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#251 [can]
 
莉奈『え!?
耕ちゃんどうしたの?』

耕ちゃんは
私の話も聞かないで
腕を引っ張りながら
誘導するだけ。

ガチャッ―――

ついた先は屋上だった。

嫌な思い出の場所に
耕ちゃんに
連れて来られるなんて
想像もしなかった。

⏰:07/02/14 20:21 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#252 [can]
 
莉奈『寒い…』

風が強くて冷たくて…
耕ちゃんの顔も
いつもと違って
何だか少し恐かった。

耕ちゃん『座ろう』

耕ちゃんが指差した所…

こないだ女と
ヤッてた所だった。

⏰:07/02/14 20:49 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#253 [can]
 
莉奈『うん』

嫌だなんて
言える訳ないから
私は嫌々そこに座った。

耕ちゃん『莉奈』

莉奈『ん?どしたの?』

耕ちゃん『卒業やだよ』

急に耕ちゃんは
甘えて来た。

いつもと違う耕ちゃんに
戸惑いを隠せなかった。

⏰:07/02/14 20:58 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#254 [can]
 
莉奈『仕方ないよ』

耕ちゃん『寂しいな』

莉奈『高校行くの?』

耕ちゃん『うん』

莉奈『頑張ってね』

耕ちゃん『うん』

耕ちゃんは
本当に寂しそうだった。

切ない笑顔が
私の胸を締め付けた。

⏰:07/02/14 20:59 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#255 [can]
 
しばらく沈黙した。

その沈黙を破ったのは
耕ちゃんのマジな声の
言葉だった。

耕ちゃん『莉奈さぁ
何で俺の事避けんの?』

心臓がドキッとした。

何も言い返せない。

耕ちゃん『俺の事
嫌いになった?』

⏰:07/02/14 21:08 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#256 [can]
 
莉奈『違う…
嫌いなんかじゃないよ』

耕ちゃん『何か悪い事
したんなら
俺、謝るからさぁ…』

莉奈『何もないよ…
気にしないで』

気を使って言った
言葉なのに
耕ちゃんの機嫌を
悪くさせてしまった。

⏰:07/02/14 21:11 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#257 [can]
 
耕ちゃん『気になるから
こうやって呼び出して
話ししてんじゃん』

莉奈『…』

耕ちゃん『お前さぁ
俺の気持ちわかんない?』

莉奈『…え?』

耕ちゃん『鈍感!
俺ずっと莉奈の事
好きなんだよ』

⏰:07/02/14 21:12 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#258 [can]
 
突然の告白。

訳がわからない。

両想いのはずなのに
あまり嬉しくないのは
何でだろう?

莉奈『…本当に?』

耕ちゃん『うん。
気付かなかった?』

莉奈『うん』

耕ちゃん『結構マメに
メールとか電話したのに』

⏰:07/02/14 21:15 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#259 [can]
 
耕ちゃんは苦笑いした。

莉奈『ごめん』

耕ちゃん『アハハッ!
謝んなよ。俺の力不足』

耕ちゃんの笑顔は
目が笑っていなかった。

全く気付かなくて
…ごめんね。

⏰:07/02/14 21:17 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#260 [can]
 
耕ちゃん『莉奈は
俺の事好き?』

莉奈『…わかんない』

本当は好きなのに
なぜか素直になれない。

耕ちゃん『そっか』

また沈黙。

弱い自分が嫌い。

勇気を振り絞って
ゆっくり口を開いてみた。

⏰:07/02/14 21:20 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#261 [can]
 
莉奈『私…胸小さいよ?』

耕ちゃん『…え?』

耕ちゃんは
困りながら笑う。

莉奈『耕ちゃんは
胸が大きい女でないと
嫌なんでしょ?』

今思うと可愛い悩み。

純粋な恋も
悪くないなって思う。

⏰:07/02/14 21:24 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#262 [can]
 
何だか無償に泣けてきて
私は頬を濡らした。

耕ちゃん『莉奈?
泣いてんの?』

莉奈『泣いてない』

耕ちゃん『強がんな』

私の涙を耕ちゃんは
自分の制服の袖で
拭ってくれた。

⏰:07/02/14 21:28 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#263 [can]
 
莉奈『前に聞いたもん…
耕ちゃんと友達が
女は胸だって…
それ聞いて私…』

淡い恋をしていた私は
泣きながら耕ちゃんに
訴えた。

耕ちゃんは黙って
私の涙を拭いてくれた。

⏰:07/02/14 21:31 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#264 [can]
 
耕ちゃん『莉奈?
それはただの憧れじゃん。
女は胸なんか関係ないよ』

そう言った耕ちゃんの
無神経さに少し
腹が立った。

莉奈『…嘘つき』

耕ちゃん『え?』

莉奈『こないだ
ここでヤッてたじゃん』

⏰:07/02/14 21:37 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#265 [can]
 
我慢しきれず
ついつい言ってしまった。

耕ちゃん『何で
知ってんの?』

莉奈『そこにいたの』

私は壁の裏側を
指差した。

耕ちゃん『マジで?』

莉奈『胸の大きい人と
エッチしてたの見たよ!』

⏰:07/02/14 21:41 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#266 [can]
 
耕ちゃんは
バツの悪そうな顔で
自分の頭を
クシャクシャっとかいた。

耕ちゃん『そっか…
出てきてくれれば
良かったのに』

莉奈『無理だよ。
耕ちゃんに嫌われるって
思ったから』

⏰:07/02/14 21:50 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#267 [can]
 
耕ちゃん『…それって
どういう意味なの?』

ついつい口走った言葉は
好きを告げる言葉だとは
耕ちゃんに言われるまで
気付かなかった。

もう素直になろう…

莉奈『そのままの意味!
私も耕ちゃんが
好きなの!』

⏰:07/02/14 21:55 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#268 [can]
 
耕ちゃん『だったら
さっき何で
わからないって
言ったの?』

莉奈『そんな…
他の女とエッチしてて
好きって言われても
素直になれないよ』

耕ちゃん『…ごめん』

⏰:07/02/14 21:57 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#269 [can]
 
また口走ってしまった。

誰にでも股を広げる私に
そんな事言う権利ない。

莉奈『ごめん。
私だって軽い女なのに
生意気言って…
口走っちゃった』

耕ちゃん『別にいいよ』

⏰:07/02/14 22:00 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#270 [can]
 
自分の感情に
訳がわからなくなって
私は俯いて
大泣きしてしまった。

耕ちゃん『莉奈…
もう泣くなよぉ』

耕ちゃんは
私を抱きしめて
頭を撫でてくれた。

⏰:07/02/14 22:06 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#271 [can]
 
莉奈『何かもう…
訳わかんなくなって…
気持ちの整理できない…
ごめんなさい…』

耕ちゃん『ちょっと
落ち着きなよ…なぁ?』

耕ちゃんの腕の中で
しばらく泣きわめいた。

⏰:07/02/14 22:17 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#272 [can]
 
―――

気付くと私は
耕ちゃんとキスしてた。

お互い自然と求め合い
どちらともなく
キスをして…SEXした。

荒々しいSEXだけど
どこか優しくて
涙が止まらなかった。

⏰:07/02/14 22:24 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#273 [can]
 
好きな人とのSEXは
幸せで温かかった。

耕ちゃんは
何度も私の胸を
触ったり舐めたりしながら

『綺麗だよ』

『可愛いよ』

って言ってくれた。

⏰:07/02/14 22:28 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#274 [゚.++.゚]
更新されてる-ッ(・∀・)
ゃッたァ(′。・ω・。`)))嬉Uいなァ
主様これからも頑張ッてくださぃ(`・ω・´)

⏰:07/02/14 22:42 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#275 [can]
 
あんなに幸せで

あんなに激しくて

あんなに温かいSEXは

生まれて初めてだった。

乱暴なSEXなのに
どこか優しい
Sの耕ちゃんは
私の中でイッた。

初めての中出し。

耕ちゃんが
ある意味初めての人だよ。

⏰:07/02/14 22:42 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#276 [can]
 
>>274
ありがとうございます
私も嬉しいです
 

⏰:07/02/14 22:43 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#277 [can]
 
たった一度のSEX。

耕ちゃんと両想いだけど
付き合う事はなかった。

SEXをした後は
なぜか気まずい雰囲気は
全くなくて
自然に過ごせた。

そして
耕ちゃんは
卒業していった。

⏰:07/02/14 23:28 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#278 [ナツ]
おもしろいです
更新楽しみにしてまぁす

⏰:07/02/14 23:35 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#279 [can]
 
>>278ありがとう
 

⏰:07/02/15 11:52 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#280 [can]
 
―――

内藤『莉奈…起きろ』

莉奈『…んんっ』

窓からは
朝日が差し込んでいた。

莉奈『あ…ごめんなさい。
私ったら熟睡
しちゃったみたい』

内藤『何か夢でも
見ていたの?』

⏰:07/02/15 11:54 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#281 [can]
 
莉奈『え?』

内藤『泣いてたよ』

目に手をあてると
微かに濡れていた。

莉奈『あ…本当だ。
泣いてたんだ』

内藤『どんな夢?』

莉奈『昔…
好きだった人の
夢見てたんです』

⏰:07/02/15 11:56 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#282 [can]
 
内藤『元カレかい?』

莉奈『いえ、その人とは
付き合ってないんです』

内藤『そう…片思いか』

莉奈『まぁ…』

説明するのが嫌で
両想いだった事は
言わなかった。

もう耕ちゃんの事
あまり思い出したくない。

⏰:07/02/15 11:58 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#283 [can]
 
内藤『それより
俺はもうすぐ会社に
行かないといけないんだ』

莉奈『あ!そうですよね。
私も帰らないと
仕事があるだろうし』

内藤『そろそろ出よう。
帰る支度して』

莉奈『はい』

⏰:07/02/15 11:59 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#284 [can]
 
私は服を着て
髪をとかし、
化粧を軽く直した。

しばらくして
ホテルをチェックアウトし、
私は家まで送って貰った。

お礼とキスを内藤にして
私は車を降りた。

⏰:07/02/15 12:04 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#285 [can]
 
ガチャッ―――

部屋に帰り
お風呂場に直行。

シャワーで汗を流した。

昨日の夢のような夜を
時々思い出したりして
私はお風呂を出た。

出ると同時に
インターホンが鳴った。

亜由美『莉奈開けて〜』

⏰:07/02/15 12:08 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#286 [can]
 
玄関の外から
亜由美の声が聞こえた。

莉奈は急いで
ドアの鍵を開けた。

ガチャッ―――

亜由美『朝帰り
お疲れ様〜』

莉奈『うん。おはよう』

亜由美『朝帰りの莉奈に
お荷物届いております』

⏰:07/02/15 12:12 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#287 [can]
 
少し不機嫌な亜由美は
私の腕を引っ張った。

莉奈『はぁ?』

莉奈は訳がわからないまま
亜由美の部屋に
連れて行かれた。

亜由美『これ!
昨日の真夜中に届いた』

莉奈『あ…忘れてた』

⏰:07/02/15 12:13 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#288 [can]
 
亜由美が指差す所には
昨日私が内藤に
買って貰った物の
袋や箱が並んでいた。

亜由美『買い過ぎ』

莉奈『あ〜…ごめんね』

亜由美『手伝うから
莉奈の部屋に
移動させよう!?』

莉奈『ありがと』

⏰:07/02/15 12:15 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#289 [can]
 
亜由美は
荷物が夜中に届いた上、
朝が早いから
余計に機嫌が
悪そうだった。

申し訳ない気持ちで
いっぱい。

私は急いで荷物を
自分の部屋に移動させた。

⏰:07/02/15 12:16 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#290 [can]
 
10分ぐらいで
荷物は全部私の部屋に
移動させる事ができた。

莉奈『本当ありがとう!
好きなの持ってって
いいよ』

亜由美『…マジ?』

莉奈『うん』

罪ほろぼしがしたくて
私は亜由美にそう言った。

⏰:07/02/15 12:19 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#291 [can]
 
亜由美は単純だから
急に機嫌が良くなった。

亜由美『バッグ欲しい』

亜由美『あ、靴も!』

亜由美『ピアスも可愛い』

次々に袋や箱を開けて
目を輝かせながら
物色する亜由美は
何だから子供みたいで
すごく笑えた。

⏰:07/02/15 12:21 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#292 [can]
 
30分ぐらい
一緒に見ていると
すっかり目が覚めたらしく
いつもの可愛い亜由美に
戻っていた。

亜由美『それにしても
内藤はすごいね〜』

莉奈『代償も大変だよ』

亜由美『あ〜…エッチ?』

莉奈『かなり激しいの』

⏰:07/02/15 12:23 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#293 [can]
 
亜由美『可哀相に…
でも内藤逃すと
絶対後悔するから
逃しちゃダメだよ!?』

莉奈『わかってるよ』

苦笑いして頷いた。

その後
しばらく話して
亜由美は鞄とピアスを持って
帰って行った。

⏰:07/02/15 12:25 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#294 [can]
 
―――

ボーイ『莉奈さん
おはようございます!
…あれ?
お疲れですか?
肌荒れてますよ』

出勤して早々
仲のいいボーイに
そう言われてしまった。

莉奈『マジ?
…今日朝帰りだったの』

⏰:07/02/15 12:27 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#295 [can]
 
ショックを受けながら
ボーイに説明した。

ボーイ『大変ですね。
お疲れ様です!』

ボーイは頭を下げた。

そして
いつものように
事務所に行って、
休憩室に行き
夏美さんに昨日の事を
話した。

⏰:07/02/15 12:29 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#296 [can]
 
夏美さんは
羨ましそうに話を
聞いていたけど
肌荒れしている私を
哀れんで見ていた。

何だかんだで
私はボーイに呼ばれて
和風のショーに向かう。

和風でよかった。

無理に笑顔を
作らなくて済む。

⏰:07/02/15 12:32 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#297 [あやな]
この小説大好きです

⏰:07/02/15 18:23 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#298 [can]
 
>>297ありがとう
私もあなたが大好きです
(笑)
 

⏰:07/02/15 21:07 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#299 [あやな]
ありがとうです

頑張って下さいねぇ
続きが気になる〜

⏰:07/02/15 23:36 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#300 [can]
 
>>299ありがとう
今日の夜には
書けるはずです
 

⏰:07/02/16 08:09 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


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