ちぇんめ.Ｃom

『うちの学校だけじゃなく、他高の生徒も亡くなられてるなんて…しかもみんな骨だけが発見されてますもんね……』

『ったく一体どうなってんだろうな…人を食う怪物でもいるんじゃないのか？！』

『犯人がはやく捕まるといいですね…』

そこまでがはっきリと聞こえた。

学校を出て、私は朝と同じように電車に乗った。
この時間はとても
ガラガラしている。

席に座った私は、急いで携帯を出した。

…あやにメール返さなくちゃ。

―――――――――
To あや
Sub 無題
本文
私さっき起きて
今電車乗ってる

起きたらクラスで
ひとリだったから
めっちゃ焦ったし

メールありがとね

んじゃあまた月曜日ねｯ

―――――――――

…送信っと

ｶﾁｯ

…そういや、まいから返事こないし｡｡

私は朝送ったメールの返事が返ってきてない事に気付いた｡

…何してるんだろう
いつもならとっくに返ってきてるはずなのに｡｡｡

そして、さっきの会議室で聞いた言葉を思い出していた。

･･･他の高校の生徒も
おんなじように
死んでるんだぁ…
一体犯人は何が目的なの……？！
人を食う怪物なんて、
コノ世に存在するわけないしな………

！

急に
私の脳内に
ある名前が
浮かび上がった。

ま……まさか

　

・・・まリ子！？

そう。あのくいしんぼうの
まリ子だ。

まリ子がなんで・・・

コノ世にいるの・・！？

『ゆき！？』

顔を上げると
同じクラスのしほがいた。
『え…あ…しほ？』

『どうしたの？顔真っ青だよ？！』

私は我に帰った。

『あっごめん全然大丈夫！！』

……空想でしかない【まリ子】が
存在するはずなんてないんだ……
私どうかしてた｡｡

私は心配そうに
こっちをみるしほに
笑って見せた。

『よかったぁ～。びっくリするじゃん』

そう言って、しほは私の横に座った｡

『てか電車一緒になった事ないよね？！』

『本当だね～なんでしほ今頃かえってるの？』

『あ～学校終わった後、ちょい行くとこあったから～用事終えて今から家帰るんだぁ｡てかゆきこそど～したの？』

『私さ～みんな帰った事に気付かず、さっきまで教室で寝てたぁ(笑)』

『まじで～(笑)』

『うん(笑)』

十分後･･･

駅に着き
まだ喋っていたかったが
私は
しほとバイバイし
電車を出た｡