…キコエナイ歌声…
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#49 [三ッ葉]
私は仕方なしに歌った


歌はお母さんが死んでしまってから

一度も歌っていなかった


声が震える




歌手だったお母さん……


死んだのは私の所為――…

⏰:07/03/10 23:16 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#50 [三ッ葉]
いいの―――――……??



そんな汚い私なんかが

今、この世界に生きてて

歌ってていいのかな??



私なんかが歌ってはいけない―――………




ダメだょ………

⏰:07/03/10 23:19 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#51 [三ッ葉]
美「………ッ」


私は歌うのをやめた



麻、恭「………!!??」



ダッ

私の足は勝手に自分の部屋に向かっていった……



ガチャンッ………

⏰:07/03/10 23:22 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#52 [三ッ葉]
部屋に入るなり
ベットに倒れこむように飛び込んだ



ギュウ………

喉を摘む



さっき歌った曲……。

歌手としてのお母さんの
新曲だったのに……

⏰:07/03/10 23:25 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#53 [三ッ葉]
奪ったんだ
   声を――……



奪ったんだ
   命を――……




私が全部。



ギュッ……
更に手に力が入る――…。

⏰:07/03/10 23:27 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#54 [三ッ葉]
━━━━━━━…………
━━━━━━………


ザーザーザー


目を覚ますと朝。
雨音が耳を刺激する

窓から見える空は灰色



鏡に写る私の顔色は
最悪だった

⏰:07/03/10 23:33 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#55 [三ッ葉]
朝食を済まし
用意して玄関のドアを開く―――…


お父さんが笑顔で見送ってくれた


家の門をでると
人影が見えた


美「神山くん…おはよ」


私がだした第一声は、
弱々しくて
力なくて
情けない声だった

⏰:07/03/10 23:38 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#56 [三ッ葉]
私の声を聞いて
振り向く神山君の顔は
曇っていた…



麻「昨日はごめん。
行くのが嫌なら、無理しなくていいよ??」



美「………だ…ぃじょうぶだよ……」


私は力なく笑って
先を歩いた

⏰:07/03/10 23:43 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#57 [三ッ葉]
雨がザーザーと音をたてる中―――…



私達は言葉を交わさず
学校へと歩き続けていた



神山くんの青い傘と

私の赤い傘だけがユラユラしてた




前に進むんだ……よね?? 
前に――…

⏰:07/03/10 23:48 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#58 [三ッ葉]
キュッと顔を引き締めた


そんな時――……


「あの子が榎坂 理恵さんの娘さんですって」


「あんなに人気な歌手だったのに……あの年で亡くなられるなんて……」


「子供を守って亡くなるなんて……気の毒よね〜?」

オバサン達の会話が私の耳をさした

⏰:07/03/11 22:28 📱:N902i 🆔:☆☆☆


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