…キコエナイ歌声…
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#36 [三ッ葉
]
【失いしもの】
お葬式……。
お母さんの綺麗な写真があった………。
本当に綺麗
私の横でお父さんもこれまで見たことがないくらいに泣いていた
私が――…
:07/03/08 10:17
:N902i
:☆☆☆
#37 [三ッ葉
]
:07/03/08 10:20
:N902i
:☆☆☆
#38 [三ッ葉
]
私はその事故から
学校に通わなくなった…
周りからの目が恐いから
私がお母さんを殺したんだ―――……
私は、醜い人間??
:07/03/08 20:05
:N902i
:☆☆☆
#39 [三ッ葉
]
新聞記事や雑誌には
【榎坂 理恵。愛する娘を守り天国へ……!!】
などのタイトルでいくつも出版されていた……。
ギュッ
ストレスから、
喉を何度もキツク摘むようになってしまう
:07/03/08 23:33
:N902i
:☆☆☆
#40 [三ッ葉
]
それから一年たった
何となくバルコニーに足を踏み出した
外の空気を久々に吸った気がする
でも
今日の空はどんよりと曇っていた
美「私みたい……」
:07/03/10 00:56
:N902i
:☆☆☆
#41 [三ッ葉
]
「何が……??」
バッ……
突然聞こえた声に顔をあげる
柵を挟んで私の前に立っていたのは……
えっと……
たしか――――…
神山 麻人。
:07/03/10 01:00
:N902i
:☆☆☆
#42 [三ッ葉
]
美「かっ…神山くん……
何でココに――…??」
私は柵に体を近付けた
麻「何でって……プリント渡しに来たんだけど?」
と、言いながら
真っ黒で光沢のあるランドセルからプリントをだす
何だかそっけない男の子だな………
:07/03/10 11:19
:N902i
:☆☆☆
#43 [三ッ葉
]
美「そっか………でも、何で神山くんが??」
いつもは
女の子か先生なのに……
麻「クラス替え。
俺、一緒のクラスでさ……家も近いし」
クラス替えか………
一年たったんだもんね
:07/03/10 13:09
:N902i
:☆☆☆
#44 [三ッ葉
]
麻「………。
お前学校こいよなッ!!
待ってる奴いてるし…」
こんな私でも待っててくれる人いてるの……??
だって……
だって私―――――
麻「辛いかもしれないけど、前に進まないと……な??」
:07/03/10 16:02
:N902i
:☆☆☆
#45 [三ッ葉
]
前に進む………か。
コクンッ
私はゆっくり考えながら頭を縦に揺らした
麻「そっか……
じゃあ、一人で行くのもアレだし……
明日迎えにいくよ」
そういってニッコリと微笑んだ………
:07/03/10 17:30
:N902i
:☆☆☆
#46 [三ッ葉
]
その笑顔は
とても穏やかで
今までのそっけない態度を一変させるものだった
なぜか勇気づけられた気がする………
美「神山くんってさ、落ち着いてるよね……
同じ学年とは思えないくらい―――…」
麻「あ…それ…
俺も初めてみたとき、君に対して同じ事思った」
:07/03/10 23:05
:N902i
:☆☆☆
#47 [三ッ葉
]
私に対してって………??
私は神山君が
何の事を言っているのか分からなくて首を右に傾けた
美「………?」
麻「君が歌ってるのを見たとき、本当にびっくりしたんだ
同じ年だと全く思えないくらい上手でさ………
あの時の歌、歌ってほしいな……」
:07/03/10 23:10
:N902i
:☆☆☆
#48 [三ッ葉
]
歌…………
恭「いいんじゃないか、美和……??
ピアノ弾いてやるから」
カタンッ…
お父さんが姿を現し
ピアノ椅子に腰をかけて
フタを開けた
〜♪
綺麗な音が鳴り響く
:07/03/10 23:13
:N902i
:☆☆☆
#49 [三ッ葉
]
私は仕方なしに歌った
歌はお母さんが死んでしまってから
一度も歌っていなかった
声が震える
歌手だったお母さん……
死んだのは私の所為――…
:07/03/10 23:16
:N902i
:☆☆☆
#50 [三ッ葉
]
いいの―――――……??
そんな汚い私なんかが
今、この世界に生きてて
歌ってていいのかな??
私なんかが歌ってはいけない―――………
ダメだょ………
:07/03/10 23:19
:N902i
:☆☆☆
#51 [三ッ葉
]
美「………ッ」
私は歌うのをやめた
麻、恭「………!!??」
ダッ
私の足は勝手に自分の部屋に向かっていった……
ガチャンッ………
:07/03/10 23:22
:N902i
:☆☆☆
#52 [三ッ葉
]
部屋に入るなり
ベットに倒れこむように飛び込んだ
ギュウ………
喉を摘む
さっき歌った曲……。
歌手としてのお母さんの
新曲だったのに……
:07/03/10 23:25
:N902i
:☆☆☆
#53 [三ッ葉
]
奪ったんだ
声を――……
奪ったんだ
命を――……
私が全部。
ギュッ……
更に手に力が入る――…。
:07/03/10 23:27
:N902i
:☆☆☆
#54 [三ッ葉
]
━━━━━━━…………
━━━━━━………
ザーザーザー
目を覚ますと朝。
雨音が耳を刺激する
窓から見える空は灰色
鏡に写る私の顔色は
最悪だった
:07/03/10 23:33
:N902i
:☆☆☆
#55 [三ッ葉
]
朝食を済まし
用意して玄関のドアを開く―――…
お父さんが笑顔で見送ってくれた
家の門をでると
人影が見えた
美「神山くん…おはよ」
私がだした第一声は、
弱々しくて
力なくて
情けない声だった
:07/03/10 23:38
:N902i
:☆☆☆
#56 [三ッ葉
]
私の声を聞いて
振り向く神山君の顔は
曇っていた…
麻「昨日はごめん。
行くのが嫌なら、無理しなくていいよ??」
美「………だ…ぃじょうぶだよ……」
私は力なく笑って
先を歩いた
:07/03/10 23:43
:N902i
:☆☆☆
#57 [三ッ葉
]
雨がザーザーと音をたてる中―――…
私達は言葉を交わさず
学校へと歩き続けていた
神山くんの青い傘と
私の赤い傘だけがユラユラしてた
前に進むんだ……よね??
前に――…
:07/03/10 23:48
:N902i
:☆☆☆
#58 [三ッ葉
]
キュッと顔を引き締めた
そんな時――……
「あの子が榎坂 理恵さんの娘さんですって」
「あんなに人気な歌手だったのに……あの年で亡くなられるなんて……」
「子供を守って亡くなるなんて……気の毒よね〜?」
オバサン達の会話が私の耳をさした
:07/03/11 22:28
:N902i
:☆☆☆
#59 [三ッ葉
]
美「いやッ………」
麻「お…おいッ!?」
私は雨の道の中、傘を落とした
ズキンッ……ズキンッ
喉に激痛が走る
意識が遠退く――…
:07/03/11 22:32
:N902i
:☆☆☆
#60 [三ッ葉
]
.
麻「えっ…榎坂ッ……!!」
麻「おいッ榎坂っ!!!」
神山君の声が小さくなっていく――…
ドサッ……
私の意識は完全に途切れた
:07/03/11 22:34
:N902i
:☆☆☆
#61 [三ッ葉
]
>>60の最初の2文を
.
麻「えっ…榎坂ッ……!!」
麻「おいッ榎坂っ!!!」にしてください


間違いばかりでスミマセン

:07/03/11 22:37
:N902i
:☆☆☆
#62 [三ッ葉
]
…………………………
……………………
美「……」
目を開くと
病院独特の匂いが鼻をかすめた――…
窓の外に目をやると夜
周りが暗くて視界が霞む
私ずっと意識失ってたんだ――…
:07/03/11 22:41
:N902i
:☆☆☆
#63 [三ッ葉
]
病院の静かさは
少し恐い――……
今になって
記憶がハッキリ戻った
まだ、オバサン達の声が耳に残っていた
………………ん?
私の寝ているベットの横にお父さんの姿があった
:07/03/11 22:46
:N902i
:☆☆☆
#64 [三ッ葉
]
スウッ―――
静かな寝息をたてていた
ずっと横にいてくれたのかな………??
"お父さん"
と言おうと口を開きかけたとき―――――
ズキンッ…
:07/03/11 22:50
:N902i
:☆☆☆
#65 [三ッ葉
]
美「……ッ…」
私は声にならない小さな悲鳴をあげた
それでも
声をだそうと痛みに耐えた
耐えてた
でも
でない………。
:07/03/11 22:55
:N902i
:☆☆☆
#66 [三ッ葉
]
私の体が小刻みに震えた
そんな私を誰も見ていないのに、
隠そうとしてベットの真っ白い掛け布団に全身を覆った
キツク目をつぶった
声が……
声がでない――ッ…!!!
:07/03/11 22:58
:N902i
:☆☆☆
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