『異常』━『先輩』
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#59 [正常]
「柊さん、確かあなたは俺の手が、聖母の手の様に見えると、おっしゃってましたよね。」
先輩は、両手を掴んだまま硬直している柊の左手をほどきながら、淡々と言う。
しかし、柊の左手をほどき終えた後、先輩の雰囲気が急に変わった。冷静、いや冷酷な声でこう言った。
「けど俺には自分の手が、穢れて醜い悪魔の手の様に見えます。」
その言葉に、僕は身震いをした。まるで、冷たい手が僕の背中を撫でているようだった。
:06/06/23 00:39
:SH901iS
:EOY7B6v6
#60 [らら+゚]
まじ☆ォモシロイ!!主☆頑張れ!
:06/06/23 00:43
:N900iS
:2NP4QOAs
#61 [ゅぅ]
:06/06/23 10:01
:N701i
:ZjCS87T6
#62 [正常]
ああ、なんて嬉しいことなんでしょう。
嬉しすぎてハシャギましたよ。ついさっき。
更新がいつも遅い自分が憎いです。そして皆様、こんな自分をどうか許してやって下さい。
では続きです。
:06/06/24 00:12
:SH901iS
:PcxrD/WI
#63 [正常]
「まー、もしも俺の手が『聖母の手』でしたら、柊さんの左手はこんなことにはならなかったでしょう。『悪魔の手』だったからこそ、このような結果にたどり着いた訳ですし。」
先輩はいつもの冷静な声に戻り、切れた左手を持ち主の傍に置いた。その手の持ち主は、未だにうずくまったまま動こうとはしない。
:06/06/24 00:14
:SH901iS
:PcxrD/WI
#64 [正常]
そして先輩は、それではと別れの挨拶を言って、この廃工場の出入口に向かって歩き出した。
足音が波紋の様に響く。
先輩の後ろ姿が僕の眼に写る。
恐怖で硬直していた自分の身体が、わずかながら解れてきた。
:06/06/24 00:15
:SH901iS
:PcxrD/WI
#65 [正常]
だが、先輩が唐突に立ち止まった。と思いきや、ゆっくりと僕の方を振り向いたのだ。
油断していた僕は、物影から顔をおもいっきり出していた。だから完全に先輩と眼が合ってしまった。
先輩は僕に冷たい笑みを見せた。
少し解れた身体が再び硬直した。
ヤバイ、気付かれた!先輩がこっちに来る!
僕はそう予想し、戸惑った。けど先輩は顔を前に戻し、歩くことを続けた。僕がいても別に構わない、まるでそんな感じだった。
:06/06/24 00:50
:SH901iS
:PcxrD/WI
#66 [正常]
車のライトに照らされながら、廃工場を出ていく先輩。やがてバイクのエンジン音が聞こえ、先輩は行ってしまった。
工場内には僕と柊の二人だけとなった。
しばらくして、柊が身体を起こし始めた。
僕は警戒するように、物影に隠れた。
柊は震えながら立ち上がり、切断された自分の左手を拾った。
:06/06/24 16:19
:SH901iS
:PcxrD/WI
#67 [る]
まぢ気になる~~
:06/06/24 17:35
:PENCK
:AGvmnkZg
#68 [正常]
その後、ナタを巻いていたコートがある場所まで歩き、コートを左腕の先端部にグルグル巻いた。
巻き終えると、少しの間立ちすくんでいた。その時、柊は呟くように、だけどはっきりと言うように、口を開いた。
「いつか絶対…手に入れる。」
:06/06/24 17:36
:SH901iS
:PcxrD/WI
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