ｓtｒiｐ

　
愛を知らない私は
男に体を求められると
すぐに足を開いた。

同級生には勿論、
高校生や大学生…
時には社会人にまで
足を開いた。

　
堕ちて乱れて
育ての親は私の事を
完璧に見放した。

中学卒業と同時に
私は働き始めた。

寮があって
給料がよくて
楽な所…

たどり着いたのは
夜の仕事関係。

何の抵抗もなく
私は働き始めた。

　
歳をごまかして
毎日笑顔を振りまく
キャバクラ嬢の仕事。

お酒を作って話をする。

簡単な仕事だった。

　
キャバクラで働き始めて
１年が経った。

同じ歳の子は高校２年。

中学時代の友達は
皆楽しい学生生活を
送っている頃
私は転職を考えていた。

　
誰か見てるンかな

？
　

　
転職を考え始めた理由は
単純な理由からだった。

毎日飲むお酒に
体がついていかない。

16歳の体には
毎日の飲酒は
キツすぎた。

　
中学時代の先輩に
その事を相談すると
風俗店を紹介された。

私はそこに転職した。

本番無しのその店は
キャバクラより
楽な仕事だった。

　
その店には
綺麗な寮もあったし
給料もすごくよかった。

仲間も私に
良くしてくれた。

寮は一人部屋で、
私の隣にいる亜由美とは
とくに仲がよかった。

　
亜由美とは
店で唯一の同じ歳。

最年少の私達は
毎日仕事が終わると
互いの部屋に行き
沢山の話を語った。

私は亜由美に
心を開ききっていた。

優しく可愛い亜由美は
男女共に好かれていた。

　
亜由美『莉奈！
ﾏｽｶﾗ貸して！？』

莉奈『いいよ！』

亜由美『ありがと』

私のﾒｲｸﾎﾞｯｸｽから
亜由美はﾏｽｶﾗを取り出し
塗り始めた。

今日もこれから
二人は店に出る。

店に出る前に
私の部屋での
化粧ﾀｲﾑ。