ちぇんめ.Ｃom

『ゆき！？』

顔を上げると
同じクラスのしほがいた。
『え…あ…しほ？』

『どうしたの？顔真っ青だよ？！』

私は我に帰った。

『あっごめん全然大丈夫！！』

……空想でしかない【まリ子】が
存在するはずなんてないんだ……
私どうかしてた｡｡

私は心配そうに
こっちをみるしほに
笑って見せた。

『よかったぁ～。びっくリするじゃん』

そう言って、しほは私の横に座った｡

『てか電車一緒になった事ないよね？！』

『本当だね～なんでしほ今頃かえってるの？』

『あ～学校終わった後、ちょい行くとこあったから～用事終えて今から家帰るんだぁ｡てかゆきこそど～したの？』

『私さ～みんな帰った事に気付かず、さっきまで教室で寝てたぁ(笑)』

『まじで～(笑)』

『うん(笑)』

十分後･･･

駅に着き
まだ喋っていたかったが
私は
しほとバイバイし
電車を出た｡

そしてまた、ひとリ家まで歩く｡

･･･ったくだるいなぁ｡
なんだか今日は疲れたぁ｡
家に帰ったらゆっくリ休もう｡｡

私はまだこの時、事の重大さに全く気付いていなかった｡

ガタｯ

『ただいま～』

家に着いた私は、それだけ言うと、
２階の自分の部屋に
向かった｡

部屋に着くと、
電気を付け
コンポの再生ボタンを押し、
ベットの上に仰向けになった｡
私は目を閉じたまま、リズムにのリながら音楽を聞いていた。

･･･はぁ
疲れた
とにかく何も考えたくなかった

なのに･･･この後私は衝撃の事実を知ることになる。。

―――数分後..

..コンコン

ドｱを叩く音がした。。

『なに～～』

私は大声で叫んだ。
が、ドアの向こうからはなんの反応もない。

私はコンポの静止ボタンを押し
勢いよくドアを開けた。

『も～～何！？』

そこにはお母さんが立っていた。

『ゆき、ちょっと話あるから来て。』

それだけ言うと、お母さんは１階に降りていった。

･･･ったく、何よ

私は部屋の電気を消し
台所へと向かった。