『異常』━『先輩』
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#620 [正常]
数分後、先輩が部屋から出てきた。お待たせと言うと、先輩は部屋に鍵を掛け、もと来た廊下を歩き始めた。
すかさず僕も、先輩の後ろに付くように廊下を歩き出した。

自分達の足音しか聞こえない中、僕はあの女性の死体について、いくつか先輩に質問しようとした。

「あの、先輩…フガッ」

僕が口を開いてすぐに先輩が止まった。またもや僕は先輩の背中にぶつかってしまい、奇妙な声を上げた。

⏰:07/06/23 16:59 📱:PC 🆔:C0X0hUPA


#621 [正常]
「気になってるんでしょ?あの死体のこと。」

先輩は振り向き、僕を見て微笑った。
どうやら先輩に心を見透かされたようだ。僕は正直に頷いた。

「それじゃあ…こっち来て。」

そう言うと僕の腕を掴み、すぐ近くにあるトイレに連れ込まれた。

「な、何ですかいきなり!!」

急なことに驚き、怒鳴るように先輩に言った。

⏰:07/06/23 17:08 📱:PC 🆔:C0X0hUPA


#622 [正常]
「それにしても、よく吐かなかったね。大概の人はあの部屋の異臭や死体を見て吐いちゃうらしいよ。まー俺も平気だったけどね。」

会話のキャッチボールになってない。投げたボールをテニスラケットでアラスカ方面に打ち飛ばされた気分だった。

とにかく何故トイレの中に連れ込んだのか先輩に訊こうとした矢先、先輩が懐中電灯の光を消してしまった。

⏰:07/06/23 17:21 📱:PC 🆔:C0X0hUPA


#623 [正常]
「先輩!?何してるんですか!!」

先輩の思わぬ行動に驚き、混乱し、わめき立てると、先輩が僕の口を塞ぎ、静かに、と僕の耳に囁いた。

いったい次は何なんだと思いながらも、先輩に従い口を閉じた。

辺りは何も見えず何も聞こえない。いや、先輩と自分の呼吸をする音が微かに聞こえた。

⏰:07/06/23 17:40 📱:PC 🆔:C0X0hUPA


#624 [正常]
静止して数分、先輩がそろそろかと呟いた瞬間、廊下から足音が聞こえた。その音は僕達のいるトイレを通り過ぎた後、やがてふと消えた。
そして錠の音が聞こえ、扉が開閉する音が、はっきりと聞こえた。幻聴などではない。間違いなく誰かが、この地下二階のどこかの部屋に入ったのだ。

⏰:07/06/23 17:47 📱:PC 🆔:C0X0hUPA


#625 [正常]
「誰だと思う?」

先輩は再び懐中電灯のスイッチを入れ、僕に尋ねた。

僕は強張る口を開いて、矢崎さんかと答えた。先輩はゆっくりと首を横に振った。

「じゃあ、どこの部屋に入ったと思う?」

先輩が次の質問をしてきた。

「………さっき僕達がいた…死体置き場…ですか?」

先輩がゆっくりと首を縦に頷いた。

⏰:07/06/23 17:58 📱:PC 🆔:C0X0hUPA


#626 [まな]
ごめんなさい

>>1-100
>>101-200
>>211-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700


頑張ってください

⏰:07/06/23 18:09 📱:D904i 🆔:wq58iqRw


#627 [正常]
「さて、俺はまたあそこに行くんだけど、君はどうする?」

先輩が静かに笑いながら、僕の眼を見て訊いた。
あんな所、正直二度と行きたくない。しかし、懐中電灯の微かな光で照らされた先輩の眼が語ったのだ。


異常が、見れるよ。と。


異常とはどんなものなんだろうか。どんなことなんだろうか。
ただ、先輩の眼が語った『異常』には、あの首のない女性、彼女が関係している。それだけは解った。

「僕も行きます。」

僕達はトイレを出て、再びあの部屋へ向かった。

⏰:07/06/23 18:52 📱:PC 🆔:C0X0hUPA


#628 [正常]
また必ず書きます。

⏰:07/06/23 18:53 📱:PC 🆔:C0X0hUPA


#629 [あや]
ぬしさん
えらいゆ(´^ω^`)

⏰:07/06/23 19:02 📱:P902i 🆔:U0GiskN6


#630 [我輩は匿名である]
また書いてくれるんですね!感激です(´;ω;')

⏰:07/06/23 23:18 📱:W44K 🆔:G9zeWSy2


#631 [我輩は匿名である]
嘘!
書いてるの!?
わぁ〜
感激だぁ
頑張って下さい

⏰:07/06/24 01:29 📱:SH902i 🆔:KLwG/mjE


#632 [明日美]
久しぶりに読めて良かったイ.*何十年かけてでも完結させて下さいネ★!

⏰:07/06/24 02:54 📱:W51S 🆔:/3z2yr0Y


#633 [ピロ]
ぁげ!

頑張って下さい

⏰:07/06/25 16:36 📱:W45T 🆔:0MckQjRQ


#634 [みさ]
ほらまた書かない

⏰:07/06/25 18:40 📱:SH903i 🆔:bTGB/26M


#635 [暇人]
>>634
また書くって言ってたじゃん

⏰:07/06/25 20:09 📱:SH902i 🆔:V2U0lrho


#636 [我輩は匿名である]
この小説はまるね。

みんなが2ヶ月もネバって待ち続ける気持ちが分かる気がする。

⏰:07/06/26 01:08 📱:SO903i 🆔:H9Atf7Pg


#637 [еCο]
>>636
あんた私の姉だろwwwww

⏰:07/06/26 01:42 📱:N701iECO 🆔:0qcs50vk


#638 [我輩は匿名である]
あげ。

⏰:07/06/26 18:23 📱:SO903i 🆔:H9Atf7Pg


#639 [我輩は匿名である]
あげます(!'V゜)

⏰:07/06/26 19:49 📱:SH902i 🆔:HQ48Atng


#640 [カリウム]
あげますぅ

⏰:07/06/27 06:58 📱:P703i 🆔:JTpGUJTY


#641 [正常]
皆さんのレスには愛が満ち溢れていて、愛の知らない私には直視することが出来ません。本当にありがとうございます。
私の精神が持つ限り、更新します。
>>627 からです。

⏰:07/07/01 16:22 📱:PC 🆔:EoBL327c


#642 [正常]
再びあの部屋の前に到着すると、先輩はドアノブをゆっくり捻り、前に押した。既に錠が解かれてるそれは、奇妙な音を立てて僕達を部屋の中へと招き入れた。


強烈な異臭が漂う部屋の中の一角、先輩はそこを懐中電灯で照らした。そこには死体が眠ってる浴槽が設置されており、浴槽の上には木の板で蓋がされているはずだった。
しかし先輩が照らしたその場所には、蓋となっている木の板が外された浴槽と、男が存在した。男はしゃがみ込み、浴槽の中の死体をじっと見つめていた。

⏰:07/07/01 16:35 📱:PC 🆔:EoBL327c


#643 [正常]
僕達に気付いた男は、警戒するような鋭い眼付きでこちらを睨んだ。

先輩の後ろにいた僕はその眼に怯む一方、先輩はお久しぶりですと言って男の元へ近付いた。どうやら先輩と男は知り合いらしい。男も警戒を解くように顔が綻び、おおアンタかと言って先輩に話しかけてきた。

⏰:07/07/01 16:42 📱:PC 🆔:EoBL327c


#644 [正常]
「元気だったか?」

「そこそこ普通です。」

男の質問に先輩は答えた。

あれ?ついさっき同じような台詞を聞いたなと、軽くデジャヴみたいな感覚に襲われた。

「ところで、アイツは誰なんだ。」

男はそう言うと訝しげに僕を見た。

「部活の後輩です。無害ですので安心して下さい。」

これもまた、後半が多少異なるが、ついさっき同じような会話が繰り広げていたなあと思いながら、僕は男に軽く会釈をした。

おう、そうかと男は言うと、目線をまた浴槽の中に戻した。

⏰:07/07/01 17:05 📱:PC 🆔:EoBL327c


#645 [正常]
僕は先輩の背中まで近付き、男をよく見た。無精ひげを生やした中年男性で、着ているジャケットは酷く汚れてボロボロだった。

「誰ですか?あの人。」

僕は先輩に向かって小声で訊いた。

「ワシはキョウコの夫だ。」

僕の質問に、先輩ではなく男が返答した。僕は先輩にしか聞こえないように言ったはずだったが、どうやら男には筒抜けだったらしい。

⏰:07/07/01 17:07 📱:PC 🆔:EoBL327c


#646 [や]
キョウコー!

あ、これからもがんばってください!

⏰:07/07/01 18:23 📱:P902i 🆔:FfC0qhwQ


#647 [里愛]
更新されてる!!
この小説ほんと
面白いです!!
これからも頑張って
下さい.(´・ω・`)

⏰:07/07/09 02:16 📱:SH903i 🆔:3ykg8ei6


#648 [はな]
主人サンお久しぶりです!
更新されててすごく嬉しかったです(*0ω0*)
また見にくるので、これからも頑張ってください

⏰:07/07/20 18:05 📱:P701iD 🆔:xbppZrso


#649 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:07/07/22 09:28 📱:P902i 🆔:K8A77mE6


#650 [アルキン]
>>1-200
>>200-400
>>400-600

⏰:07/07/22 11:36 📱:P902iS 🆔:HL1ok6pM


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