…キコエナイ歌声…
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#136 [三ッ葉]
【モ ノ ク ロ の 世 界】

中学1年生の歳になる。


お父さんは、仕事

麻人は、学校行事や家庭の行事


こういう事で病院に来れない日が多くなってくる


私はもう中学1年生…。
寂しくて本当は、逢いにきて欲しいけど
わがままは言えない!!


我慢、我慢ッ……!!

⏰:07/03/25 02:52 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#137 [三ッ葉]
最近は
目を覚ました時も
目を覚ましてからもずっと一人なんです;;


………憂欝だ。


美「………」

私は、何もせずにベットの上でボーッとしていた


病室の中が静かすぎて
病室の外の音がドアを擦り抜けて聞こえてくる

例えば……
ナースさんの足音とか…

美和←→(;) [jpg/21KB]
⏰:07/03/25 03:06 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#138 [三ッ葉]
ガララッ…


病室に一人のナースさんが入ってきた


「榎坂さん、今日は……10時にいつもの場所に来てくださいね」


と、いう言葉を添えて朝食を置いていく


私は、朝食を前に静かに両手を合わせた

……いただきます

⏰:07/03/26 11:36 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#139 [三ッ葉]
全て食べ終えた後、トレイを返した


いつもの場所……


病院の中の施設……


そこで、勉強したりしている


私は、エレベータを使って下に降りた

⏰:07/03/27 10:54 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#140 [三ッ葉]
施設の手前の角を曲がろうとしたとき――……


「榎坂さん……六年間も声戻らないままなのよ
本当に戻るのかしら??」


「……そうね〜
戻りそうな予感もないみたいですしね………」


施設でお世話になっている二人の先生の話し声が聞こえた


   ドクンッ…

⏰:07/03/27 11:03 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#141 [三ッ葉]
自分が一番気にしていた事が他の人によって話されていた

思わず胸がうずく



私の声…
いつ戻るの――…??


でも、
戻ってしまえばお母さんに悪いよ



でも、
お父さんにも麻人にも
大きな迷惑かけちゃうし

⏰:07/03/27 11:12 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#142 [三ッ葉]
今は、考えないでおこう

私は、足で軽くステップしながらはずんで歩く


施設の二人の先生がそんな私に気付く


「あ……美和ちゃん、おはよ〜!!」


挨拶の代わりに作り笑顔でペコッと頭を下げた


ちゃんと笑えてるよね?

⏰:07/03/27 11:17 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#143 [三ッ葉]
私は、笑い作り続けて授業を受けた


…………………………
…………………

終った後、
施設を出た角を曲がり
作り笑顔をやめた


そして、不意に動く手


赤くなった跡はすっかりと消えた喉を
手でキツク握り掴んだ

⏰:07/03/27 11:23 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#144 [三ッ葉]
ずっと声がでない私に
気を使い続ける施設や病院の人達――…


私にとって、逆に辛いんだ


普通に生活したい――…

普通に学校いって
たくさんの友達が欲しい


我儘だけど、

もう病院生活は嫌―…

⏰:07/03/27 11:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#145 [三ッ葉]
自分の病室の前


美「――…ッ……ヒッ……」


声にならない泣き声と
今まで我慢してた分の涙がとめどなく溢れてくる


泣いちゃダメなのに――…


"俺が傍にいてやるから
涙ばっか流すな"


―――…麻人

⏰:07/03/27 11:42 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#146 [三ッ葉]
麻人がそう言ってくれたのに、泣いちゃったよ


私は、泣きながら病室のドアを開けた


ガラッ…


入って目に移る窓の外。

夕日が沈みかけていて
オレンジの明かりと黒色の明かりが交ざっていく空の景色……。


「……美和っ!??」

⏰:07/03/27 11:47 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#147 [三ッ葉]
美「……ッ…!!」


視界に映る空の景色の隅には、ベットに腰掛ける麻人の姿があった!!


何で……
今日は家の事情でこれないって――…
面会時間も後少しで終わりなのに………


わざわざ逢いにきてくれたの―――??


私は、驚いてその場で固まる……

⏰:07/03/27 12:02 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#148 [三ッ葉]
〜 ア サ ト 〜

ガタンッ
麻「俺ッ…病院行ってくる!」

「こらっ…麻人ッ!!
まだ終ってないでしょ〜」
俺は母親の言うことに耳をかさず、靴を履いて
急いで家をでた


用事も最後までしてねぇけど、面会時間もあと少ししか残ってねぇし――…

今日は逢いにいけないって言ってたけど
急に逢いにいったら

美和、驚くだろーな

⏰:07/03/28 10:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#149 [三ッ葉]
ガラッ…

麻「美和――…って
いねぇし…;;」


病室を開けると誰もいなかった


窓の外から見える夕日が真っ白いシーツをオレンジ色に染め上げていた


俺は、
ハァッ…と一息つきながらその上にゆっくりと腰掛けた


美和、施設の方にいんのかな??

⏰:07/03/28 10:38 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#150 [三ッ葉]
そんな事を考えてたら

    ガララッ

病室のドアが開いた


麻「……美和っ!??」

美和は足を一歩踏み入れたっきり、動かなくなった


光の加減で美和の顔が影で隠れている

さぞかし驚いてるんだろーな(笑)


俺は首を傾けて美和の表情を伺おうとした

⏰:07/03/28 11:34 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#151 [三ッ葉]
俺の目に映る美和の表情に驚いてしまう


美和の頬には、いくつもの涙が零れていた

それに、赤みの引いていた喉がまた赤くなっていた


見るからに痛々しかった


麻「………」

俺は何も言わず、その場で手を前にだした


美和の思いを教えてもらうために――…

⏰:07/03/28 11:55 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#152 [三ッ葉]
美「―――ッ…」


美和はコチラに両手を差し出して走りだす


スッ――

でも美和は、
俺の手を掴まなかった


麻「……美和ッ?
おっ…おい―――ッ!!」 

    ドサッ

⏰:07/03/28 12:31 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#153 [三ッ葉]
美和は、急に走り寄り
俺に抱きついてきた


本当に急で、
反動に耐えられない俺はベットへと押し倒される

ちゃんと、筋トレしときゃよかった;;なーんて…


麻「……どうしたんだよ」

少し悶える俺にお構いなく、美和は更に俺を抱き締めた


体が小刻みに震えている

美和の涙が俺の服にシミを作っていく――…

⏰:07/03/28 14:34 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#154 [三ッ葉]
美和の震える手を握ろうとした時、美和が軽く手を遠ざけた……


知られたくないのかよ?


でもさ、
美和の泣いてる顔見ててじっとしてらんねぇよ


俺は、もう一度手を握った――…


ちょっと強引だけど;;


ドクンッ……

⏰:07/03/30 00:47 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#155 [三ッ葉]
――――――………
   …………―――――
病院はもう嫌。
   私を哀れな目で
見ないで――……。

  普通に生活したい
学校行きたい。
   友達ほしい。

泣いちゃ駄目。麻人が傍にいてくれてるのに。

お父さん……。
  お母さんごめんね。

声――…戻らない。
 でも、戻っても素直に喜べないよ。
  これは、罰だもん。

⏰:07/03/30 00:55 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#156 [三ッ葉]
  嫌だ……。
      もう嫌。

 普通に生きたい――…


  なんで、私なの??


なんで私は普通に生きられないの――…??


  普通に生きたい
  普通に生きたい

―――――……………
  …………――――――

⏰:07/03/30 00:58 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#157 [三ッ葉]
麻「…み……わ…」


手をつないだ瞬間に
美和の記憶と想いが頭の中に伝わってきた


いろんな想いがぐちゃぐちゃに入り混ざっていた


思わず言葉を失ってしまいそうになる


"麻人……もう大丈夫
突然ごめん……"


美和は震える体をゆっくりと離した

⏰:07/03/30 01:11 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#158 [三ッ葉]
〜 ミ ワ 〜

私…何してんだろ??


麻人に抱きついちゃって
泣いて
気持ちぶつけて――…


ホント何してんだろ;;


麻人から体を離して
顔を上げた


意外にも麻人の顔は、
戸惑った様子はなくなっていて、キリッとした大人の表情だった

⏰:07/03/30 01:16 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#159 [三ッ葉]
そして麻人の口が開く


麻「…………いこ」


………………いこ??
何それ――…;;


私は、鼻をすすりながら眉を歪ませた       

麻「だーかーら、俺の学校いこ!!」


麻人は普通に言う

驚いて涙は止まってしまった

⏰:07/03/30 01:26 📱:N902i 🆔:☆☆☆


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