…キコエナイ歌声…
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#211 [三ッ葉]
落ち着いた栗色の髪
前髪は斜め分け
スラッとした顔だち
黒ぶちの眼鏡
がチャームポイントかな??

と、頭の中でいくつか取り上げてみた

それに、とても優しそうな表情でピアノを弾いている――…

思わず見入ってしまった


    ガラッ

気付いたら体が勝手にドアを開けていた

……………;;

⏰:07/04/20 02:00 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#212 [三ッ葉]
「………」
男子生徒は静止して私を凝視した

美「………;;」
私は、一歩後退りドアの後ろに隠れた

ピアノの邪魔しちゃった!!

頭の中で何回も馬鹿な自分に後悔した


プッ…
小さな笑い声が聞こえる

私はひょこっと顔をだした

「そんな隠れなくたって大丈夫だよ。
ピアノ弾きたいの??」

⏰:07/04/20 02:07 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#213 [三ッ葉]
彼は穏やかな表情で私に問い掛けてきた


ピアノ……
久々に弾いてみたいな――…


そんな思いが私の中で少し芽生えたために
私は、彼に向って頷いた

「……どうぞ」

おずおずとピアノに近づく私に彼は椅子をひいてくれた……

紳士的な方だ!!

⏰:07/04/20 02:15 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#214 [三ッ葉]
ってのは置いといて!

椅子に腰をかけて、鍵盤に手を置いた。

今頭の中に浮かぶ楽譜が何故かお母さんの新曲になるはずだった曲――…

少し手が震える
でも、私は弾くことにした

〜♪

久しぶりすぎて鍵盤が重く感じたが
慣れてきたのかな??
楽しくなってきた!!   
………お母さん

⏰:07/04/20 02:25 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#215 [三ッ葉]
〜 ア サ ト 〜

麻「ハァ…ハッ――…
あいつ…一体どこにいんだよッ……;;」

荒い息遣いが口からこぼれる

現在の俺の現在地は
俺と美和のクラスになる
2―6の教室

先に行ったのかと考えて来たもののいねぇし;;

他にどこにいく??

誰かにさっそく声でない事でいじめにあってたりなんか――……

ないとは限らねぇし;;

⏰:07/04/20 02:35 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#216 [三ッ葉]
〜♪

麻「………!!」

色々頭で考えていたら
どこかからピアノの音がかすかに耳に届く

小さいピアノの音を聞こうと周りの音を掻き分けながら耳を澄ました

ピアノの音は、さっきからずっと聞こえてたけど……この曲は――…
高らかに歌う美和を初めて見たときの曲

この曲を忘れるはずがない

⏰:07/04/22 02:54 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#217 [三ッ葉]
あの時の歌声がずっとこびりついている――…


外見のあどけなさから想像もできない大人びた声

耳に自然に残る旋律

美和の優しい笑顔


心が揺さ振られた瞬間。

俺はあの時から美和に魅了されていたんだ――…


俺はあの時から―――…

⏰:07/04/22 03:03 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#218 [三ッ葉]
ダダッ

俺は、すぐさま体の方向を転換させ足を走らせた


ピアノの音……音楽室


美和は、新館3階の音楽室にいるはずだ


きっと"アイツ"もいる…

⏰:07/04/22 03:11 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#219 [三ッ葉]
〜 ミ ワ 〜

〜♪

あの頃に記憶が脳裏に浮かんでくる――…


笑顔のお母さんとお父さん

お母さんのようになりたくて、精一杯心をこめて歌ったの―……

大きく口を開けて
周りの空気を体内に取り込み、体の内側から声をだした――……

周りの空気を揺さ振る程の声をイメージして――…

⏰:07/04/22 03:19 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#220 [三ッ葉]
スゥッ――…

あの時と同じように口を開き、大きく息を吸った


美「…………」


そうだ。
あの時と同じように
声は…………でないんだ


気持ちが海に落とされた鉛のように沈んでいき

〜♪―…ピタッ

私は動かしていた手を止めた

⏰:07/04/22 03:25 📱:N902i 🆔:☆☆☆


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