🆔:EOY7B6v6


#60 [らら+゚]
まじ☆ォモシロイ!!主☆頑張れ!

⏰:06/06/23 00:43 📱:N900iS 🆔:2NP4QOAs


#61 [ゅぅ]
初めましてスゴィぉもしろぃはまっちゃぃましたぁ応援してるので頑張ってくださぃ

⏰:06/06/23 10:01 📱:N701i 🆔:ZjCS87T6


#62 [正常]
ああ、なんて嬉しいことなんでしょう。
嬉しすぎてハシャギましたよ。ついさっき。


更新がいつも遅い自分が憎いです。そして皆様、こんな自分をどうか許してやって下さい。
では続きです。

⏰:06/06/24 00:12 📱:SH901iS 🆔:PcxrD/WI


#63 [正常]
「まー、もしも俺の手が『聖母の手』でしたら、柊さんの左手はこんなことにはならなかったでしょう。『悪魔の手』だったからこそ、このような結果にたどり着いた訳ですし。」

先輩はいつもの冷静な声に戻り、切れた左手を持ち主の傍に置いた。その手の持ち主は、未だにうずくまったまま動こうとはしない。

⏰:06/06/24 00:14 📱:SH901iS 🆔:PcxrD/WI


#64 [正常]
そして先輩は、それではと別れの挨拶を言って、この廃工場の出入口に向かって歩き出した。

足音が波紋の様に響く。

先輩の後ろ姿が僕の眼に写る。

恐怖で硬直していた自分の身体が、わずかながら解れてきた。

⏰:06/06/24 00:15 📱:SH901iS 🆔:PcxrD/WI


#65 [正常]
だが、先輩が唐突に立ち止まった。と思いきや、ゆっくりと僕の方を振り向いたのだ。

油断していた僕は、物影から顔をおもいっきり出していた。だから完全に先輩と眼が合ってしまった。

先輩は僕に冷たい笑みを見せた。

少し解れた身体が再び硬直した。

ヤバイ、気付かれた!先輩がこっちに来る!

僕はそう予想し、戸惑った。けど先輩は顔を前に戻し、歩くことを続けた。僕がいても別に構わない、まるでそんな感じだった。

⏰:06/06/24 00:50 📱:SH901iS 🆔:PcxrD/WI


#66 [正常]
車のライトに照らされながら、廃工場を出ていく先輩。やがてバイクのエンジン音が聞こえ、先輩は行ってしまった。

工場内には僕と柊の二人だけとなった。

しばらくして、柊が身体を起こし始めた。

僕は警戒するように、物影に隠れた。

柊は震えながら立ち上がり、切断された自分の左手を拾った。

⏰:06/06/24 16:19 📱:SH901iS 🆔:PcxrD/WI


#67 [る]
まぢ気になる~~

⏰:06/06/24 17:35 📱:PENCK 🆔:AGvmnkZg


#68 [正常]
その後、ナタを巻いていたコートがある場所まで歩き、コートを左腕の先端部にグルグル巻いた。

巻き終えると、少しの間立ちすくんでいた。その時、柊は呟くように、だけどはっきりと言うように、口を開いた。

「いつか絶対…手に入れる。」

⏰:06/06/24 17:36 📱:SH901iS 🆔:PcxrD/WI


#69 [我輩は匿名である]
まぢ気になります!! どんなにかかってもぃぃので、書いて下さい(*>u<*)

⏰:06/06/25 00:23 📱:SA700iS 🆔:3NKC9OBk


#70 [正常]
>>67
>>69

またしてもコメントが…。
本当に嬉しいです。嬉しすぎて逆に不安です。でも嬉しいです。嬉しすぎて文が変です。でも嬉しいです。

⏰:06/06/25 00:54 📱:SH901iS 🆔:m.L9672g


#71 [正常]
柊はふらついた足取りで、ライトがついている自分の車まで歩いた。

やがて柊は車に乗り、いびつにそれを操縦し、廃工場から消えていった。

柊の車のライトが無くなった工場内は、再び暗闇が支配した。

僕は念のため、柊が行ってしまった後も、そのまま5分間動かなかった。

⏰:06/06/25 00:55 📱:SH901iS 🆔:m.L9672g


#72 [正常]
僕は深呼吸をした後、物影に隠れるのをやめ、先輩と柊の二人がいた所へ行ってみた。

その周辺をケータイの画面の光で照らしてみると、柊の血液が地面に広がっていた。
よく出血多量で死ななかったよな。と、地面に染み付いている血液を見てそう思った。

⏰:06/06/25 02:16 📱:SH901iS 🆔:m.L9672g


#73 []
怖いケドおもしろい展開が気になる..まぢハマりマシタ
頑張ってくださぃ

⏰:06/06/25 09:33 📱:F902i 🆔:eSYLLzZ2


#74 [みなみ]
すっごいおもしろい
本でたら買うし

⏰:06/06/25 10:26 📱:P902i 🆔:SXCxYAXA


#75 [正常]
>>73
>>74

感激としか言うようがありません。感激すぎて逆立ちしました。首捻挫しました。いや本当に感激します。

⏰:06/06/25 12:13 📱:SH901iS 🆔:m.L9672g


#76 [正常]
他の所も照らしてみた。すると、大きな塊を発見した。その塊は、柊の左手を一瞬にして切断した、あのナタである。刃の一部に、柊の血液が付着していて紅かかった。

僕はそれを見て、息を飲んだ。人間の一部分を切り落とした凶器が、自分の眼の前にある。

⏰:06/06/25 12:14 📱:SH901iS 🆔:m.L9672g


#77 [正常]
このナタをどうすれば良いか、考えた。この廃工場には人が滅多に来ない。だからそのまま放置してても問題にはならないだろう。

僕はそのナタの柄を握り、持ち上げてみた。




重い。そして恐い。…けど、欲しい。



気付いたら、僕は裏口から廃工場を出ていた。何かに憑かれた気分だった。

右手にはあのナタが握られていた。何だか気味が悪くなった。

⏰:06/06/25 13:54 📱:SH901iS 🆔:m.L9672g


#78 [まみ孑]
主サンのキャラがまみ孑わすきです。
主サンの文才にまみ孑わ憧れます。

⏰:06/06/25 13:57 📱:W41T 🆔:od6cc77s


#79 [正常]
>>78
いや、もう、照れます。
すごく嬉しいです。

⏰:06/06/25 15:09 📱:SH901iS 🆔:m.L9672g


#80 [正常]
しかし、また廃工場に入って、ナタを置きに行くのは面倒である。というか、もうあの中には入りたくない。
僕はバッグからスポーツタオルを取り出した。それをナタに巻いて、バッグの中に入れた。

僕は自転車に乗り、猛スピードで自宅に直行した。

⏰:06/06/25 15:11 📱:SH901iS 🆔:m.L9672g


#81 [リキ]
やっぱこの小説おもしろぃです!!どんどん書いて下さい!!!!楽しみにしてます!

⏰:06/06/25 16:52 📱:SA700iS 🆔:3NKC9OBk


#82 [やぁこ]
このお話面白いです!最初から見てます!照れやな主とのギャップも最高です!
マジでぁんた天才!!ぁんたが大将!頑張って下さい!!!!

⏰:06/06/25 17:36 📱:SH901iS 🆔:jN3AyFts


#83 [リィ]
ウチもズット読んでますゥめッちぁ面白L1そして照れ屋さんな主がマヂナィスやンワラ 応援してるんで頑張ッてくださL1楽しみにしてます

⏰:06/06/25 17:47 📱:N901iS 🆔:imXjP44s


#84 [リキ]
早くッ!!早くッッッッッッッ!!!! (笑"お願いします(◎^ー゚)b

⏰:06/06/25 21:38 📱:SA700iS 🆔:3NKC9OBk


#85 [みー]
ぃっも読んでます☆主サンまぢスキッ♪♪

頑張って下さぃ(*>v<)応援してますッ(>ε<*)

⏰:06/06/25 22:28 📱:W41T 🆔:o5wUl0wE


#86 [正常]
皆様…本当に、本当にありがとうございます…。

涙が出てきました…あまりの嬉しさに…。

そんなことはいいから早く小説書けって感じですよね。ハイッ、スイマセンッ。

⏰:06/06/26 00:20 📱:SH901iS 🆔:SJeJ5xvI


#87 [正常]
その日の翌日。

学校の授業も終わり、僕は部室へと向かった。

昨日の件もあり、先輩と顔を合わせるのが気まずい。
「とりあえずあの先輩とは顔を合わさないようにしよう。」

そう独り言を言って、部室のドアを開けた。

部員は既に何人か来ていて、その中にあの先輩もいた。先輩は、他の先輩達と笑いながら話していた。昨日の先輩とは雰囲気が違っていた。

⏰:06/06/26 00:22 📱:SH901iS 🆔:SJeJ5xvI


#88 [正常]
ちなみに僕の所属する部活は卓球部である。

部員は部室で一旦準備し、必要な物だけ体育館に持って行き、部活を行う。

僕はなるべく早く準備し、体育館に行こうとした。しかし、後ろから誰かに呼び止められた。僕は声の主が誰だか分かったが、反射的に振り向いてしまった。

僕を呼び止めたのは、昨日廃工場にいた、あの先輩だった。

⏰:06/06/26 00:29 📱:SH901iS 🆔:SJeJ5xvI


#89 [正常]
「部活の練習、一緒にやらない?」

先輩が誘ってきた。

もちろん、後輩の僕には拒否権がなく、受け入れることしか道がない。

結局僕は、先輩と顔を合わせっぱなしになるという、一番望んでいない状況に陥った。

⏰:06/06/26 07:21 📱:SH901iS 🆔:SJeJ5xvI


#90 [オレ様]
授業よりこっちに集中してます(◎´∪`)ワラ

⏰:06/06/26 12:36 📱:P901iS 🆔:G16tPdsU


#91 [(・∀・)]
主ガンバれ!!!!楽しみにしとりますo(^-^)o

⏰:06/06/26 21:04 📱:W32SA 🆔:1kR2itiA


#92 [正常]
>>90
>>91

あ、あ、ありがとうございます。

嬉しいです。嬉しすぎて蒸発しそうです。てかもう下半身が蒸発してます。

更新がダラダラと遅いですが許してやって下さい。しかしなるべく早く更新するよう努めます。

⏰:06/06/27 00:36 📱:SH901iS 🆔:bVU5bniQ


#93 [正常]
先輩との会話もなく、ただひたすらボールを打ち続けた。

気まずい空気が、僕に重くのしかかった。しかし時間が経つにつれ、その空気は薄くなり、身体が軽くなった。先輩と打っているのが楽しい、そう感じてきたのだ。

先輩と僕は部活が終了しても練習をやり続けた。

ボールの打球音だけが、体育館中に広がった。

⏰:06/06/27 00:37 📱:SH901iS 🆔:bVU5bniQ


#94 [正常]
二人が部室に戻った時には他の部員は既に帰っていて、部室内には誰もいなかった。

僕と先輩は部室にあるパイプイスに座り、少し休憩することにした。

「わるいね。遅くまで練習を付き合わせちゃって。」
先輩が静かに口を開いた。
「いいえ、気にしないで下さい。」

部活中、あまり喋らなかったから、上手く声を出すのが難しかった。

「それに、楽しかったです。」

僕は付け加えるように言った。

⏰:06/06/27 22:33 📱:SH901iS 🆔:bVU5bniQ


#95 [正常]
「俺も楽しかったよ。」

先輩が僕に微笑んだ。

僕は先輩の笑みを見て、少し顔が熱くなった。先輩から眼を逸らし、スポーツタオルで顔を覆う様にして汗を拭いた。


何だか少し嬉しい気持ちになった。

⏰:06/06/27 22:36 📱:SH901iS 🆔:bVU5bniQ


#96 [正常]
「それはそうと、昨日のことは秘密にしといてほしい。」

先輩のその言葉が、僕の嬉しい気持ちを消した。

僕はタオルをそのまま顔に当てながら、昨日のことを鮮明に思い出した。

先輩は続けて言った。

「いや、別に話してもいいけどさ。どうせ誰も信じないと思うし。けど、変な噂が流れたりすると厄介なんだよ。」


『変な噂が流れると厄介』


先輩にとって昨日の出来事は、その程度に過ぎないらしい。僕は唖然とした。


「はぁ…まぁ…分かりました。」

元から人に話すつもりはなかったが、僕はタオルを顔から離し、返事をした。

⏰:06/06/27 22:41 📱:SH901iS 🆔:bVU5bniQ


#97 [正常]
先輩はパイプイスから立ち上がり、帰る支度を始めた。

僕は先輩に尋ねたいことがあった。しかし、これは尋ねてはいけないことだと思った。

先輩は支度を整え、帰ろうとする。

昨日と同じく、じゃあねと言って先輩はドアに手をかけた。

⏰:06/06/28 00:21 📱:SH901iS 🆔:XJjpwk1k


#98 [正常]
僕は躊躇していたが、先輩を呼び止めた。

「…あの。」

先輩は立ち止まり、振り向く。

「昨日、先輩の手を切ろうとした、柊という男性は何者なんですか?」

僕は先輩に尋ねた。

先輩は少し黙したが、その質問に答えてくれた。

⏰:06/06/28 00:25 📱:SH901iS 🆔:XJjpwk1k


#99 [正常]
「俺の先輩だよ。君がこの高校に入学する前、この部の部長を務めてたんだ。仲が良くて、柊さんが卒業した後も交際を続けていた。」

「そう…だったんですか。」

僕はそう言い、少し俯いた。

「でも、まさか俺の身体が目的だったとは。」

僕を笑わそうとしたのか、先輩はそんなことを言った。

⏰:06/06/28 00:28 📱:SH901iS 🆔:XJjpwk1k


#100 [正常]
しかし僕は無視し、もう一つ先輩に尋ねた。

「もし、柊さんがまた手を狙ってきたら、どうします?」



『いつか絶対…手に入れる』

先輩が去った後、柊が発した言葉。その言葉が脳裏に浮かんだ。

⏰:06/06/28 00:32 📱:SH901iS 🆔:XJjpwk1k


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