…キコエナイ歌声…
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#374 [三ッ葉]

匿名さん

上げ
嬉しいです
ありがとうございます

⏰:07/08/31 18:12 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#375 [三ッ葉]
……………………
……………

あれからしばらく経つと麻人の表情は、少し和らいだ。

私と詩音くんは、ベッドから少し離れてずっと見守っていた。


「……美和、詩音ごめんな。着てくれたのに。」
麻人がゆっくり話すが、答えたくてもさっきの光景を見てしまって
手を繋ぐ事な抵抗があった。

"気にしないでいいよ。
ましになった?"

意味もないのにその場で念じてみた。

⏰:07/08/31 18:13 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#376 [三ッ葉]
「…………」

案の定、
麻人からの返事はない――…と、思われたが

「……え?」

麻人が詩音君の方を目を開いて見た。


「どうかした?」

「…手……繋いでねぇのに声聞こえる。
これで2度目。」

「力が制御できてないんだよ、きっと。」


2人を話を聞いていると、どうやら麻人には、私の声が届いているらしい。

私は詩音君の手を握った。

⏰:07/08/31 18:15 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#377 [三ッ葉]
"とにかくっ……
私の声聞こえるんだよね!?"

「まぁな。」
「そうだよ。」

私は2人の反応をみて、とりあえず笑った。


"お粥つくりたいっ!"

何か麻人にしてやりたくて、聞いてみた。


「勝手ど〜ぞ。」

麻人がドサッとベッドに寝直したのを見て、私はキッチンへと向かった。

⏰:07/08/31 18:17 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#378 [三ッ葉]
…………………

あれ?
ない……。

私は、キッチンにある棚を開けていくがお鍋が見つからない。

周りを見渡すと上の方に開いていない棚があり、そこへと手を伸ばすが届かなかった。


こうなったら――…

と、意気込んだものの良い案が浮かばなかったので、背伸びだけしてみる。


む………届かないっ!

⏰:07/08/31 18:18 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#379 [三ッ葉]
もう少し、もう少し
身長があれば〜!!

今になって自分の背の小ささを悔やむことになった。


「上の棚あけようか?」


突然した詩音君の声に

わっ…!!!


ズルッ


視界が揺れ、

「鍋なら上の棚に…」

次は麻人の声が耳に入ってってきた。

⏰:07/08/31 18:30 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#380 [三ッ葉]
がその時は既に
床に倒れてしまっていた。

正しく言い直すと
詩音君に抱きつきながら倒れてしまった。


「お前ら人ん家へなにしにきたんだよ…。」


麻人が少し不機嫌な表情で言い捨てて、階段をドタドタ鳴らしながら上がってってしまった…。


説明する暇さえくれなかった。


「美和、驚きすぎだよ。
大丈夫?」

⏰:07/08/31 18:37 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#381 [三ッ葉]
詩音君が私の体を乗せたまま上体をゆっくり起こした時、ハッとしてすぐに詩音君から離れた。

"ごめんっ…
大丈夫?痛くない?"

しっかりと手を繋いでから、謝罪する。

「僕は大丈夫だよ。
それより、麻人の機嫌そこねちゃったから、帰るね。」

詩音君は優しく笑う。

"え…?そんなの大丈夫だって……"

「何?
俺にいてほしいの?」

あ……又だ。
詩音君の顔つき、話し方が変わった。

⏰:07/08/31 18:45 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#382 [三ッ葉]
"えっ…あ、
一緒の方が、多いほうが楽しいから……。"

「困らせちゃったね。
どっちにしたって用事があるから帰らないとダメなんだ。
だからバイバイ。」


詩音君は、戸惑った私を見て頭を撫でた。

あ…
又戻ってる。


私は玄関までいって詩音君に手を振ってお別れをした。

何だかここの家の人みたいになってる自分。

今さらだけど、いいのかな?

⏰:07/08/31 18:54 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#383 [三ッ葉]
――――――…………
――――………

何事もなくお粥を作り終えた私は、麻人の部屋にいく。

「…………」

麻人の静かな寝息が聞こえる。


お粥の入ったお皿を小さなテーブルの上に置き、麻人に近寄ってみる。


ずっと眺めていると、いつのまにかきれいに整った顔から目が離れなくなる。

⏰:07/08/31 18:59 📱:F904i 🆔:☆☆☆


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