ちぇんめ.Ｃom

まぁどっちにしろ
私にはまだやるべきことが
残っている...

もちろんまリ子、そしてチｪｰンメールを
この世から消すことだ。

･･･もたもたしてらんないよね｡｡
どうしたらあのメールを止めることができるんだろう･･･

――トントン

急にドｱを叩く音がして
私はびくっとなった｡

｢何～？｣

わたしの応答に
ドアが開く｡

｢明日まいちゃんのお葬式だからね｡｣

ママだった｡

｢わかった･･･｣

｢疲れたでしょ｡早く寝なさいね｡｣

ママはそういい終えると
ドアを閉め
下へと降りていった｡

私はパソコンの電源を落とし、
ベｯドの上に
仰向けになった｡

･･･そういえば
明日も明後日も学校
休みなんだよね｡

私はふと思い出した｡

･･･ママに言ってなかったんだった･･･

なんとなく、自分が関係していると思うと、｢学校の子が何人も死んだから学校が休みになった｣と
言えなかった｡

･･･もう疲れたから寝よ。
電気を消し、私はそっと目を閉じた｡

･･･

･･

･

―ﾀｽｹﾃ

ｵﾈｶﾞｲ

ﾊﾔｸ

ﾀｽｹﾃ―

遠くのどこからか
かすかに
声が聞こえてくる｡

声は次第にはっきリ聞えるようになリ、
誰かがすぐそばまで
来ているのはわかった｡
しかし光が反射して顔が
みえない｡

｢あなたは？｣

顔がみえないその人に、私は訪ねた｡

｢私は･･｣

―――――

―･･･はｯ

ちょうどそこで
目が醒めた｡

私は夢をみていたのだ｡

･･･なんかやな夢｡

そう思いながら
私はベットから降りて
葬式のため、制服に着替えた｡

いつも着ている制服なのに
今日は
なんだか鎧のように
ずっしリと重たく感じる｡
･･･はぁ･･

私の口からは溜め息ばかリが出てくる｡

しばらくすると
ママが下から
呼ぶこえがした｡

｢ゆき～準備できた～？降りてきて～？！そろそろ行かないと･･･｣

｢うん･･･｣

ママの声に対し、私は自分でさえも聞こえない位の小さな声で答えた｡

今は何も喋りたくない気分だった｡

私はふとカｰテンを開けて外を眺めた｡

灰色の空からは
涙のように
冷たそうな雨が
降っていた｡

私は少ししてカｰテンを閉めて部屋を出た｡

―――――お葬式はまいの家で行われた｡

ポンポン...

木魚の音に合わし
お坊さんが
お経を読んでいる｡

周リを見回してみると
私とお母さんと
まいの家族と
まいの親戚だけだった｡

きっとあんな"死"
だったから
小さく葬式を
すませたのだろう｡